エアコンの最適温度は何度?国産車は25℃?下げすぎると燃費が悪化する?

クルマのエアコンは使いすぎると燃費が悪くなる。と言われていますが、それでは何度に設定すればよいのでしょうか?推奨温度より下げると燃費に悪影響を及ぼすのだろうか?

カーエアコンの最適な温度設定は?

残暑厳しい今年の夏は、まだまだエアコンの出番が続きそうです。みなんさんはエアコンの設定温度は何度にしているでしょうか?家庭用エアコンでは28℃が推奨されていますが、カーエアコンの何度が最適なのでしょうか?また、それより下げると燃費に悪影響を及ぼすのでしょうか?

国産車は25℃、欧州車は22℃が推奨温度

自動車のエアコンなど空調機器を製造しているカルソニックカンセイ(現在はマレリ)が2017年に発表した資料によると、オートエアコンの温度設定は、エアコン設定温度の中心である、日本車は25℃、欧州車は22℃を推奨していて、この温度だと燃費の悪化が少ないとのことです。また、燃費を良くしようと、暑さを我慢してエアコンの温度設定を高く設定するのは、実は得策とは言えないという。

温度を下げすぎると燃費は悪化するのか?

カーエアコンは冷媒により冷やした空気をエンジンの熱で加熱し、設定温度になるよう温度調節をしている。

家庭用エアコンは設定温度を下げるほど電力を消費するので、カーエアコンも同様に温度の低い方が燃費に悪影響を及ぼすと思っている方も少なくないかもしれませんが、実は違います。設定温度が低すぎても高すぎても同じくらい燃費に影響します。

カーエアコンは、まず、吸い込んだ空気を冷却・除湿し、その後、エンジンから発生している熱とこの冷たい空気を混合し再加熱させて温度調節をおこないます。例えば、内気循環で28℃と高めの設定温度した場合、車内の温かい空気(28℃)をエアコンに取り込み、空気を再度0℃近くまで冷却して、エンジンの熱で設定温度の28℃まで加熱するため、設定温度25℃のときより3℃余計に冷やして温めることをするので、多くのエネルギーが使われる(=燃費悪化)ことになります。また、設定温度を下げすぎてもコンプレッサーの可動量が増え燃費は悪くなります。
このため、損失がもっとも少ないのが、エアコン設定温度の中心である、日本車は25℃、欧州車は22℃という設定温度となります。

サンシェードなどを活用して直射日光を遮ると、エアコンの負担を軽減すことができる。

内気循環モードの方が効率が良い。時々、外気循環で換気をしたい。

カーエアコンは、取り込む空気の温度が高いほど、冷気を作り出すのに多くのエネルギーを消費します。そのため、外気温よりも車内温度が低い場合は、内気循環モードにすることでエアコンの負荷が減り、燃費向上につながります。
ただし、内気循環では、車室内のCO2(二酸化炭素)濃度が高くなり、眠くなることがあるため、30分に1回程度は外気導入に切り替えて、空気の入れ替えを行うことをオススメします。

約5分で27℃も下がる!車内温度を最も早く下げる方法は「エアコン+○○」だった!日陰に駐車も効果あり。

炎天下の駐車場では車内温度が50℃を超えることともあり、クルマに乗り込んだ直後はエアコンを使っても「なかなか車内の温度が下がらない!」という状況に頭を悩ませているのではないでしょうか?。それでは、どうしたら効率的に車内温度を下げることができるのか検証してみましょう。

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