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カーボンニュートラル実現のためのマイルストーンを達成！
今回の、水素燃料電動仕様「ハイラックス」のプロトタイプデビューは、ハイブリッド電気自動車（HV）、プラグインハイブリッド電気自動車（PHEV）、バッテリー電気自動車（BEV）、燃料電池電気自動車（FCEV）といった異なるパワートレインソリューションを、世界中のさまざまなユーザーニーズや使用環境に合わせて適用し、カーボンフリーモビリティを実現する、トヨタのマルチパス戦略の広範な範囲をさらに示すものである。
この画期的なピックアップは、英国ダービーにある英国トヨタ（TMUK）の車両工場で公開された。この工場では、英国政府の資金援助を受けて、コンソーシアム・パートナーとの共同プロジェクトで開発が進められてきた。
ハイラックスは、卓越した信頼性と耐久性で定評のあるトヨタ・ブランドの世界的アイコンとして、この開発プロジェクトにおいて、新しい燃料電池電気ゼロ・エミッション・パワートレインを採用しながら、これらの品質をどのように維持できるかが探られてきた。
航続距離は公式値で600km以上！
水素燃料電動仕様プロトタイプ「ハイラックス」に採用された、新しいパワートレインにはトヨタの水素燃料電池電気セダン「MIRAI（ミライ）」のコア要素が採用されている。システムに組み込まれている燃料電池は、走行中にテールパイプから純水以外、排出ガスを出さない。
水素は3つの高圧燃料タンクに貯蔵され、プロトタイプのハイラックスの航続距離は600km以上とされている。燃料電池で発電した電気を車載するハイブリッド・バッテリーは、リア・ロードデッキに配置され、キャビン・スペースを削ることなく、空間の効率化が図られている。
水素燃料の技術開発の背景は？
プロジェクトは2022年初頭、英国トヨタ（TMUK）とトヨタ・ヨーロッパによるフィジビリティ・スタディから始まった。プロトタイプの製作は今年6月5日に開始され、TMUK施設内の専用エリアで生産された。最初の車両はわずか3週間後に完成し、年内に10台が製造される予定とされている。これらの車両は、安全性、動的性能、機能性、耐久性が量産モデルに要求される高い基準を満たすことを確認するため、厳しいテストを受ける必要がある。
今回のプロジェクトを通じて、TMUKのメンバーは、燃料電池電動車両と水素システム・コンポーネントに関する新しい技術の開発と活用に成功した。コンソーシアムのメンバーは、プログラムの初期段階でも重要な役割を果たし、パートナー企業のリカルド社は、TMUKのチームと並行して、設計・開発作業を実施し、製造プロセス全体を確認しながら、プロトタイプ製造の準備を支援してきた。 リカルド社は、今後数ヶ月の間に車両の完全な評価を行い、10年後半に導入される可能性のある生産モデルの決定を行う予定である。
