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日本の美意識を織り込み、堂々とした品格と優美なシルエット
センチュリーのSUVモデルは、リヤに重心のあるショーファーカーならではのプロポーションと、よどみなく大らかなドア平面に織機の「杼（ひ）」をモチーフとした造形を組み合わせ、時代に左右されないセンチュリー独自の世界観を表現している。「The Chauffeur」というコンセプトを掲げ、常に本質を追求し、センチュリーにふさわしい品格や静粛性・乗り心地を継承しつつ、センチュリーとしてこれからの時代もお客様の期待にお応えし続ける新しいショーファーカーへと進化させている。パワートレーンは3.5L V6プラグインハイブリッドを搭載する。
比較対象となる、ベントレー・ベンテイガは、イギリスの高級自動車メーカーであるベントレーが手掛けた初のSUVモデルだ。初代モデルが2015年にデビュー。2020年にビッグマイナーチェンジを実施し、コンチネンタルGTやフライングスパーと共通のデザインランゲージに統一された。エンジンは3種類が用意され、6.0L W型12気筒、4.0L V型8気筒、3.0L V型6気筒＋モーターのハイブリッドがラインナップする。また世界初の最高時速300km/hオーバーのSUVとしても話題となり、その実力は折り紙付きだ。
ロールスロイス・カリナンは2018年にデビュー、2019年にはスポーティーモデルとなる「ブラックバッジ」を導入している。すでに存在していたラグジュアリーSUVの世界のなかでは後発とるが、ロールスロイスの顧客にとって待ち望んでいたモデルであり大ヒット。構造はファントムと共通であるものの、四輪駆動と４WSによりオフロードでも申し分ない走行性能を発揮する。エンジンは6.7LのV型12気筒を搭載する。
【ボディサイズ比較】カリナンが一番大きいが、3台とも全長5m超のド迫力ボディ
まずはボディサイズを比較してみよう。
カリナンは全長が5mを超えるなど、この3台のなかでは一番ボディサイズが大きい。
新型センチュリー SUVモデル
全長×全幅×全高：5205mm×1990mm×1805mm
ホイールベース：2950mm
ベントレー・ベンテイガ
全長×全幅×全高：5145mm×1995mm×1755mm
ホイールベース：2995mm
ロールスロイス・カリナン
全長×全幅×全高：5340mm×2000mm×1835mm
ホイールベース：3295mm
全長はベンテイガより＋60mm長く、カリナンより-135mm短い。
全幅はベンテイガより-5mm狭く、カリナンより-10mm狭い。
全高はベンテイガより＋50mm高く、カリナンより-30mm低い。
ホイールベースは、ベンテイガより-5mm短く、カリナンより-345mm短い。
３台ともラグジュアリーSUVの頂点に位置する車両だけに、２ｍに迫る全幅、３ｍ近いホイールベースなど(カリナンは完全に超えている)、日本国内の道路事情など無視した堂々たるボディサイズだ。この車体で都内の細い路地に迷い込んでしまったら、無傷では脱出できないかもしれない。
【パワートレーン比較】センチュリーはPHEVで静粛性に優れる
新型センチュリーSUVモデルのパワートレーンは、3.5L V型6気筒プラグインハイブリッドシステムを新開発。日常はBEV、長距離の移動やいざという時にはHEVとして活躍する、ショーファーカーのニーズに最適なパワートレーンとして採用した。モーターとエンジンによる力強く爽快な加速性能を備え、時にドライバーズカーとして、運転心地よく楽しむことのできる走行性能を確保している。
ベンテイガは、３種類のエンジンをラインナップしていて、モデル発売当初から用意されている6.0L W型12気筒ツインターボをはじめ、4.0L V型8気筒ツインターボ、3.0L V型6気筒ツインターボ＋モーターのハイブリッドとなる。6.0L W12はフラッグシップモデルのベンテイガスピードに搭載され635ps／900Nmを発揮する。
カリナンが搭載するエンジンは同社のファントムと同じ、6.7L V型12気筒ツインターボエンジン。571ps／850Nmを発揮して、2660kgとヘビー級のボディを優雅に走らせる。
【新型センチュリー SUVモデル】
3.5L V型6気筒DOHC＋モーター
システム最高出力 ーPS（ーkW）、システム最大トルク ーNm
【ベントレー・ベンテイガ】
ハイブリッド／ハイブリッド Ｓ／ハイブリッド アズール
3.0L V型6気筒DOHCツインターボ＋モーター
システム最高出力 449PS（330kW）、システム最大トルク 700Nm
V8／EWB／S／アズール／EWBアズール
4.0L 8気筒DOHCツインターボ
最高出力 550PS(440kW)、最大トルク 770Nm
スピード／スピード エディション12
6.0L W型12気筒DOHCツインターボ
最高出力 635ps(467kW)、最大トルク900Nm
【ロールスロイス・カリナン】
カリナン
6.7L V型12気筒DOHCツインターボエンジン
最高出力571ps（420kW）、最大トルク850Nm
ブラックバッジ カリナン
6.7L V型12気筒DOHCツインターボエンジン
最高出力600ps（441kW）、最大トルク900Nm
【価格を比較】センチュリーの2500万円はお買い得か？
新型センチュリーSUVモデルは、現時点の情報ではモノグレードとなり、価格ラインナップは2500万円の一択となる。ただ、発表会ではスライドドア仕様やGRモデルも公開されていることから、ユーザーの要望に合わせて様々なカスタムが可能な仕様になっているようだ。
・センチュリーSUVモデル／2500万円
ベンテイガの価格ラインナップは2450万8000円〜4006万2000円。3.0L V6＋モーターの「ハイブリッド」が最安となり、最高値は6.0L W12エンジンを搭載する120台限定の「スピード エディション12」で4006万2000円となる。
・ハイブリッド／2450万8000円
・ハイブリッド Ｓ／2839万1000円
・ハイブリッド アズール／2869万9000円
・Ｖ8／2450万8000円
・EWB／2802万8000円
・Ｓ／2902万9000円
・アズール／2912万8000円
・ＥＷＢアズール／3162万5000円
・スピード／3573万9000円
・スピード エディション12／4006万2000円
カリナンの価格ラインナップは4384万円〜5077万円。ベースグレードが4384万円で、上級グレードの「ブラックバッジ」が5077万円となる。
・カリナン／4384万円
・ブラックバッジ カリナン／5077万円