やっぱりひと味以上違う スバルが贈る“都市型SUV”レヴォーグ・レイバックをレヴォーグと比較してみた

Levorg Layback
上がレイバック、下がレヴォーグ
スバルは9月7日、レヴォーグの派生車種であるレヴォーグ・レイバック(以下レイバック)を正式に発表した。都市型SUV化されたレイバックは、オリジナルとどれくらい違い、またどれくらい同じなのだろうか?

寸法は装備分だけ大きくなった

レヴォーグ・レイバック(以下レイバック)は、「都市型SUV」としてレヴォーグから進化したモデルだ。
レイバックには専用のエクステリアが装着されており、そのぶんだけ全長で15mm、全幅で25mm、全高で70mm、レヴォーグから伸長されている。
ホイールベースは2670mmと変化はない一方で、SUV化にともないレイバックの最低地上高は200mmと55mm引き上げられる格好となった。「たった55mm」と言えばそれまでだが、体格などによっては乗り降りなど日常使いのなかで若干の違いを感じる人もいそうだ。

SUBARU Levorg Layback
上がレイバック、下がレヴォーグ

レヴォーグ・レイバック
全長×全幅×全高:4770mm×1820mm×1570mm
ホイールベース:2670mm
トレッド 前/後:1560mm/1570mm
最低地上高:200mm
※全高は両車ともルーフアンテナを含んだ数値

レヴォーグ
全長×全幅×全高:4755mm×1795mm×1500mm
ホイールベース:2670mm
トレッド 前/後:1550/1540(GT、GT EX) 1550/1545(GT-H、GT-H EX)
最低地上高:145mm

レイバックのヘッドライト
レヴォーグのヘッドライト

レイバックのエクステリアは、フロントバンパー&グリル、ボディ側部の前後フェンダーとサイドスカート、そしてリヤバンパーがレイバック専用のものが奢られる。車高が引き上げられた車高や大径化されたタイヤも相まって、クルマ全体のSUV感が演出されている。
フロントグリルを横断するウィングはサテンメッキが施されており、上質感が向上された。また、同パーツはレヴォーグとは異なり、グリルを飛び出し、ヘッドライトの切り欠き分にまで延長されている。これで“顔”からはオリジナルとはまた違った印象を醸し出している。

レイバックのリヤバンパー
レヴォーグのリヤバンパー

バンパーは前後ともに、レヴォーグがやや角を意識させる造形になっているのに対し、レイバックは凹凸が少なく、滑らかな雰囲気のものを装着しており、“都会派”としてのイメージが強調されている。

SUBARU Levorg Layback
上がレイバック、下がレヴォーグ

スバル・レヴォーグレイバック 都会派SUVのディテールをチェック!

スバルは、本日より新型レヴォーグ・レイバックの予約を開始した。レイバックは、レヴォーグをベースにした新しい「都会派SUV」の提案だ。最低地上高を200mmにアップし、エクステリア&インテリアデザインを変更しただけでなく、サスペンションセッティングもレイバック専用としている。さて、レヴォーグ・レイバック(以下レイバック)、そのディテールをチェックしていこう。 PHOTO:Motor-Fan/SUBARU

形式は同じでもセッティングが異なる足回り

サスペンションの形式は、レヴォーグ、レイバックとも同じで、フロントがストラット、リヤがダブルウィッシュボーンを採用している。
レイバックは前述の通り最低地上高が55mm引き上げられているほか、タイヤも45mmほど大径化(レヴォーグGT-H比)されている。
これも影響して乗り心地や静粛性などについて違いが生じているが、詳しくは関連記事をご確認いただきたい。

レイバックのほうがハイトの高いタイヤを履く。
レヴォーグの写真は225/45R18サイズのタイヤを履いたもの。

レヴォーグ・レイバック
サスペンション 前/後:ストラット式独立懸架/ダブルウィッシュボーン式独立懸架
ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:225/55R18

レヴォーグ
サスペンション 前/後:ストラット式独立懸架/ダブルウィッシュボーン式独立懸架
ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:215/50R17(GT、GT EX)、225/45R18(GT-H、GT-H EX)

スポーティな走りが魅力のレヴォーグに対し、より快適性や静粛性を引き上げたレイバックが登場!【スバル レヴォーグ レイバック試乗記】

レヴォーグのリフトアップ版SUVといえるのがレイバックだ。これまでスバルのSUVといえばアウトドアのイメージが強かったが、レイバックはボディの加飾も控えめで「都会派」を標榜している。走れば、乗り心地や静粛性がはっきりベースのレヴォーグから向上していることが実感できる。 REPORT:佐野弘宗(SANO Hiromune) PHOTO:井上 誠(INOUE Makoto)

パワートレーンは共通

パワートレーンは、オリジナルのレヴォーグもレイバックも共通で、1.8L水平対向4気筒直噴ターボのCB18と、チェーン式CVTの組み合わせ。燃料タンク容量も63Lで同じだ。

SUBARU Levorg Layback
レイバックのエンジンルーム。エンジンはレヴォーグと共通

レヴォーグ、レヴォーグ・レイバック共通
エンジン型式:CB18
エンジン種類:水平対向4気筒 DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴ターボ “DIT”
排気量:1795cc
最高出力:130kW(177PS)/5200-5600rpm
最大トルク:300N・m(30.6kgf・m)/1600-3600rpm
燃料種類:無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量:63L
トランスミッション:リニアトロニック(マニュアルモード付)前進無段 後退1速

SUBARU Levorg
レヴォーグに搭載されるリニアトロニック

積み下ろしに変化ありか

SUBARU Levorg Layback
レイバックのコックピット
レイバックのリヤシート
レイバックのリヤシート(リクライニング状態)

レイバックもレヴォーグ同様、インパネ中央に位置する11.6インチセンターインフォメーションディスプレイを装備するなど、引き継いだ部分が多いが、カッパー職のステッチをアクセントとして配色されるなど、ひと味違うアレンジが加えられている。

レヴォーグのコックピット
レヴォーグのリヤシート

室内長×室内幅×室内高は1900mm×1515mm×1205mmと変わらず。また、荷室サイズも長さ×開口幅×高さは1070mm×1100mm×771mm、荷室容量も合計561Lと変わっていないが、最低地上高が引き上げられたことにより、地面から荷室までの高さは690mmと、レヴォーグ比で71mm高くなった。状況や荷物の重さ、ユーザーの身長によっては、使い勝手が変わってきそうだ。

レイバックの荷室(通常)
レイバックの荷室(後席を倒した状態)

大型新人登場! スバル・レヴォーグ レイバック 走りは「都会派」に仕上がったか?

スバルのHPで予告されていた新型車は、「レヴォーグ・レイバック」だった。スバルと言えばAWD=悪路走破性、アウトドア、土の匂い……という連想だったのを、レイバックでは「都会派」を目指すという。まずは、その素性を試してみた。 TEXT:瀨在仁志(SEZAI Hitoshi)PHOTO:SUBARU

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