「イーグルF1アシンメトリック6」と「ラングラー デュラトラックRT」は日本でも発売予定
従業員数は約7万4000人を擁し、世界23ヶ国、57の生産拠点を展開するなど世界屈指のタイヤメーカーとして知られるグッドイヤーが、2023年8月29日にめでたく創立125年を迎えた。それを記念し、「グッドイヤー125年の歩み」をテーマとしたアジア・パシフィック地域のイベントを9月12日に開催。クアラルンプール(マレーシア)の会場にはグッドイヤー アジア・太平洋地域社長のナサニエル・マダラン氏、同コンシューマー・タイヤ担当副社長のピエトロ・サレッタ氏、そして同商品開発・品質担当副社長のグレッグ・ハンナ氏の3名が駆けつけたほか、アジア・パシフィック地域から約300名の関係者と約100名のメディアが招待された。
1898年、アメリカはオハイオ州アクロンに設立されたグッドイヤーは、125年の歴史において数々の革新的な技術を実現してきた。設立から数週間後には馬車と自転車用のタイヤの生産を開始し、その1年後には自動車用タイヤを初めて生産。1903年には初のチューブレスタイヤの特許を取得した。その後も1916年には世界で初めて空気入りのトラックタイヤを開発、そして1934年にはスタッドレスタイヤ、1938年にはランフラットタイヤの先祖と言える安全タイヤを世に送り出している。
そうしたグッドイヤーの先進性と技術力は、今後、グローバルで掲げられている「Better Future(ベターフューチャー)」というサステナブルを主眼に置いたコミットメントの実現に活かされていくことになる。そのうちの具体的な目標の一つが、2030年までに100%サステナブルな素材でメンテナンスフリーのタイヤを開発すること。イベント会場の展示スペースではサステナブルな素材を90%用いたデモタイヤがお披露目されるなど、グッドイヤーが未来のモビリティ社会の実現に貢献すべく、絶え間ない研究・開発を行っていることをアピールしていた。
イベントのステージに登壇したマダラン社長は、グッドイヤーのこれからを見据えながら次のように語った。
「アジア・パシフィック地域は、世界最大の自動車市場の一つとして台頭してきており、まだまだ成長の可能性を秘めています。グッドイヤーの革新的精神と卓越性への意欲により、グッドイヤーはモビリティ革命の中心に身を置き、お客様やイノベーターと密接に協力しながら、輸送業界を変革していきます」
今回のイベントでは、アジア・パシフィック地域に向けて新たに投入されるタイヤも発表された。ラグジュアリー スポーツ系タイヤの「イーグルF1アシンメトリック6」、プレミアム4×4オフロードタイヤの「ラングラー デュラトラックRT」、EV(電気自動車)をターゲットにした「エレクトリックドライブ」、ミッドパッセンジャー向けの「アシュアランス マックスガード」の4種類がそれだ。
それらの新タイヤのうち、アシンメトリック6とデュラトラックRTは日本市場への導入もすでに決まっているというから、期待してその日を待ちたい。
なお、日本グッドイヤーの公式YouTubeチャンネルでは、グッドイヤー125年の歴史をまとめた動画が公開されている。常に挑戦を続けながら業界をリードしてきたグッドイヤーの歩みを振り返ってみてはいかがだろうか。