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「Mobility for All」(すべての人に移動の自由を)の実現
パリ2024オリンピック・パラリンピック大会期間中、トヨタは約250台のパーソナルBEV(座位型C+walk Sと立位型C+walk T)を提供する。いずれも最高速度は時速6kmで走行し、ドライバーと周囲の安全を確保するため、前方の障害物検知システムを搭載。着座型はアスリートや関係者、大会ボランティア向け、立位型は大会スタッフやボランティア向けに使用される予定とされている。これにより、会場内のスムーズな移動が可能だ。
車いす利用者向けには、車いす用電動けん引モビリティ(e-pullers)が提供される。期間中、選手村に50台の配備に加え、パラリンピック開会式という特別なイベントへ参加する車いす利用のアスリート達の移動をサポートするために150台が提供される。また、パラリンピック選手村におけるパーソナルな移動を手助けするために、超小型モビリティを容易にアクセスできるよう、モバイルアプリ「KINTOシェア」を活用したシェアモビリティサービスを提供。これにより、パラリンピアンやスタッフの利用によって効率的なモビリティの運用が期待される。
個人向けの超小型モビリティソリューションに加え、東京2020でも好評だったCO₂を排出しないBEVのAPM(Accessible People Mover)が約250台配備される。欧州でインクルーシブに重点をおいて設計および生産された新型APMが活用される。APMは、車いすの方など、身体に不自由のあるすべてのアスリート、大会関係者、大会ボランティアならびに観客などの会場内の移動をサポートする。オリンピック・パラリンピック選手村や競技会場でのメインシャトルの役割を担い、一部は大会期間中の少量の物資輸送に活用され、また多くは救護車として配備される予定。主にパリ2024の警備エリアで運行される。
加えて、トヨタは150台の車いす対応のBEVのトヨタ車両を提供し、車いすを利用するオリンピック・パラリンピック関係者の移動を支援する。パリ2024大会後は、すべての車両はパリ市内で、車いす使用者の移動を引き続きサポートしていく。また、トヨタは、C+walk S、C+walk T、車いす対応e-puller、250台のAPM、150台の車いす対応のトヨタ・プロエースなど、700台の個人向けのラストマイルモビリティを提供する予定としている。
車両 | 台数 |
---|---|
NEW APM | 250 |
C+walk S | 60 |
C+walk T | 190 |
WHEELCHAIR E-PULLER | 200 |
合計 | 700 |
よりサステイナブルなモビリティを幅広く提供
また、トヨタは、CO₂排出量削減のコミットメントに則って、100%の電動車を大会に提供する。パリ2024大会期間中、全体として2,650台以上の電動車を提供、うち150台が車いすでの利用が可能な車両だ。また、電気自動車(BEV)の「bZ4X」、商用バンの「プロエース」及び、その乗用モデルの「プロエース・ヴァーソ」、レクサス「RZ」、燃料電池自動車(FCEV)の「MIRAI」など、提供車両の約60%はゼロエミッション車両となる。
また、水素を燃料とするMIRAI(FCEV)500台を大会関係者はじめアスリートやボランティア向けに提供し、排出ガスゼロの移動が実現される。大会終了後は500台すべてがタクシーとして利用され、パリ市内を走る燃料電池自動車タクシーの数は1,500台となる予定とされている。
ゼロエミッション車に加え、トヨタは約1,000台のハイブリッド(HEV)とプラグイン・ハイブリッド(PHEV)を提供し、グローバルの顧客に広く利用される「RAV4」はPHEVとHEVの両バージョンが用意されている。さらに「カローラTS」、「ヤリスクロス」、「ハイランダー」もすべてHEVとして提供される。
車両 | 台数 |
---|---|
FCEV(MIRAI) | 500 |
BEV | 1,003 |
WHEELCHAIR-ACCESSIBLE BEV | 150 |
PHEV | 176 |
HEV | 845 |
合計 | 2,674 |