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レクサスブランドのフラッグシップ
ジャパンモビリティショー2023でレクサスが発表したもう一台のコンセプトカー、LF-ZCは「2026年導入予定の次世代BEVコンセプト」だったが、LF-ZLは「未来ビジョンを示唆する」コンセプトだ。
つまり、2026年より先の未来を表現したコンセプトということになる。レクサスブランドのフラッグシップとなれば、「次期LS」のコンセプトと捉えることもできる。
現行レクサスLSのデビューは2017年。その前型は2006年登場だったから、モデルサイクルは10年+αというところ。となると、次期LSのデビューは2027~29年あたりになろうか。その頃になれば、さまざまな技術要因・世界的なトレンドもある程度見えてくるだろう。
今回のレクサスLF-ZLのボディサイズは
レクサスLF-ZL
全長×全幅×全高:約5300mm×約2020mm×約1700mm
ホイールベース:約3350mm
だ。「約」とついているところが少し先を見据えたコンセプトらしい。
現行レクサスLS
全長×全幅×全高:5235mm×1900mm×1460mm
ホイールベース:3125mmだ。
ちなみに、メルセデスEQSのサイズは
メルセデス・ベンツEQS450+
全長×全幅×全高:5225mm×1925mm×1520mm
ホイールベース:3210mm
このあたりがライバルになるのだろう。
LF-ZLは、次世代BEVアーキテクチャーと新しいAreneOSがもたらすソフトウェアの革新によりプレステージな所有体験がクルマだけに限定されない未来を目指し、レクサスがフラッグシップとして提案するコンセプトモデルだと説明された。
BEVならではのパッケージングの自由度の高さや空間効率の良さを生かした広々とくつろげるインテリアに従来のおもてなし装備をより先進的かつ心地よいモノとすることで、これまでになかったモビリティ体験を提供するという。
現行レクサスLSやメルセデス・ベンツEQSと比べて全高が高いのは、パッケージングを考えたうえで、近未来のフォーマルセダン(ショーファードリブンカー)の姿の提案とみることもできる。
センチュリーセダンが新型センチュリーに進化したように。ちなみに新型センチュリーのボディサイズは
新型センチュリー
全長×全幅×全高:5205mm×1990mm×1805mm
ホイールベース:2950mmだ。
レクサスLF-ZLのリヤドアは、新型センチュリーのリヤドアと同じ(似ている?)機構で開くようだ(動画で確認した限り)
AreneOS搭載
AreneOSのパフォーマンスを最大限に活かすことで高度な情報連携を行ない、ドライバーのニーズを学び、先回りしてくれるサービス体験でトータルでの移動のパーソナライズを実現するという。さらに、社会インフラやさまざまなサービスを受けられるなど、新たな体験価値を生み出す「Interactive Reality Motion」では、クルマに搭載されたセンサー類と社会のデジタル情報を連携させ、ドライバーが運転中に外の景色のなかで気になった場所はモノを指すと、その情報が車載ディスプレイに即座に表示され、音声案内を行ない、よりインタラクティブに人とクルマが繋がることを目指している。
この技術の一端は、事前に行なわれた「トヨタJMSプロローグ2023」で実演された。
レクサスLF-ZL 全長×全幅×全高:約5300mm×約2020mm×約1700mm ホイールベース:約3350mm