欧州トヨタ、新型C-HRの車両装備が発表!GR SPORTやPHEVモデルを含むハイブリッドモデルグレードが多数ラインアップ!そのプロポーションはまさに”公道のためのコンセプトカー”!

欧州トヨタは、新型トヨタ・C-HRにおける、内外装装備、パワートレイン、アシスト機能などの車両装備の詳細を発表した。ヨーロッパ市場のために設計されたクーペのような個性的なデザインは"公道のためのコンセプトカー"と称され、卓越したスタイリングとプレミアムな品質を実装している。それでいて、エアロダイナミクスも最適化され、CD値はわずか 0.318に抑えられている。パワートレインは、1.8リッターおよび2.0リッターのハイブリッドモデル、2.0リッターのAWⅮハイブリッド、2.0リッターのプラグインハイブリッド(PHEV)をラインナップ。安全装備には、「トヨタ・セーフティ・センス」内包の「トヨタ Tメイト」を搭載し、クルコン走行時に意図しない追い越しを防ぐ「追い越し防止サポート」や、リアシートに子供を置き忘れたドライバーに警告する「リアシート・リマインダー」機能も実装されている。

トヨタらしいフィーチャーと近未来感を掛け合わせた独自のスタイリング

今年6月、欧州でワールドプレミアされた新型「C-HR」は、そのスタイリングからかなり世間を騒がせたが、象徴的なクーペシルエットとダイナミックなハンマーヘッドシェイプは、新型モデルの「プリウス」や「クラウン」シリーズの先駆けにより、あまり違和感を感じさせずカッコよさを感じさせる。先代比で35mmワイドになったスタンスに加え、最大20インチの大径アロイホイール、25mm短くなったフロントオーバーハングなど、どの角度から見ても堂々としたダイナミックなスタイリングに仕上げられている。

フロントでは、3Dアーキテクチャーとハンマーヘッド・フェイスが再解釈され、目を引くアロー型のデザインにターンシグナルと一体化した壮観なフルLEDヘッドランプが採用されている。また、リアセクションでは、従来はバッジで装着されていた「TOYOTA C-HR」の文字がテールライトユニットに統合され、車両に乗り降りする際の「ウェルカム/グッバイ」シーケンス中に点灯する。

スタイリッシュなエクステリアカラーには、エモーショナルレッド、アッシュグレーに加え、発売初年度の「バイトーン+」モデル専用色となるシグネチャーカラーのサルファー、プレシャスシルバーが新たに設定されている。

コネクト性能と快適性の高さを両立させたドライバー主体のインテリア

キャビンはスリムな水平基調のインストルメントパネルで構成され、ドアパネルやセンターコンソールと完璧に一体化することで、乗員を包み込むような形で居心地の良い空間を生み出している。ほとんどのモデルは、計器類に新しい12.3インチのフルデジタルコンビメーターが採用されているが、一部市場ではエントリーグレードに7インチのカラーディスプレイも用意されており、ドライバーの好みに合わせてパーソナライズ設定することができる。グレードによってはヘッドアップディスプレイ(HUⅮ)も装備される。

車載システムの「トヨタ・スマート・コネクト」は、車載音声エージェント、Apple CarPlayまたはAndroid Autoのワイヤレス接続に標準対応し、スマートフォン用「MyTアプリ」からのスマートロック(デジタルキー)にも対応している。MyTには他にも便利な機能が搭載されており、走行前にエアコンを作動させて車内を暖めたり冷やしたりすることができるほか、クラス唯一の自動駐車機能も搭載されている。

また、トヨタ初となる64色のアンビエント照明が装備され、乗員に落ち着いたムードを与えてくれる。インストルメントパネルを含む直接照明と間接照明は、1日の間に朝の明るい色合いから夕方の落ち着いた色合いまで、時間ごとに変化するだけでなく、空調システムとも同期して光り方を変化させたり(暖房では暖色系、冷房では寒色系など)、ドライビングアシストの警告を視覚的に強調するためにも使用される。その他、インテリア装備としては、微細な水滴を拡散させて空気を清浄化する「ナノイーX」テクノロジーを搭載している。

PHEVシステムを含む4つのハイブリッドユニットをラインナップ

新型「C-HR」の心臓部には、最新の第5世代トヨタハイブリッドテクノロジーが搭載され、クラストップレベルの出力向上と低排出ガスのバランスを実現している。新型「C-HR」では、4種類の電動パワートレインから選択可能で、ハイブリッド140、ハイブリッド200、ハイブリッド200 AWD-i、プラグインハイブリッド220で構成されている。ハイブリッドモデルは、より静かな走りを実現するため、高速道路走行時のエンジン回転数を最大500rpm下げ、最適化されたエアロダイナミクス、振動減衰、遮音により、クラストップレベルの静粛性を実現している。

「ハイブリッド140」は、140馬力の超高効率1.8リッターエンジンを搭載。さらにスリリングなドライビングを体験できる「ハイブリッド200」は、197馬力/トルク190Nm の2.0リッターエンジンのパワーを発揮する。「ハイブリッド200 AWD-i」は、先述の「ハイブリッド200」のリアアクスルに電気モーター・ジェネレーターを追加搭載した、オプションの全輪駆動(AWⅮ)モデルだ。搭載モーターは、パワーとトルクが強化されており、さまざまな速度や路面状況において、より優れたトラクションと安定性、より正確なコーナリングの信頼性を向上させている。

また、リアシート下に搭載された新しいリチウムイオンバッテリーは、先代モデルよりもコンパクトになり、重量が1.5kg軽くなっているにもかかわらず、出力は14%向上している。新開発のパワー・コントロール・ユニットは、冷却性能の向上と電気ロスの低減により燃費に貢献するとともに、高い周波数で作動することでキャビンノイズを低減。新しいトランスアクスルは、新素材の採用により15%軽量化され、同時にパワートレインによっては最大33馬力の出力向上を実現している。

PHEVモデルはパフォーマンスの高さと乗り心地を高次元で両立

「プラグインハイブリッド220」は2.0リッターエンジンをベースとし、最大66kmの航続距離を誇るハイブリッドEVの効率とパフォーマンスを実現している。ブレーキシステムも強化されており、下位グレードでは電動パーキングブレーキ内蔵の新しい16インチキャリパーが搭載されているが、「プラグインハイブリッド220」では、17インチキャリパーとディスクを採用。最新の車両安定性制御システムと再設計されたブレーキペダルにより、より自然なブレーキフィーリングでコントロール性を向上させている。

TNGA(トヨタ・ニュー・ジェネレーション・アーキテクチャー)の採用により、ボディ全体のねじれ剛性を向上させるとともに、素材のインテリジェントな使用により軽量化を実現。フロントのマクファーソンストラットは、形状を変更することで剛性と強度を高め、マルチリンクリアサスペンションには、より強度の高いTNGAコンポーネントが採用されている。フロントフェイス形状とアンダーボディ形状の最適化により、空気抵抗係数は0.318を実現している。

さらに、トヨタが世界初を達成した周波数感応制御(FSC)技術を採用し、ハンドリングと快適性を向上させている。プラグインハイブリッドモデルとGR SPORT プレミアエディションに搭載されるこのハイドロメカニカルシステムは、低周波数域では減衰力を高めることで、ロールやピッチの優れたボディコントロールを実現し、高周波数域では減衰力を低減することで、乗り心地をさらに向上させている。

子ども置き去り防止アラートを含む最新の「トヨタ Tメイト」を標準装備

新型「C-HR」の全モデルには、包括的な安全システムと運転支援を実現する最新世代のアクティブセーフティ機能「トヨタ・セーフティ・センス」を標準装備した「トヨタ Tメイト」を採用している。これは、万が一の事故に備え、衝撃からドライバーを守り、駐車時や渋滞時の運転をサポートする幅広いシステムの総称で、より高機能で包括的な周辺監視機能を備えた予防安全システムが追加されている。

最新のプリクラッシュシステムとドライビング・アシストは、ドライバーに警告を発するだけでなく、自動的な加速抑制やブレーキ制御も行う。レーントレース機能も搭載され、道路標識、道路マージン、先行車などに誘導されながら、安全な長時間ドライブをサポート。強化されたフルレンジ・クルーズコントロールには、高速道路での意図しない追い越しを防止する「追い越し防止サポート」と、ドライバーが安全な速度と車間距離で交通に合流できるよう支援する「ウインカー連動制御」が新たに追加された。

ドライブ中だけでなく、後部座席に子供やペットを置き忘れた場合にドライバーに警告する「リアシート・リマインダーシステム」や、ドアを開ける際に後方から車両や自転車が接近している場合に警告する「セーフ・イグジットアシスト」などの追加安全システムも標準装備されている。

トヨタ新型C-HRギャラリー(全61枚)

■GR SPORT、ハイブリッド200 AWD-i、プレシャス・シルバーカラー・バイトーン+

■ハイブリッド140、ハイグレード、エモーショナル・レッドカラー・バイトーン

■プレミアエディション、ハイブリッド200, サルファーカラー・バイトーン+

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