目次
現行 第4世代 (2016年～)
ルノー・メガーヌはルノー19の後継として1995年にデビューした、いわゆるCセグメントに属するコンパクトカーだ。現行最新は2016年にデビューした第4世代(メガーヌ4/Mégane IV)と呼ばれるモデル群になる。プラットフォームは日産と共同開発したCMF-CDで、先代よりも全長とホイールベースが拡大されており、日本仕様はさらに長い。ボディは日本市場では５ドア・ハッチバックと５ドア・ワゴンの「スポーツツアラー」の２種類(欧州などでは4ドア・セダンも存在)。当初、エンジンは4種類のガソリンと5種類のディーゼルが用意されたが、2021年8月に日本に導入された最新のマイナーチェンジモデルではルノー・日産・三菱アライアンスとダイムラーにより共同開発された159ps/270Nmを発揮する1.3ℓ直列4気筒の直噴ターボエンジンに統合され、トランスミッションも湿式多板デュアルクラッチを用いた7速EDCに絞られている。また、走りに特化した「メガーヌRS」というラインも存在する。
■2018年式 EDC 「この性能を500万以下で、というのは破格であると思う」
ニックネーム：小豆 年式グレード：2018年式 EDC 性別：男性(30代) 居住地域：東京都
排気量：1.8ℓ トランスミッション：DCT
平均燃費：11.4km/ℓ
長所：旋回性能に限界が見えず、どんな速度域でも曲がれる。4輪の接地感が極めて明確である。シートの出来が良く、疲れにくい。
短所：標準ホイールの圧倒的なまでの洗いにくさ。センターモニターが小さい。グローブボックスが小さい。
評価
外観：★★★★★ フォグランプの形状が良い。リアフェンダーの張り出しも素晴らしい。
室内：★★★★☆ シートの出来が最高、しかしセンターモニターが小さいため内装全体としては1段階評価を下げたい。
走行性能：★★★★★ FFと思って運転すると驚かされることになるだろうと思う。トロフィーでない通常のRSならば乗り心地も悪くない。
燃費性能：★★★☆☆ ハイパワー車としては十分に良い。
装備：★☆☆☆☆ ナビはついていない。スマホのミラーリング機能を利用する。
満足度：★★★★☆ この性能を500万以下で、というのは破格であると思う。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「最後のエンジン車と呼ばれる一連の車の中でも、走行性能に対するコストパフォーマンスが高い」
第3世代 (2008～2017年/日本市場)
第3世代はシャシーを先代から継承しているものの、外観デザインを含めて先代からイメージを一新している。ボディサイズも先代より拡大しているが、軽量素材の活用によって先代より車重は軽い。ボディは走りに特化した「RS」も含めて、５ドア・ハッチバック、５ドア・ワゴン(エステート)、3ドア・ハッチバック(クーペ)の3種類が用意され(この他に2ドア・クーペ・カブリオレが存在するが日本未導入)、エンジンはガソリンが1.2～2.0ℓまでチューニング違いも含めて5種類、ディーゼルが同様に1.5～2.0ℓまで4種類存在した。また、トランスミッションも5速あるいは6速MT、6速EDC、6速AT(dCi 150 FAPのみ)、CVTが用意され、実に幅広いバリエーションが展開されている。
■2015年式 GT220 「操縦する機械としては満点。人や道具を運ぶ道具としても悪くない」
ニックネーム：さー 年式グレード：2015年式 GT220 性別：男性(40代) 居住地域：新潟県
排気量：2.0ℓ トランスミッション：MT
平均燃費：11km/ℓ
長所：精確なステアリング。良くできたEPS。信頼して切っていけます。回すと吠えるエンジン。低速から扱いやすいが、真骨頂は高速からの延びかも。ちゃんとポジションを取れば、運転しやすく疲れにくい運転環境。思いきったアップライトが吉!
短所：エンジンルームの遮音は雑。補機関係の音やアイドリングなど、止まっていても賑やか。内装の立て付けが甘い。すぐギシギシいうから、ボディ剛性感的にマイナスな印象を受けがち。社外品の部品がない。整備性が悪い。これからお金がかかりそうで憂鬱。でも足廻りやブレーキ関係の持ちは良い気がする。
評価
外観：★★★☆☆ コンサバと言えばコンサバ。没個性。誰の印象にも残らないのは良いかもしれない。
室内：★★★☆☆ シートとハンドルはプラス評価。内装の立て付けやオーディオ関係、あとやや中2病的な赤いラインなんかはマイナス。
走行性能：★★★★★ のんびりでも飛ばしてもカーブでも高速道でも思い通りに走れる、という点では文句なし。一般的状況ではかなり自由自在、コントローラブル。
燃費性能：★★★☆☆ まあ、早いクルマだからね。
装備：★☆☆☆☆ 昭和の続きみたいなもん。電動サイドブレーキはいらんかった。
満足度：★★★★★ 操縦する機械としては満点。人や道具を運ぶ道具としても悪くない。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「マニュアルでドア5つで家族を乗せてなるべく思い通りに高速で移動できる手頃な車を求めているなら最高の一台。おもてなしやぜいたくを求めているならやめた方が良い」
■2014年式 エステート GT220 「ある程度荷物が積めてスポーティーなMT車を求めている人にはピッタリだと思います」
ニックネーム：M.Kawarazaki 年式グレード：2014年式 エステート GT220 性別：男性(40代) 居住地域：神奈川県
排気量：2.0ℓ トランスミッション：MT
平均燃費：10km/ℓ
長所：マニュアルが楽しい。コストパフォーマンスが高い。エクステリアのまとまりが良い。
短所：燃費がイマイチ。表示できる日本語が中途半端。
評価
外観：★★★★★
室内：★★★☆☆
走行性能：★★★★☆
燃費性能：★★★☆☆
装備：★★☆☆☆
満足度：★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「ある程度荷物が積めてスポーティーなMT車を求めている人にはピッタリだと思います」
■2016年式 RS Trophy 2 「荷物も乗るし燃費もそこそこなので使い勝手良いです」
ニックネーム：kazumk3 年式グレード：2016年式 RS Trophy 2 性別：男性(30代) 居住地域：静岡県
排気量：2.0ℓ トランスミッション：MT
平均燃費：10.5km/ℓ
長所：ワインディングでの安定性。シートからタイヤまでの車との一体感。ターボエンジンでも高回転まで伸びる。
短所：予防安全装置が全く付いていない。街乗りではかなり足が硬い。斜め後方が殆ど見えない。
評価
外観：★★★★☆ 赤いエアロパーツが派手だが、後方のクーペルックが官能的。
室内：★★★★☆ プラスチック部品も多いが、ハンドルとシートのアルカンターラが良いアクセント。
走行性能：★★★★☆
燃費性能：★★★★☆
装備：★★☆☆☆
満足度：★★★★☆
このクルマの購入を検討している人にひと言
「昔ながらのホットハッチが現代化した名車です。荷物も乗るし燃費もそこそこなので使い勝手良いです」
■2013年式 エステート GT220 「ここ数年の自動車の値上がりを考えるとお買い得だった」
ニックネーム：とーちん 年式グレード：2013年式 エステート GT220 性別：男性(40代) 居住地域：東京都
排気量：2.0ℓ トランスミッション：MT
平均燃費：9km/ℓ
長所：高出力+MT、硬めの足回りで走ることが楽しい。ワゴン車としてマルチパーパスに対応出来る。サイズ感、佇まいが良い。
短所：オーディオのローカライズが不十分である(日本語曲表示不可など)。今時ただのリモコンキーであり、且つ大きい。走行距離が伸びるに従い、マイナートラブルが増える(水温センサー、微少な水漏れなど)。
評価
外観：★★★★☆ 大き過ぎず、良いデザインと思うが仕立てはそれなり。
室内：★★★★☆ 室内スペースは十分たが、今時の装備とは無縁。
走行性能：★★★★★ 期待通り。
燃費性能：★★★☆☆ 想定通り。
装備：★☆☆☆☆ 全て無し。
満足度：★★★★★ ここ数年の自動車の値上がりを考えるとお買い得だった。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「サイズ感、乗り味良く、良い車だと思うが、今から購入するとマイナートラブル時に対応出来る環境が必要。タイミングベルトの定期交換も要」
■2017年式 GT220 6MT 「ファミリーユースに十分使え、リッターあたり110psの動力性能、もはやスポーツカー」
ニックネーム：M.Asai 年式グレード：2017年式 GT220 6MT 性別：男性(50代) 居住地域：大阪府
排気量：2.0ℓ トランスミッション：MT
平均燃費：市街地11km/ℓ、高速道路16km/ℓ
長所：地味な外見ながらアクセルを踏み込んだ時胸のすくような加速。まるで羊の皮をかぶった狼のよう。2000回転からターボが効き始め3000回転から爆発的な加速でまるで２段ロケットみたい。5ドアのラテンホットハッチ。ファミリーユースでも十分使える。
短所：電動パーキングブレーキでなく手動のサイドブレーキがほしい。やんちゃな性格なのに大人しいエンジンサウンド。
評価
外観：★★★★★ 派手さはなくてどちらかと言えば地味。でも国産車にない香りを感じる。
室内：★★★★☆ ダッシュボードの赤ライン、ダッシュボックスのRENAULT SPORTがカッコいい。
走行性能：★★★★☆ 低中速のトルクが魅力。踏み来んでのフル加速にステアリングに振動を感じるものの進路はほとんど乱れない。
燃費性能：★★★☆☆ 市街地10～11km/ℓ、高速で14～15km/ℓ。こんなものかなと思いつつもやはりハイオク指定が辛い。
装備：★★★☆☆ ヒルスタートサポート、アイドリングストップなどは良し。
満足度：★★★★☆ ファミリーユースに十分使え、リッターあたり110psの動力性能、もはやスポーツカー。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「メガーヌGT系で最後のMT。見た目は地味なハッチバックでガチガチに尖った感じはしません。ちょっと前のおしゃれなラテンホットハッチです。ファミリーユースに十分応え、220psを5500rpmで34.7kgmの大トルクでもって峠も高速道路もとても楽しめる昔のラテンホットハッチに憧れたフツーのおじさんにピッタリのクルマです」
■2015年式 RS Torophy 「買い替えようという気が起きないし、買い替えたいと思う車が無くなってしまうのが唯一の欠点」
ニックネーム：Masa301 年式グレード：2015年式 RS Torophy 性別：男性(60代〜) 居住地域：神奈川県
排気量：2.0ℓ トランスミッション：MT
平均燃費：9.5km/ℓ(市街地)、10～13km/ℓ(高速)
長所：(特にマイナー後の)エクステリアのカッコよさと実用性の両立。トルクの太さと、加速時のサウンドがたまらない。アクラポピッチチタンマフラー、ブレンボキャリパー、レカロシートなど欧州の銘品満載なのにお買い得価格。
短所：色々なところが壊れて修理費が高い。カード式キーがでかい。キーレスでエンジン始動が出来ない。この車以外に欲しい車がなくなってしまうところ。
評価
外観：★★★★★ 3ドアならではのルーフライン～リヤフェンダーのふくらみが他には無い魅力。
室内：★★★★★ 走りに徹した無駄装備の無さ、赤色の使い方のうまさ。
走行性能：★★★★★ 実用上、ダントツの加速(これ以上パワーがあっても使い切れない)。
燃費性能：★★★★★ これだけ走って10km/ℓ走れば御の字。
装備：★★★★★ ACC、LKAは不要。ナビ、ドラレコ、オーディオ、echo auto等の取付けが自分で出来るので問題なし。
満足度：★★★★★ 買い替えようという気が起きないし、買い替えたいと思う車が無くなってしまうのが唯一の欠点。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「現行メガーヌRSも後輪操舵の追加でハンドリングも楽しめるようになったと思います。マイナーでインテリアの質も上がったし。唯一、5ドア故のエクステリアデザインが不満です。エクステリアデザイン含めて買うなら中古でDZを探してください」