『東京オートサロン2024』で発表されたスバルのモータースポーツ参戦体制は、ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参戦「STI NBR CHALLENGE」。スーパーGT選手権GT300クラスへの参戦「SUBARU BRZ GT300」。全日本ラリー選手権のサポート。GAZOO Racing 86/BRZ Race、スーパー耐久シリーズ(以下、S耐)が挙げられる。
スーパー耐久シリーズの体制発表にはTeam SDAEngineering代表・本井雅人氏が登壇し、その意義や目的、そして2024年シーズンの体制について語られた。
スーパー耐久シリーズは新体制へ……新型車の投入も予定
プレスカンファレンスに登壇した本井雅人氏はこれまでスバルのS耐チームであるTeam SDAEngineeringの監督としてチームを指揮してきたが、2024年からは同チームの伊藤 奨氏が監督に就任することが発表された。「人材の育成」を目的のひとつとしてきただけに、若いチームメンバーだけでなくマネジメント面でもその成果が上がったからこその交代だと言う。
ドライバーはこれまでどおり井口卓人選手と山内英輝選手のコンビにスバルの社員ドライバーを加えた体制。マシンもBRZ CNF Conceptで、ST-Qクラスへの参戦だ。同クラスはカーボンニュートラル燃料や水素エンジン車が混走する試験車両的なクラスだが、それゆえかトヨタ、ホンダ、日産、マツダ、スバルといったメーカーが参戦しているクラスだ。
カーボンニュートラルのための研究開発という役割は変わらないが、一方で2024年からはより市販車へのフィードバックを高める方針であることも発表され、そのための新型車両をシーズン中に投入するという。そして、明言こそされなかったものの、それはスバルファンが喜ぶであろう内容になると語った。
プレスカンファレンスでは2024年仕様のBRZ CNF Conceptのグラフィックが発表中に映し出されたのだが、お気づきになっただろうか? BRZ CNF Conceptの後に控えるマシンを……
もちろんこのグラフィックの真偽や意味するところ、後のマシンが発表内で伝えられた「2024年シーズンに投入予定の新型車」なのかどうかは一切語られておらず、プレスカンファレンスの司会の質問にも本井雅人氏は意味深に言葉を濁しただけだった。
このグラフィックが真実である前提で予想するのであれば、このシグネイチャーやボンネットに見えるインテークを鑑みるにWRXがS耐に投入されるということだろうか? 市販車へのフィードバックというのであればWRXのMT仕様の可能性も期待してしまう。まさかレヴォーグを使用することだってあるかもしれない。
いらぬ期待ばかりが膨らむスバルのスーパー耐久シリーズ参戦のニュース、続報が気になって仕方がない。