F-150ライトニングは、2022年のデトロイトモーターショーで公開された、ブランド初となるEVピックアップ・トラックだ。内燃機関エンジンを搭載する「F-150」とは異なるデザインを採用、フロントエンドのLEDライトバーが特徴となっているほか、空気抵抗を減らすようフロントエンドが新設計されている。
今回わずかに公開された情報は、ベールの下に隠された画像と、それを予告するショートビデオで、フロントグリルには伝統の「Ford」ロゴが光っている。また張り出した後部から、巨大なリヤウィングなど、空力要素も備えている可能性が高い。ヒルクライムは高地で空気密度が低いため、あらゆる空力要素が必要となる。
空気密度が低いということは、電気自動車がヒルクライムに適していることを意味する。山の頂上付近では、燃焼エンジンに充分な空気を供給することが困難で、内燃機関のモデルはパワーを失うからだ。
同ブランドでは、最近「パフォーマンス・スーパーバン4.2」がオーストリアのスリフティ・バサースト500にて1分56秒3247という新記録を樹立したばかりだ。このスーパーバンは、トリプルモーターを積み、最高出力11,419psを発揮、F-150ライトニングは同等以上の強力なパワーが予想される。
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの予選は6月18日から20日に予定されている。