アメ車が200台以上大集合!!『SPRING Party!』で見つけたヒストリックカーからマッスルカーまで!人気モデルもレア車も一気に見せます!!

2024年3月10日(日)、千葉市中央区フェスティバルウォーク蘇我・共用第二駐車場にて、アメリカ車専門誌『アメ車マガジン』(文友舎刊)主催の『SPRING Party!』が開催された。2024年のアメ車イベントの先陣を切って開催されたこのイベントには、地元千葉を中心に関東一円から200台を大きく超えるアメリカ車が集結した。今回はそんなイベントに集まった個性豊かなマシンを紹介しよう。
REPORT&PHOTO:山崎 龍(YAMAZAKI Ryu)

千葉市中央区にアメ車が大集合! 2024年最初のアメリカ車の祭典

『SPRING Party!』はアメ車専門誌の『アメ車マガジン』(文友舎刊)が主催で、アメ車ファンにとっては2024年のイベントイヤーの開幕を告げるミーティングとなる。

天気は快晴で会場となったフェスティバルウォーク蘇我・共用第二駐車場海の向こうに富士山を臨む最高のロケーション。今回の『SPRING Party!』には200台を大きく超えるエントリー車が集まった。

イベント当日は天気に恵まれたこともあり、午前8時の開場時間になると事前エントリーした車両が次々に入場を開始し、イベントの開始時刻には200台以上のアメ車が会場を埋め尽くした。

1990年型もしくは1991年型キャデラック・フリートウッド・ブロアム(左)と1963年型シボレー・インパラ2ドアHT。鮮やかなカラーにリペイントされ、ハイドロ&小径デイトンホイールを装着したお手本のようなローライダー。

集まった車種は『アメ車マガジン』の読者層を反映して1970年代~原題までのクーペやセダン、SUV、フルサイズバンが中心だが、中には1946年型シボレー・ピックアップトラックのRATROD、1956年型フォード・サンダーバードや1959年型シボレー・インパラなどのクラシックモデルの姿も散見された。

フォードクラウン・ヴィクトリアやフォード・エクスプローラーを中心とするアメリカン・パトカー軍団。オーナーは制服を着用してバッチリと決めていた。

また、フォード・クラウンビクトリアやダッジ・チャージャーなどのアメリカン・パトカー軍団、アメ車ではないがトヨタ・ハイラックスのテクニカル仕様(この車両は次回以降に詳しく紹介する)などの個性豊かなマシンのエントリーがあるところもこのミーティングのユニークなところだ。

東京都江戸川区に店舗(ファクトリーは千葉県稲毛区にある)を構える『ガレージダイバン』のブース。今回は商品車の2008年型フォードE150XLT(奥)と1964年型シボレー・シェベルマリブを展示していた。シェバルマリブはASKになっていたが宮國社長に話を聞くとコンディションを考えると販売価格はリーズナブルだった。興味がある人は問い合わせてみよう。TEL:03-5607-3344

会場には老舗アメ車ショップのガレージダイバンGDファクトリーやJOY BASE、VORTEX YOKOHAMAなどのプロショップが展示ブースを構えていたほか、物販ブースやケータリングなども立ち並び、終日大勢の来客で賑わっていた。

フルチューンのダッジ・バイパーSRT10。手の入っていないところはほとんどないという気合の入ったマシンだ。
上のバイパーのエンジンルーム。

筆者は集まったクルマに夢中になりすぎて、迂闊にも撮影を忘れてしまったが、「SPRING Party!キャンペーンガール」としてやよいさん(@yayo022712)とLISAさん(@lisa_tokyo.jp)が来場し、参加者の写真撮影に気軽に応えるなどして会場を盛り上げていた。おふたりの様子はそれぞれのInstagramやアメ車マガジンの公式HPを参照して頂きたい。

一気に見せます!『SPRING Party!』で見かけた気になるクルマ

1946年型シボレー・ピックアップのRATROD。『アメ車マガジン』は幅広い年式の車種を取り上げる専門誌だが、ボリュームゾーンは1960年代から現代までのマッスルカーやSUV、ピックアップトラックとなる。そんな読者層をを反映して『SPRING Party!』のエントリー車の中で1950年代以前のマシンはこのマシンだけだった。
非常に美しい1956年型フォード・サンダーバード。1955~1957年にかけて生産された初代モデルのクラシックバーズ(リトルバーズ)だ。二代目以降が豪華なラグジュリアリーカーとして開発されたのに対し、このモデルはスポーツカーとして生産された。映画『アメリカン・グラフティ』でリチャード・ドレイファス演じるカートが一目惚れするブロンドの美女が乗っていたことでもお馴染みのマシンだ。
シェルビー・コブラ427。オリジナルに比べてホイールサイズが大きく、ボディラインが若干異なることからおそらくはスーパーパフォーマンス社製のリプロモデルか。オリジナルと無関係のレプリカではなくシェルビーアメリカンによりボディーの製造認可を受けているライセンスドコブラである。
1968年型プリマス・ロードランナー。スチールホイールからビレットホイールに変更された以外はほぼストックの状態を維持している。極めて美しいマシンだ。
1971年型プリマス・バラクーダ。この年式から前年までの2灯式から4灯式に改められ、グリルの意匠が変更されている。440マグナムや426HEMIなどの7L級の巨大なV8エンジンを搭載したHEMIクーダなどのハイパフォーマンスモデルも存在したが、写真の車両は383cu-in(6.2L)V8エンジンを搭載した標準モデル。
1969年型フォード・マスタングMach1のスポーツルーフ。初代モデルの2回目のMC直後のモデルで、ボディサイズは更に大きくなり、より攻撃的なスタイルとなったモデルだ。エンジンは351cu-in(5.7L)V8を搭載。写真の車両はコンディションが素晴らしく、ホイールを除けばほぼストックの状態を維持していた。
1968~1982年まで生産されたシボレー・コルベットC3のコンバーチブル。写真の車両は1980年の2度目のMCごのモデルで、フロントバンパーにエアダムが備わることが外見上の特徴となる。
これは珍しい! 1982~1996年にかけて生産された五代目ビュイック・センチュリー(日本名:リーガル)セダンだ。新車当時はヤナセで輸入・販売されたが、日本市場ではトヨタが「センチュリー」の商標権を持っていたことから、セダンとステーションワゴンは北米市場で販売されている別車種「リーガル」の車名で販売された(クーペのみリーガルがそのまま販売された)。当時の日本は空前のワゴンブームということもあり、ウッドパネルを備えたワゴンモデルが人気だったが、セダンの販売は伸び悩んだ。現在ではなかなかお目にかかれない1台だ。
シボレー・アストロのカスタムカー。1990年代のアメ車ブームの頃にかなりの台数が並行輸入されたが、中には数十万kmを走ったポンコツ車の外装をきれいにしただけの並行輸入車も少なからず存在し、「故障が多い」「信頼性が低い」との悪評が流布する結果となった。だが、本来アストロは信頼性の高い実用車であり、新車や良質な中古車をきちんとメンテナンスしながら乗り続ければ、生産から30年経過した現在でも充分アシにできる。近年ではその価値が再評価され、再び静かなブームとなりつつある。
現行モデルのシボレー・コルベットC8。FRからミドシップにレイアウトを変更したことで話題となったが、日本仕様の正規輸入車が右ハンドル化されたことも驚きを持って迎えられた。新車価格は1420万円~と絶対的には高価だが、パフォーマンスを考えればかなりのお買い得価格とも言える。なお、ミッドシップは低重心のOHVエンジンとの相性が良いことも付け加えておく。
個性的なルックスと比較的リーズナブルな新車価格、使い勝手の良いサイズで2000年代に人気を博したクライスラー・PTクルーザー。インテリアは小物入れが多く、使い勝手の良いサイズと相まって、意外と実用性が高いクルマだった。コンパクトなボディサイズに比べて最小回転半径が6.1mとかなり大きいことが玉に瑕だが、中古車相場は底値と言ってよく、リーズナブルな価格で程度の良い中古車を買って、カスタムの素材として楽しむのも悪くない選択だ。
会場外の来場者向け駐車場で見つけた珍しい1台。一見すると1975年に登場した三菱ランサー・セレステの前期型に見えるが、よく見ると左ハンドルで、しかも前後バンパーが5マイルバンパーとなっている。「おや?」と思い近づいてみると、まさかまさかのプリマス・アロー。三菱がクライスラーにOEM供給した北米版のセレステだ。メカニズムは初代ランサーを踏襲しており、スタイリッシュかつ走行性能の高いクルマとしてセレステは人気を博したが、果たして重たい5マイルバンパーの装着で走りはどのように変化しているのだろうか?

なお、会場で筆者が特に気になったクルマは、次回以降に改めてピックアップして紹介していこう!

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著者プロフィール

山崎 龍 近影

山崎 龍

フリーライター。1973年東京生まれ。自動車雑誌編集者を経てフリーに。クルマやバイクが一応の専門だが、…