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現行型4代目 ND系 (2015年~)
現行最新モデルは2015年に登場した4代目となるND系。このモデルから設計・開発スタッフが完全に一新され、まさに「新世代」モデルとなっている。また、マツダ先進の「スカイアクティブ・テクノロシー」と新たなデザイン・テーマである「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面採用した新世代車種第6弾にも位置付けられている。「人馬一体」をキーワードにしているものの、すべての要素が再構成されており、フロントオーバーハングを短く・低くして、人を中心に配置したコンパクトキャビンと合わせて乗る人の姿が引き立つプロポーションとし、低くワイドな台形フォルムとなっている。また、2016年には技術協力協定を結んでいるフィアットから、本車をベースにした「フィアット 124スパイダー」が発売された。エンジンは1.5ℓのスカイアクティブ-Gのみで、トランスミッションは6速MTとATが用意される。先進安全技術「i-ACTIVSENCE」が導入されているのも大きな特徴。
■2022年式 990S 「走行会やジムカーナにも使いたい人には990Sはお薦めしません」
ニックネーム:通りすがりの990S 年式・グレード:2022年式 990S 性別:男性(50代) 居住地域:石川県
排気量:1.5ℓトランスミッション:MT
平均燃費:13.6km/ℓ(ほぼ、街中通勤片道13kmのみの使用)
長所:全てにおいてバランスが良く、乗りやすい。飛ばさなくてもコーナーが気持ちよく、動力性能も必要にして十分。購入後、晴れている限りオープンで走っているが、NAロードスターに比べ風の巻き込みが非常に良くコントロールされている。冬に向けても暖房は十分に効きそう。
短所:NAロードスターに比べ、室内が狭く感じる。特にシート後方とリヤウインドウ下が使えないのは不便。便利装備を期待してはいないが、セグメントオーディオは中途半端でレスオプションがあっても良いと思う。車線逸脱防止の動作が敏感でうるさく思う時がある。
評価
外観:★★★★★ シルエットは抜群に良い。敢えて不満点をあげるとすれば、リヤ下部のバックライトまわりの処理、かな。
室内:★★★★☆ 前を向いて座っている限り、なんの不満もない。センターコンソールやデコレーションパネルはより簡素で軽量な仕様があっても良いくらい。ただ、シート後ろの空間と幌を上げた時のリヤウインドウ下が使えないのは不便。
走行性能:★★★★★ 必要十分。KPCは比べなければ全くわからないほど自然に、でも確かに効いている。オープンデフのコーナリングがこんなに気持ち良いことに、感動した。
燃費性能:★★★☆☆ 郊外路なら16km/ℓ程度まで伸びることは確認したが、街中通勤でももう少し伸びて欲しい。
装備:★★★★☆ このグレードに関しては十分。MTでも被害軽減ブレーキがついているし、ブラインドスポットモニターもある。欲を言えばセグメントオーディオにBluetoothがあればなお良し。
満足度:★★★★★ 満足度は極めて高い。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「走行会やジムカーナにも使いたい人には990Sはお薦めしません。速く走らせたい人は、素直にNR-AかRSを選んだ方が良いです。オープンデフなのでトラクションでは不利ですし、DSCを切るとKPCも効かなくなるのでロールも盛大に出ます。またカスタム派の人は、ブレンボとRAYSに拘らないなら、他のグレードをベースにした方がコスパは良いでしょう。990Sは純正がベストバランスで、カスタムすれば重くなるか、折角の専用装備を外す事で990Sの意味を失う方向にしかチューニングできないように思います」
■2022年式 990S 「このクルマにめぐり合えたことが幸せ」
ニックネーム:Hahne 年式・グレード:2022年式 990S 性別:男性(50代) 居住地域:兵庫県
排気量:1.5ℓトランスミッション:MT
平均燃費:17.5km/ℓ(郊外へのドライブが8割)
長所:不快な突き上げがなく乗り心地が良いこと。軽量であること。つまり①小気味よく加速し、余裕をもって減速・停止すること。②わずかなステアリング操作に対し、ヨー・レスポンスが良いこと。ブレーキ操作(踏力操作加減)に対するコントロール性能が高いこと。
短所:NAのような優しい外観でないこと。明るい外装色の選択肢が少なく、ソリッドカラーが選べないこと。軽量化の代償ともいえるが、車内騒音が高いこと。ステアリング初期操作に対する前輪の動きが大きい(ゲインが高い)こと。
評価
外観:★★☆☆☆ きつい眼つき(ヘッドランプ)。
室内:★★★☆☆ シフトレバー、サイドブレーキレバーの皮の材質を、ステアリングホイールと同じものにして欲しい。
走行性能:★★★★★ スポーツカーとして十分な動力性能を持っている。
燃費性能:★★★★★ この性能(動力性能・燃料消費)ならハイオクも受け入れられる。
装備:★☆☆☆☆ 軽量化と引換えに便利装備は一切選択できないが、走りに不要なものを省いただけの話で、デメリットとはならない。
満足度:★★★★★ このクルマにめぐり合えたことが幸せ。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「クルマの運転が好きで、しかも加速・減速(停止)・旋回において繊細なコントロールを心掛けている、すべての人におすすめ」
■2021年式 NR-A 「購入できるうちに手に入れられることをお勧めします」
ニックネーム:いそろく 年式・グレード:2021年式 NR-A 性別:男性(50代) 居住地域:兵庫県
排気量:1.5ℓトランスミッション:MT
平均燃費:14.82km/ℓ(往復32kmの通勤=市街地が9割、郊外へのドライブが1割)
長所:走りを楽しめ、所有する悦びも充分に満たされる本格的なスポーツカーでありながら、購入・維持ともにアフォーダブル。毎年年次改良が加えられまさに熟成が進む。今まで所有したクルマは全て様々なカスタマイズを施してきたが、NDロードスターはマツダの技術者に敬意を払い、フルオリジナルで乗ろうと思わせるクルマ。
短所:唯一の不満はエアコンフィルターが無いこと。このためエバポレーターなどへの埃の付着を恐れ常に内気循環で使用。冬場は内窓が曇るのでエアコンを稼働させざるを得ない。(社外品のフィルターはあるが上述の理由から装着していない) 。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★☆☆
走行性能:★★★★★
燃費性能:★★★★★
装備:★★★☆☆
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「とても悲しいことですが、純内燃機関のロードスターはND型が最後になりそうなお話をあちこちで耳にします。購入できるうちに手に入れられることをお勧めします。マツダのコピー“このクルマを走らせれば、きっとだれもがしあわせになる”に偽りはありません」
■2020年式 NR-A 「300万円以下でオープン2シーターかつ安全装備満載のスポーツカーが買えるので、大満足です」
ニックネーム:kuranda 年式・グレード:2020年式 NR-A 性別:男性(40代) 居住地域:埼玉県
排気量:1.5ℓトランスミッション:MT
平均燃費:16.0km/ℓ(郊外や峠道へのドライブが大半)
長所:運転が楽しいことに加え、オープンドライブの気持ち良さはこのクルマならではです。過去にランエボに長く乗っていましたが、重量バランスの悪い横置きFFベースの車輌を電子制御で曲げていくのとは対照的で、車体の素性の良さで曲がっていくような感じが素晴らしい。軽いこともあってタイヤとブレーキパッドの磨耗も少ない。SKYACTIV-Gの燃費の良さもあるし、スポーツカーだけど任意保険の料率も低いので、維持費が安く助かっています。
短所:当然だが、二人しか乗れなません。また、室内にバッグを置く場所もないので、二名乗車での移動にも不向き。小さく背の低い車輌なので、軽ハイトワゴンやSUV、ミニバンなど背が高いクルマが増えた昨今では渋滞時に圧迫感を感じます。
評価
外観:★★★★★ デザインはどの角度から見ても素晴らしいと思います。外板のプレスやチリの仕上がりや塗装も良く、ドアの締まり音も良い感じです。身近にある欧州プレミアムブランド車にも勝っていると思います。
室内:★★★★☆ NR-Aなので装備や加飾は最小限ですが、デザインや組立品質はとても良いです。グローブボックスが無いなど、運転席からアクセスしやすい物入れが不足だと思います。
走行性能:★★★★★ 1.5ℓでも、上まで回せば十分な動力性能です。公道では、これでも過剰な性能だと思います。NR-Aでも十分快適で、1日で500km程度のグランドツーリングをこなしても最小限の疲労で済みました。
燃費性能:★★★★★ 郊外の一般道をゆったり流すと20km/ℓを越えることもあり、期待以上です。
装備:★★★★★ 競技用グレートですが、自動ブレーキやBSM、RCTAまで標準装備なのが素晴らしいと思います。
満足度:★★★★★ 300万円以下でオープン2シーターかつ安全装備満載のスポーツカーが買えるので、大満足です。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「二人乗りで荷物が積めなくても問題ないのであれば、お勧めできます。距離を走る場合、燃費が良いので軽のスーパーハイトワゴンの維持費とあまり変わらない可能性もあるので、セカンドカーとしても良いと思います」
■2019年式 RS 「エンジンパワー以外は満足」
ニックネーム:やばなし 年式・グレード:2019年式 RS 性別:男性(50代) 居住地域:福島県
排気量:1.5ℓトランスミッション:MT
平均燃費:13.0km/ℓ(街乗りが3割、峠のドライブが5割、高速のドライブが2割)
長所:オープンにした時の走りは爽快で気持ちいいものがある。特に走りながらでも幌を開け閉めできるところが素晴らしい。夏より冬がオープンカーには快適で、ヒーターとシートヒーターで温めれば雪の降る中のオープンドライブも苦にならない。
短所:トランクは広いが、入りそうで入らない荷物が結構ある。そんな時は助手席に置くことになるが幅が広いと入らないので大きなものの買い物には注意が必要。そのほか、助手席の足下が狭すぎで、足を伸ばすことができない点。
評価
外観:★★★★★ フロントは文句なくカッコいい。リヤは真ん中に寄りすぎている気がするが慣れて気にならなくなった。
室内:★★★★★ 値段の割に高級感があり、運転中も使いやすい。
走行性能:★★★☆☆ 開発陣の拘りは知っているが、海外向けには幌で2.0ℓがあるのだから、日本向けにも選択肢として出して欲しい。
燃費性能:★★★★☆ 燃費向上のためにデバイスを積んで重くなるくらいなら今のままで十分以上。
装備:★★★☆☆ クルーズコントロールがふた昔前の車。安全装備あるのだからアダプティブクルーズコントロールにして欲しい。
満足度:★★★★☆ エンジンパワー以外は満足。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「オープンカーを買ったからと言って、必ずしもオープンにする必要はありません。恥ずかしがる必要もありません(多分、誰もあなたのことは見ていませんから)」
3代目 NC系 (2005~2015年)
2005年にデビューした3代目のNC系は、プラットフォームがRX-8に用いられたFEプラットフォームの経験から生まれた新規開発のNCプラットフォームへと一新されて最大幅が拡大された結果、歴代初の3ナンバー車となったのが大きな特徴。デザインは外装・内装ともに初代NA系への回帰を感じさせるものとなったが、もちろん時代の趨勢に合わせてブラッシュアップされた最新モードである。エンジンは同じ直4でもB型から2.0ℓのLF-VE型(欧州仕様には1.8ℓ版もあり)へ一新され、日本仕様では5速MTおよび6速MTとATの3種類が用意された。2005-2006年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。
■ 2006年式 「値段的に底値のNCロードスターは買いだと思います!!」
ニックネーム:どっと飲む! 年式・グレード:2006年式 性別:男性(60歳~) 居住地域:東京都
排気量:2.0ℓトランスミッション:MT
平均燃費:約8.0km/ℓ(年間の走行距離が2千キロ程度。一回の走行も一桁程度のため、平均燃費は悪いです)
長所: もう、購入から10年以上経過してしまいましたが、車が抵抗なく転がる事! オープンで開放感が有る事! 乗っていて気持ちが良い事!! そして、全開にしてもそれほどスピードが出ない事!?(笑) 以前乗っていたM3は3速全開で×××km/h出てしまいました!
短所:見た目は何となく中途半端で、NAロードスターのような可愛さが有るわけではなく、NDロードスターのような精悍さが有るわけでもなく、ボティの色々な部分に迷いが有るような気がします。あとは、ミッションの操作フィールがイマイチなのと、6速でも高速だとエンジンが回ってしまう事!(6速だけはもう少しハイギヤー)
評価
外観:★★☆☆☆
室内:★★☆☆☆
走行性能:★★★★☆
燃費性能:★★☆☆☆
装備:★★★☆☆
満足度:★★★★★ もう、年齢も年齢なので、終の車として最後まで添い遂げたいと思っています。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「NAもNDも超高くなってしまったので、値段的に底値のNCロードスターは買いだと思います!! 電装系もそこそこ修理も効くし…(笑)」
■2006年式 VS 「いろいろな楽しみ方ができるクルマですよ」
ニックネーム:ライコ7 年式・グレード: 2006年式 VS 性別:男性(50代) 居住地域:兵庫県
排気量:2.0ℓトランスミッション:MT
平均燃費:8.6km/ℓ(市街地チョイ乗り95%、峠5%)
長所:軽量、低重心、重量バランスの良さによるコーナリングの楽しさ。手動ソフトトップは開閉が簡単、2.0ℓエンジンは必要十分なパワーとトルクがあり快適に加速できる。ダイレクト感を楽しめるマニュアルトランスミッション。
短所:最新のND型と比べると、ソフトトップの開閉時に必要な力が大きい。贅沢だがホンダエンジンのような高回転で刺激的なエンジンだったらいいなと思うこともある。このエンジンならMTは5段でも良いのではないか。ステアリングのチルト調整幅が小さい。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★☆
走行性能:★★★★★
燃費性能:★★★★☆
装備:★★★★☆
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「スポーツカーが軒並み値上がりする中、NC型はまだ手頃に見えます。いろいろな楽しみ方ができるクルマですよ」