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『CAFE DE GIULIA』にはアルファロメオ・ジュリアシリーズが勢揃い!
『CAFE DE GIULIA(カフェ・ド・ジュリア)』は2003年より毎年春に開催されるアルファロメオ・ジュリアシリーズ(110/115系)限定のオーナーミーティングで、車両のオリジナリティを重視しており、違法改造車や仮ナンバーでのエントリーはできない。
今回エントリーしたクルマは約50台。会場内には105系のクーペやベルリーナのほか、115系のスパイダー、ザガートなどが芝生の上に並んでいた。オリジナル度の高い希少なモデルも多数来場しており、モデルや年式ごとのディティールの違いなどを見て回るだけでも楽しい。
さすがにどのクルマもコンディションは良好で、トランクやリアフェンダーに錆の浮かんだ筆者の愛車とは大違いであった。
この時代のアルファロメオは世間が考えるよりもずっと丈夫で、部品の入手性も良いことから、ボディの腐食に気をつけて定期的なメンテナンスを欠かさなければ、末永く楽しめるクルマなのだ。稼ぎの少ない筆者もなんとか頑張って愛車を維持できているのも、意外とユーザーフレンドリーなジュリアだからとも言える。
とは言え、コンクールコンディションといっても差し支えのないレベルの高い車両が一堂に会した様子を見ると、自分のクーペももうちょっとなんとかしてやりたいという気持ちが強くなる。
昨年は傷んでいたドアトリムを張り替え、タイヤを新品に交換し、フルード漏れを起こしていたブレーキマスターシリンダーを取り替えた。今年は錆で割れたトランクを修理しようと考えている。
とは言え、まだまだやることが山積みで、圧縮の落ちたエンジンの修理もしくは交換、ミッションのOH、抜けきった足廻り、錆の進んだボディの板金修理が待っている。いずれは完璧な状態に仕上げてCAFE DE GIULIAにエントリーし、芝生の上に愛車を停めたいものだが……まずは先立つ物だよなぁ~。仕事をもっと頑張ろうと、心に誓ったミーティングであった。
ジュリア各シリーズが勢ぞろい!モデルや年式ごとの違いを見るだけでも楽しい
第二次世界大戦後、大衆車メーカーに転身したアルファロメオが最初にリリースしたジュリエッタ(初代)の後継として1962年に誕生したジュリアシリーズ(105系)は、同社を代表する高性能量産車として商業的に大きな成功を収めた。 シリーズの先陣を切ってデビューしたのがべルリーナ(4ドアセダン)で、続いて1963年秋にスプリントGT(2ドアクーペ)が登場。こちらはベルリーナ以上に好評で、1960年代を代表するスポーツモデルとなる。そして、1966年にはジュリア系のオープンスポーツモデルとしてスパイダー(115系)が誕生。こちらは1977年の105系の生産終了後も引き続きラインナップされ、1993年まで生産が続けられた。 105/115系は当時の量産車としては珍しく、オールアルミ製のツインカムエンジン、5速MT、4輪ディスクブレーキという高度なメカニズムを採用した高性能車で、ツーリングカーレースでも活躍して世界中にアルフィスタ(熱狂的なアルファロメオファン)を生み出すきっかけとなったモデルでもある。
会場だけでなく駐車場にも注目!参加者のクルマはレア車ばかり
ジュリア以外のアルファロメオはもちろん、アルファロメオに加え、駐車場のエントリー車ではないクルマも希少なモデルが多数並んでいた。中には滅多にお目にかかれないバイクの姿もあった。