BMW電動SUVの最強モデル「iX M60」は「iX M70」にリネームされ最大660psへ出力向上
初代となる現行型iXは、2018年にコンセプト「Vision iNext」を披露。2020年にオンラインで量産モデルを公開すると、翌2021年には欧州と日本で発売、これが4年ぶりの大幅改良となる。
BMWでは、電気自動車の売上が飛躍的に伸びており、2023年にはEV登録台数が世界中で92%増加した。そしてさらなる販売増加のためにフラッグシップ電動SUV「iX」の大掛かりなテコ入れがなされる。
捉えた複数のプロトタイプは、1台を除いて前後を軽くカモフラージュ。巨大キドニーグリルは存続しているが、デザインを微調整、象徴的なグローイルミネーションパッケージが搭載されるはずだ。また7シリーズやX7などほかの高級モデルと異なり、iXはデュアルヘッドライトに切り替えることなく、縦基調の新LEDデイタイムランニングライト(DRL)パターンを装備していることがわかる。
また下部ワイドインエークには、3本の縦スラットを配置、コーナーの給気口デザインも完全に新設計されていることが偽装の下に見えている。
側面ではドアミラーのデザインを刷新、リアエンドでは、テールライトのグラフィック、及びバンパー形状に変化が見られる。
だが、最も大きな変化はボンネットの下で行われそうだ。「iX xDrive40」は「iX xDrive45」に、「iX xDrive50」は「iX xDrive60」にリネームされる他、最強モデル「iX M60」は「iX M70」の新名称が与えられる。
この変更は、パワーアップと航続距離が長くなることを示しており、「iX M70」は現在の最高出力540psからi7の660psへと向上すると予想されている。
またBMWは昨年、ミシガン州に本拠を置くバッテリー会社Our Next Energy(ONE)と提携。最大08マイル(979km)走行できる「ジェミニデュアルケミストリーバッテリー」をiXに搭載すると噂されており、航続距離が飛躍的に伸びそうだ。
iX改良新型のワールドプレミアは、2025年3月と予想されている。