「CNF(カーボンニュートラルフューエル)の知見をさらに深め、また、レースで得られる貴重な実戦データを積み上げることによって、お客さまがより楽しめるクルマの開発を進めていきます」(NMC片桐社長)
日産とNMCは、新たなモータースポーツカテゴリーへのチャレンジを継続している。スーパー耐久シリーズには開発車両の参戦が認められる「ST-Q」クラスがあることから、2022年以降、Nissan Zレーシングコンセプトで富士24時間レースをはじめ、複数のレースに出場してした。今シーズンも、量産エンジンでのカーボンニュートラルフューエル(CNF)の適合開発と、GT4カテゴリー車両であるNissan Z NISMO GT4のアップデートと開発を進めるため、富士24時間レースに参戦する。
日産は2050年度までに製品のライフサイクル全体でカーボンニュートラルを実現することを目指している。モータースポーツにおいては、電気自動車のレースである「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」への参戦に加え、CNFを使ったレース車両の開発など、カーボンニュートラルな幅広いモータースポーツの実現を目指した取り組みを推進している。
日産のモータースポーツビジネスユニットオフィスヘッドで、NMCの片桐隆夫社長はこのように述べている。
「Nissan Z/Nissan Z NISMOをベースとした開発車両で、富士24時間レースのST-Qクラスへの参戦は、今年で3回目となります。サステナブルなモータースポーツという視点からCNFの知見をさらに深め、また、レースという極限状態での競争によって得られる貴重な実戦データを積み上げることによって、お客さまがより楽しめるクルマの開発を進めていきます」
●スーパー耐久公式サイト「第2戦 富士SUPER TEC 24時間レース」