新型メルセデスAMG GT 43クーペは、比較的軽量なフロントの4気筒エンジンと純粋な後輪駆動の組み合わせにより軽快なコーナリングパフォーマンスを発揮し、ハイレベルなドライビングの楽しさが実現されている。フロントに搭載されるAMG 2.0L 4気筒ターボエンジンは最高出力421PS/6750rpm、最大トルクは500Nm/3250~5000rpmを発生。状況に応じて、ベルト駆動のスターター・ジェネレーターによる14馬力の短時間の追加ブーストが加えられる。これにより、0-100km/h加速は4.6秒を達成し、最高速度は280km/hに達する。
駆動系には湿式発進クラッチ付きMCT9速トランスミッションを採用。ブレーキはセラミックコンポジット・ブレーキシステムが標準装備されている。また、バックカメラ付パーキングパッケージ、ナッパレザー製AMGパフォーマンスステアリングホイール、ブラックナッパレザー製AMGスポーツシートなど快適性と安全性を兼ね備えた装備も持つ。
AMG独自のスポーツカー・アーキテクチャーが、オプションの2+2シーターによるゆとりあるプロポーションを可能にしており、このクラスのスポーツカーとしては、長時間の移動でも非常に広々と感じられ、荷物スペースも十分に確保されている。大型のイージーパック・テールゲートは、ハンズフリーアクセス機能も備えており、荷物の積み降ろしを容易にしている。必要に応じて、分割可倒式リアシートバックレストを使用してラゲッジルームを大幅に拡張することも可能だ。
インテリアの機能的かつ視覚的なポイントは、11.9インチのMBUXマルチメディアタッチスクリーンだ。縦型であるため、特にナビゲーションにおいて明確な利点があり、人間工学に基づいた自由度も向上されている。MBUXの豊富な機能は、AMGトラックペース専用スポーツメニューやワイヤレス・スマートフォン充電と同様に標準装備されている。