W12から気筒数は減ってもV8のPHEVで出力はアップ
ベントレーは、同ブランドの代名詞である6.0リットルW12エンジンの後継となる、新開発V8「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」を発表したが、その最初のモデルがコンチネンタルGTだ。
公開されたティザーイメージは、ボディを軽くカモフラージュしているものの、デザインディテールは確認できる。旧車の力強いスタンスとリアクォーター(どちらも1952年のRタイプ・コンチネンタルからインスピレーションを得たもの)が引き継がれている一方、視覚的なアップグレードが組み込まれている。
馴染みのあるクワッドヘッドライトは、1組の楕円形ライトに進化、2021年のバカラルで見られた、まるでクレオパトラのアイライナーのような形状がコーナーから伸びているのが特徴だ。また、バカラルのグリルは直立しているが、コンチネンタルGTでは、わずかに後方に傾斜しているように見える。
後部でも、バカラルからインスピレーションを得たようなスリムなLEDテールライトを装備していることが確認できる。
注目のパワートレインについて、一部のファンは、W12エンジン終了に失望しているかも知れないが、それをパワーで補うことになる。新たに搭載されるのは4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンと電気モーターを組み合わせた完全新開発のPHEVだ。W12エンジンでは最高出力635ps、最大トルク900Nmを発揮したが、V8 PHEVでは、最高出力782psへと向上する。
また50マイル(80 km)のEV航続距離を備え、トルクベクタリング、4輪ステアリング、電動リアLSD、48Vエレクトリックアンチロールバーと新開発のアダプティブデュアルバルブダンパーを組み合わせた、より洗練されたシャーシによって4輪すべてが駆動される。
ベントレーは動力性能を発表していないが、0-96km/h加速3秒以下、最高速度は210マイル(338km/h)近くに達する可能性が高いと思われる。