ブガッティは、「シロン」後継モデルとして位置づけられている新型ハイパーカーのティザーイメージを公開。デビュー日を6月20日に設定したことがわかった。
ブガッティは、この新しいハイパーカーを「永遠の象徴」(フランス語でPour l’éternité)と表現し、車名の可能性をほのめかしている。また「美しさ、贅沢さ、性能」を柱にゼロからデザインし、Type 57 SC Atlantic、Type 41 Royale、Type 35をスタイルのインスピレーションとして挙げている。
公式ティザーイメージでは、ブガッティのマカロンエンブレムを備え、トレードマークの馬蹄形グリルにつながる彫刻的なボンネットが確認できる。最新情報によると、側面では特徴的なC字型のラインは、両端のスリムなLEDと組み合わされ、シロンから引き継がれたものになるという。またアクティブリヤスポイラー、巨大なディフューザー、そして「Chiron Super Sports」を彷彿とさせる空気力学的に最適化されたリヤデッキも見られるという。
パワートレインは、コスワースと共同開発された8.3Lの自然吸気V16エンジンを搭載。最高9000rpmまで回転し、内燃機関だけで約1014psを発生。さらに3基のモーターからそれぞれ345psを引き出すことで、合計出力は1825psに到達する。また動力は8速デュアルクラッチオートマチックトランスミッションを通じて4輪すべてに送られると予想されている。
このスペックにより並外れたパフォーマンスを発揮、停止状態から僅か2秒で100km/h、5秒未満で200km/h、10秒未満で300km/h、25秒未満で時速400km/hに達すると報じられており、前身のシロンを上回る性能は確実視されている。ただし、ブガッティは、もはや速度記録の追求には興味がないため、最高速度は445km/hに制限される可能性があるが、それでも脅威の動力性能となるだろう。
ブガッティ新時代の幕開けとなる新型ハイパーカーの誕生まであとわずかだ。