ハンドリングを向上させるために、RS7のフロントアクスルとリアアクスルに新しいスプリングとスタビライザーバーを装備。
ベースとなるパフォーマンスモデル「RS7」は、4.0L V8ツインターボエンジンを搭載、最高出力は591psを発揮、また上位の「RS7 Performance」では621psを発揮する。一方ABT「RS7-S」パッケージでは最高出力710ps、最大トルク950Nmを発揮する。ABTがこれまで販売してきた、より強化された「RS7-R」程ではないが、それでもスーパーカーと肩を並べるスペックといえる。
ABTは、ハンドリングを向上させるために、RS7のフロントアクスルとリアアクスルに新しいスプリングとスタビライザーバーを装備。足回りには22インチのABTホイールを装着、カーボンファイバー製のフロントリップ、サイドスカート、リアリップスポイラーを備えたエアロダイナミクスパッケージも装備されている。
ABTモデルはキャビン内のアップグレードなしには完成しない。RS7-Sでは、カーボンファイバー製のシフトノブカバーを取り付け、シートに「RS7-S」、ヘッドレストに「ABT」の刺繍をほどこし、専用のフロアマットも提供される。さらに専用のスポーツサスペンションセットアップ、ミッドナイトマーカー付きのアルカンターラ製ステアリングホイール、カーボンファイバー製のパドルシフト、ダッシュボードのカーボンファイバートリムなど、いくつかのオプションが用意されているという。また追加料金で、車にペイント保護フィルムを付けることもできる。
注目の価格だが、決して安くはなく、RS7の所有者は48,900ユーロ(約812万円)のフルキット代に加えて5,940ユーロ(約100万円)の取り付け費用がかかり、5年間の保証が付くという。