100万円で車中泊に最適! 快適なアウトドアライフを実現するこの3台! 【モーターファンおすすめ中古車】 2024年7月版

フリード+ イメージ(PHOTO:HONDA)
近年、手軽にアウトドアライフを楽しむ方法として多くの人々に支持されている車中泊。車中泊は移動や旅行の自由度を高めてくれる非常に便利な方法だが、それに適した車は単に広さを誇るだけでなく、快適性や使い勝手も重要なポイント。そこで、今回は中古車市場で入手しやすく車中泊にぴったりな3車種をご紹介!

これぞ王道、迷い無し! / 5代目 トヨタ ハイエース バン (2004年~)

中古車価格帯:83-340万円 (Ⅴ型 / ノーマル車)/ 平均価格:211.5万円

バン 2WD 2000 ガソリン DX GLパッケージ(2017年モデル/Ⅴ型)

トヨタ ハイエース バンは広大な室内空間を持つ大型バンで、車中泊に最適です。日本のキャンピングカーのほとんどが、このクルマがベースだと言っても良いかもしれません。現行モデルは2004年発売の5代目にあたるH200系になりますが、様々なマイナーチェンジが加えられて進化しており、最新は2020年に登場したⅥ型(6型)と呼ばれるバージョンです。ですからひと世代前と言うと、2017年に登場したⅤ型(5型)ということになります。

ハイエース バンはもともと商用車なので大人が快適に寝られる広さを十分に確保でき、シートをフルフラットにすることで広いベッドスペースを作ることができます。また、高いカスタマイズ性があり、キャンピングカーとしての改造が容易で、多用途に対応可能です。長年の実績に裏付けられた耐久性や信頼性が高さも魅力の一つです。

バン 2WD 2800 ディーゼル ワイドボディ スーパーGL(2017年モデル/Ⅴ型)

その一方で、弊メディアがオーナーに実施している『モーターファン オーナーアンケート』には、大型サイズゆえに燃費がやや悪化しがちで、購入価格も高めという不満の声が寄せられています。さらに、駐車スペースの確保や取り回しが難しくなることがあるため、狭い場所での使用には不便を感じるかもしれません。しかし、その広大な室内空間と多用途性は、車中泊やアウトドア活動に非常に適しており、ベストセラー車となっています。中古車市場ではノーマル車のほか、様々なビルダーが仕立てたキャンピングカー仕様も見られますので、快適な車中泊が出来るように後から仕立てるよりも、そういった車両を購入した方が手っ取り早いかも知れません。

バン 2WD 2800 ディーゼル ワイドボディ スーパーGL(2017年モデル/Ⅴ型)

詳細スペック:2.0LガソリンDX 5ドア 6AT(2WD)/ CBF-TRH200V型

全長×全幅×全高(㎜)=4695×1695×1980
ホイールベース(㎜)=2570
エンジン:2.0L 水冷直列4気筒
駆動:FR
最高出力:136ps(100kW)/5600rpm
最大トルク:18.6 kgm(182Nm)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:6AT
車重(kg):1670
新車価格:233.712万円
※2017年当時のスペック

実は車中泊専用車? / 初代 ホンダ フリード+(プラス) (2016-2024年)

中古車価格帯:97.5-319万円 / 平均中古車価格:208.25万円

G(2WD)

ホンダ フリード+は、コンパクトミニバンでありながら広い室内空間を提供し、スライドドアを備えた使い勝手の良い車です。もともとのフリードに車中泊機能を強化した車中泊専用車と言っても過言ではない1台ですが、フリードが3代目に進化した現在、新型はラインアップされていません。フルフラットになるシートアレンジにより楽に車中泊が可能で、コンパクトなサイズながら実用性が高く出来ています。スライドドアは狭い駐車場でも乗降が容易でアウトドア活動の際にも適しています。また、燃費性能も比較的良好です。

G(2WD)

ただし、やはりコンパクトカーなので室内空間がやや限られるため、大人2人が快適に寝ようとすると、人によっては工夫が必要となるかもしれません。また、『モーターファン オーナーアンケート』には、高速走行時のパワーが不足気味とか車中泊用の収納スペースが限られるといった声が寄せられています。それでもなお、総合的にはコンパクトで取り回しが良く、価格も比較的手頃であるため、多用途に使いやすい車だと言えます。

G

詳細スペック:G(2WD)/DBA-GB5型

全長×全幅×全高(㎜)=4295×1695×1710
ホイールベース(㎜)=2740
エンジン:1.5L 水冷直列4気筒DOHC
駆動:FF
最高出力:131ps(96kW)/6600rpm
最大トルク:15.8 kgm(155Nm)/4600rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:CVT
車重(kg):1360
新車価格:200万円
※2016年当時のスペック

小さな車中泊ベンリ車 / 初代スズキ スペーシアギア(2018-2023年)

中古車価格帯:76.8-221万円 / 平均中古車価格:148.9万円

HYBRID XZターボ 全方位モニター用カメラパッケージ装着車

初代スズキ スペーシアギアは2代目スペーシアから派生したアウトドア向けが意識された軽自動車で、軽自動車ながら高い使い勝手を誇っています。スライドドアを備えており、狭い道路や駐車場でも取り扱いやすいでしょう。コンパクトながらも広い室内空間が提供されており、アウトドア活動に適した装備も充実しています。燃費性能も良好で、経済的に利用できることでしょう。2024年7月現在ではスペーシアギアは絶版車ですが、ほぼ同様のスペーシアベースという車両が販売されています。また、7月25日に2代目となる新型スペーシアギアの登場が予告されました。

画像はスペーシアベース

初代スペーシアギアは車中泊に便利なクルマですが、やはり軽自動車であるため室内空間は限られており、大人2人が快適に寝るには多少窮屈に感じることがあるでしょう。また、床面は就寝しやすくフルフラットになりますが、前席の背もたれを後傾させて後席座面とつなげるスタイルのシートアレンジのため凹凸が大きく、完全にフラットな面を得たい場合はベッドキットやクッションが必須となるでしょう(後席を前倒しして荷室床面とつなげるアレンジも可能ですが、凹凸は同様であり、まず大人が横になれる長さが取れません)。

HYBRID XZターボ

また、『モーターファン オーナーアンケート』には、軽自動車ゆえに高速道路での安定性やパワーが限られるため、長距離走行に不安を感じることがあるという声が寄せられています。それでも、アウトドア仕様のデザインと使い勝手の良さは大いに魅力的で、軽キャンピングカー的な運用も可能な、コストパフォーマンスが高い1台と言えるでしょう。

詳細スペック:ハイブリッドXZ(2WD)/DAA-MK53S型

全長×全幅×全高(㎜)=3395×1475×1800
ホイールベース(㎜)=2460
エンジン:660cc 水冷直列3気筒DOHC+モーター
駆動:FF
最高出力:52ps(38kW)/6500rpm
最大トルク:6.1 kgm(60Nm)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:CVT
車重(kg):880
新車価格:161.46万円
※2018年当時のスペック
フリード+(PHOTO:HONDA)

これら3車種は車中泊のニーズに十分に対応しており、中古車市場でも値ごろ感が高いものと思います。それぞれのライフスタイルに合わせた最適の1台を選んでみてください。

*2024年7月25日、スズキ株式会社による“新型スペーシアギア”専用サイトの公開に伴い、内容を一部訂正いたしました。

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