多様性のひとつとして、これまで見過ごされがちだったクルマと女性のかかわりを取り上げることで、新たな発見の機会を提供
今回の企画展では、「日本におけるクルマと女性のかかわり」という観点から自動車史を5つのゾーン、車両9台で紹介。1910年代には日本で最初に免許を取得した女性、1950年代からはモータースポーツに参戦していた女性がいた。また時代の流れとともに女性ドライバーの増加を見越して、特別仕様車が登場。現在では、クルマづくりの現場において性別にかかわらず多様な人材が活躍している。これらに関連した車両は同館収蔵車のほかに、国内自動車メーカー・自動車博物館の協力により展示される。
モビリティのあり方が大きく変化しようとしている今、愛される“クルマ”をつくり続けるためには、多様な人々の深く広い知恵を集め、熱意をもって取り組まなければならない。この企画展では多様性のひとつとして、これまで見過ごされがちだったクルマと女性のかかわりを取り上げることで、新たな発見の機会を提供する。同博物館ではこの企画展を通して、来場者にダイバーシティを尊重したすべての人とクルマのより豊かな関係を考えてもらえることを願っている。