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オイル交換の推奨サイクルが延びている!?
最近の新型車はメーカー指定のオイル交換サイクルが長くなっている。日本車でもNAエンジンは1万〜1万5000km毎。欧州車のなかには3万km毎を指定している車種もあるほど。これはエンジン精度の向上やオイルの進化、環境への配慮など、さまざまな理由がある。しかし、どんな条件でもこれが当てはまると考えるのは早計だ。
例えば、近所のちょい乗りや渋滞にハマることが多いなら要注意。始動&停止を繰り返すため油温が上がりきらず、エンジン内部に水分が残ってしまい、オイルが希釈されて劣化しやすい。しかも日本は高温多湿なため、欧州よりもオイルの負担はなおさら大きい。だから量販店の多くは5000kmや半年ごとなど、純正より短いサイクルでのオイル交換を推奨しているのだ。
低粘度化が進み、最新エコカーは0W-8を採用!?
ご存知の通り、時代の流れはSDGsへと向かっている。そのためにオイルが担う役割も決して少なくはない。自動車メーカーは燃費を改善し航続距離を伸ばすために、こぞって指定オイルの低粘度化を進めている。その最新スペックが0W-8。ちょっと前までは考えられなかったほど水のようにサラサラなオイルだ。
これまで0W-8は純正オイル以外の選択肢がないに等しかったが、ルート産業がGASOの最新規格GLV-1 0W-8に適合する『アクトプラス 0W-8』を新たにリリースした。今後は純正以外のオイルも低粘度化が進んでいくはずだ。
ちなみに0W-8のオイルを、0W-16指定のクルマに入れたらどうなるか? 油膜が薄いため内部パーツが接触し、摩耗したり異音が出る恐れがある。粘度は純正指定を厳守するのがオイル選びの鉄則と心得たい。
ハイブリッド車用のオイルって何が違う?
オイル売り場を見渡すと、ハイブリッド車用とかアイドリングストップ車向けなど、ターゲットを絞ったオイルも数多くリリースされている。これらの銘柄は、一般的なオイルと比べて一体何が違うのか? 素朴な疑問が湧いてくる。
そのひとつがエンジンの保護性能。ハイブリッド車やアイドリングストップ車は燃費を向上させるためにエンジンの停止と始動を繰り返している。しかし、このエンジンを始動する瞬間が、オイルにとって大きな負担になるという。そのあたりを考慮して開発、エンジンの保護性能が高められているのだ。