目次
今回紹介するのは、ただただ「運転が楽しい良いクルマ」だ。高性能SUVやスポーツカーなど趣味性のあるクルマではなく、「普通」で良いクルマを選びたい人も少なくないだろう。また「あまりお金をかけたくない、でも走りは妥協はしたくない」という方もいるだろう。今回はそんな人たちに向けて、約50万円で狙える運転が楽しいクルマ5選を紹介する。
(「普通のクルマ」とは色々な定義があると覆うが、ここでは過不足ないエンジンパワーとしっかりした脚周りを持つクルマということにする)
3代目マツダ・デミオ 軽快な走りが魅力のスタイリッシュコンパクトカー
マツダ・デミオは、1996年8月に初代モデルが導入され、扱いやすいサイズに優れた収納性・機能性を備えてコンパクトカーセグメントに新しい潮流を起こした。今回紹介する3代目デミオは、「環境・安全に対する関心の高まり」、「デザイン志向の高まり」という「新しい時代の価値観」を見据えてコンパクトカーを一から考えなおし、「パーソナル・スマート・コミューター」として開発されたモデルだ。
高い走行性能がこの3代目デミオのポイントだ。2代目までに築き上げた技術やノウハウを駆使して、Zoom-Zoomを体現したマツダらしいステアリング、ハンドリング、ブレーキ性能をさらに熟成しながら、「気持ち良さ」の性能である乗り心地、静粛性、意のままに操る感覚を追求。ボディ、シャシーをすべて当時新開発し、旧型モデル比で約100kgの軽量化とあわせ、軽快でありながら安心感を増した走りが楽しめる。グレードはよりスポーティな走りを追求したSPORT(スポルト)がおすすめ。1.5ℓNAエンジンを搭載し、7速マニュアルモード付CVTや専用チューンドサスペンション、専用16インチアルミホイール、専用フロントグリル、精悍なエアロパーツなどを装備する。また5MTの設定もあったから探せばMTも選べるだろう。
平均中古価格は約31万円。
たとえば「デミオ スポルト 2010年式、走行2万8000kmで車両本体価格39万円」というような中古車がある。
軽快な走りが魅力のコンパクトカーを選ぶなら3代目デミオがおすすめだ。
詳細スペック:スポルト
全長×全幅×全高(㎜)=3895×1695×1475
ホイールベース(㎜)=2490
エンジン:1.5ℓ 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
駆動:FF
最高出力:113ps(83kW)/6000rpm
最大トルク:14.3kg・m(140Nm)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:5MT
車重(kg):1000
新車価格:158万円
※2007年発売当時のスペック
日産デュアリス 懐の深い走りが魅力!
2007年に発売された日産デュアリスは、「スマート&コンパクトクルーザー」をコンセプトに、ヨーロッパの拠点を中心に開発した新しいミドルサイズクロスオーバーSUVだ。軽快かつコンパクトな上半身と、SUVらしいダイナミックさと安心感をもつ下半身を融合させた個性的なエクステリアデザインが印象的だ。また、走行条件のより厳しい欧州市場をターゲットにした開発が行われたことで、”走る”、”曲がる”、”止まる”といった走りの基本性能を高め、これまでのSUVとは一線を画すキビキビかつ安定した操舵性を実現させた。デュアリスは日本ではこのモデルのみで販売が終了してしまったが、欧州では「キャシュカイ(Qashqai)」というモデル名で非常に高い人気を誇るモデルだ。
エンジンは2.0ℓNAエンジン(MR20DE)を採用。低中速域でトルクが非常にあるエンジンでエクストロニックCVT(6速マニュアルモード付無段変速機)と組み合わせることで市街地でも郊外でも実用領域でトップレベルのレスポンスを実現させている。また2.4ℓクラスにも匹敵する、伸びのある加速性能を実現させている。さらに、フロントストラット、リヤマルチリンクサスペンションを採用し、優れたハンドリング性能と快適な乗り心地を両立。懐の深い乗り味を感じられ、中古の国産SUVのなかでも非常におすすめの一台だ。
平均中古価格は約55万円。
たとえば「デュアリス 20G 2011年式、走行4万5000kmで車両本体価格39万円」というような中古車がある。
デュアリスは、コンパクトで取り回し性に優れ走りの実力も非常に高いSUVだ。
詳細スペック:20G
全長×全幅×全高(㎜)=4315×1780×1615
ホイールベース(㎜)=2630
エンジン:2.0ℓ 直列4気筒DOHC
駆動:FF
最高出力:137ps(101kW)/5200rpm
最大トルク:20.4kg・m(200Nm)/4400rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:CVT
車重(kg):1420
新車価格:222万円
※2007年発売当時のスペック
2代目ルノー・トゥインゴ(標準モデル) 運転が楽しくなるフランス生まれのコンパクトカー
今回紹介する2代目ルノー・トゥインゴは、コンパクトな車体を生かした使い勝手の良さ、そしてコンパクトな車体にもかかわらず多彩な室内アレンジによる高い機能性といった初代の特徴を引き継ぎつつ、「乗り方も、使い方も自分を表現するクリエイティブコンパクト」のコンセプトで開発されたモデルだ。フランス流の可愛いデザインが魅力だが、じつは走りが楽しいモデルなのである。現行モデルはRR(リヤエンジン・リヤドライブ)だが、2代目はごく一般的なFFである。
2代目ルノー・トゥインゴの標準モデルは、ベースグレードとGTのふたつのグレードが設定されている。エンジンラインアップは、ベースグレードには1.2ℓ(75ps)エンジンが、GTには新開発の1.2ℓ TCE(turbo control efficiency)(100ps)エンジンが搭載されている。おすすめはGT。GTのシャシーには、高い走行性能と高い快適性の両方を実現するために、専用のチューニングが施されている。より堅いブッシュを装備したサスペンションにより、コーナリング中の安定性をいっそう高めると同時に、アッパーストラットブッシュにより、ハンドリングの精度も高められている。また、電動パワーステアリングには専用チューニングが施され、よりダイナミックでより高いドライビングプレジャーを実現している。エンジンも低回転でもレスポンスの良い加速が楽しめるセッティングとなっている。1.6ℓエンジンを積む高性能モデル「ルノースポール」もあるが、気軽に運転を楽しみたいならGTがおすすめだ。
標準モデルの平均中古価格は、約50万円。
たとえばGTだと「トゥインゴ GT 2010年式、走行5万kmで車両本体価格39万円」というような中古車がある。
詳細スペック:GT
全長×全幅×全高(㎜)=3600×1655×1470
ホイールベース(㎜)=2365
エンジン:1.2ℓ 直列4気筒SOHC16バルブターボ
駆動:FF
最高出力:100ps(74kW)/5500rpm
最大トルク:14.8kg・m(145N・m)/3000rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:5MT
車重(kg):1040
新車価格:240万円
※2008年発売当時のスペック