ポルシェを筆頭にプレミアムおよびプレステージカーメーカー10社中7社が、純正装着用タイヤとして「ピレリ エレクト」を採用
「ピレリ エレクト」には、EVとPHEVの特性を高める一連のテクノロジーが搭載されている。承認獲得数が500件以上というマイルストーンは、EVセグメントにおけるピレリのリーダーシップを裏付けるもので、プレミアムおよびプレステージカーメーカー10社中7社が、BEVおよびPHEV向けに開発されたピレリのタイヤを選択している。
このたびの発表に際して、ピレリで最高技術責任者を務めるピエロ・ミザーニ氏はこのように述べている。
「電気自動車は従来の内燃機関車とは大きく異なり、特別なタイヤが必要です。大手自動車メーカーから取得した技術承認の数は、車両、タイヤ、季節性に適応できる技術を提供するという、当社が選択した道の妥当性を裏付けています。仮想化や人工知能などの最新の開発ツールの活用により、EVの技術要件と性能要件にますます適合した製品を設計できるようになっています」
「ピレリ エレクト」を車両に履かせたドライバーには、バッテリーの航続距離をはじめ、いくつかのメリットがある。転がり抵抗が低いため、「スコーピオン」シリーズの235/60R18サイズで比較した場合、航続距離を最大50km延ばすことができ、充電コストを年間最大150ユーロ(約2万4000円)節約(※1)できる。さらに、新的なコンパウンドによりグリップが向上し、電動モーターの高トルクに対応し、構造が強化されているため、EVの負荷に耐えることができる。このふたつの要素によりタイヤの摩耗が最大20%削減(※2)される。さらに「エレクト」テクノロジーは車内の静粛性も最大20%向上させ(※3)、内燃機関がないことによる静粛性を高める。
※1:2023年のEU諸国における急速/標準充電の平均コストと年間平均走行距離1万5000kmを考慮して、フォルクスワーゲンID.4の消費指標に基づいて計算を実施。コスト削減は運転習慣や車両の特性によって異なる場合がある
※2:255/45R20サイズ の「スコーピオンゼロ・オールシーズン+3エレクト」と「スコーピオンゼロ・オールシーズン+3」の比較
※3:255/50R20サイズの「スコーピオン・エレクト」と「スコーピオン」の比較
初代ポルシェ・タイカンの「Pゼロ」でデビューしたエレクトテクノロジーは現在、ピレリの多くの主要製品ファミリーに採用されている。プレミアムおよびプレステージカーメーカーがスポーティなモデルに最も多く選択している「Pゼロ」ファミリーは、高性能およびBEVやPHEVに求められる快適性と効率性を兼ね備えており、また、サイズラインナップの中にこのテクノロジーを備えたサイズが最も多く提供されている(30%以上)。これに、SUV専用の「スコーピオン」シリーズ、セダンおよびCUV専用の「チントゥラート」シリーズが続く。ピレリ エレクトは、冬用タイヤ(22%)およびオールシーズンタイヤ (17%)への採用数も増やしており、冬季の性能を有しトレッドの厚みのあるタイヤでも、騒音低減と転がり抵抗低減のメリットをもたらし、低温時の汎用性と安全性を高めている。