もう何のためのEV普及なのかわからなくなった。売れなくても「普及ゴリ押し」の裏にあるもの | 5枚目の写真(全5枚)

「もう何のためのEV普及なのかわからなくなった。売れなくても「普及ゴリ押し」の裏にあるもの」の1枚目の画像 【図1-1】はGlobal Solar Atlasの2020年データ。【図1-2】はMatthias Losterの2006年データ。季節と時間によって変動はするが、2006年と2020年の間に大きな差はない。地球と太陽との距離と地軸の傾きにより太陽光発電のポテンシャルは決まる。赤色に近付くとポテンシャル大、青色に近付くとポテンシャル小である。両方の図から、日本は「太陽光発電には向かい国」であることがわかる。現在でも日本の電力の9.4%を太陽光が賄っている(EIA=米国エネルギー情報局2023年データ。IEAとEIAはまったく違う組織)が、環境省は3年前から「里山の破壊と国立公園内へ侵食」を問題ししている。
「もう何のためのEV普及なのかわからなくなった。売れなくても「普及ゴリ押し」の裏にあるもの」の2枚目の画像 Global Wind Atlasのデータ。日本は洋上風力のポテンシャルは陸上風力よりもやや高く、25%程度と言われる。IEAの2022年データでは、日本の風力発電比率は0.96%。世界で最も風力発電を利用しているデンマークは56%に達するが、現地を取材すると「動いていない風車」が目立つ。「ベアリングが故障すると修理に2年かかる」とも聞いた。風力発電設備は大型化すればするほど故障率が高くなるというレポートが欧州では公表されている。日本は台風の通り道であり、洋上設置の場合は欧州で使われている発電風車よりも強風への耐性が高い「クラスT」を使用しなければならないと言われている。
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