新型スペーシアギアの「冒険心」N-BOX Joyの「リラックス」君の個性に刺さるのはどっち?

新型スズキ・スペーシアギアとホンダN-BOX Joyは、軽自動車市場で高い人気を誇るモデルだ。それぞれが異なるユーザー層に向けた特徴的なデザインと機能を備えており、選ぶポイントも大きく異なる。どちらがあなたのライフスタイルにマッチするかを探ってみよう。

PHOTO:中野孝次(NAKANO Koji)/井上 誠(INOUE Makoto)

異なる2つの個性、どっちを選ぶ?

新型スペーシア ギアは、もっと思い切りアウトドア気分を楽しんでほしいという想いを込め「10マイルアドベンチャー」が開発コンセプト。

スズキの新型スペーシア ギアとホンダのN-BOX Joyは、軽自動車市場でそれぞれ異なる魅力を放つ2台のモデルだ。新型スペーシアギアは、アウトドアを意識したデザインと軽快な走行性能が特徴的。一方、N-BOX Joyは日常の延長線上にある快適でリラックスした雰囲気が魅力だ。どちらの車もデザインにおいて明確な個性があり、ライフスタイルに合わせた選択が求められる。この2つのモデルの個性を比較し、どのようなユーザーに最適なのかを探ってみよう。

ここでは、大きく好みの分かれるデザイン面での比較をしてみる。

N-BOX JOYでは「もっと気楽に」というリラックスしたスタイルで、「ENJOY my Pace BOX」をコンセプトに開発された。右の「HONDA」ロゴを中央に配置したフロントグリルはオプションで用意されている。左はノーマルのフロントグリル。

エクステリアを比較

新型スペーシアギアのフロントマスクは、アウトドアシーンで活躍するデジタルガジェットを意識したデザインを採用する。N-BOX JOYのコンセプトは「もっと気楽に」だ。自分らしくマイペースなライフスタイルの提供を狙っている。

新型スペーシアギアは、アウトドアやアクティブな生活での冒険心をくすぐるデザインが特徴だ。フロントグリルやヘッドライトは角張った力強いデザインで、アウトドアギアを彷彿とさせるタフな雰囲気を持っている。また、車全体のスタイリングもボクシーで、背の高い車体が広々とした室内空間の使い勝手が人気となっている。カラーリングも明るく鮮やかなものが多く、車のアクティブさを強調している。スペーシアギアは特にレジャーやアクティブな用途にフィットするように設計されており、その外観はアウトドアギアのような実用性と頑丈さを感じさせる。

新型スペーシアギアは、フロントとリヤにスキッドプレートを採用しSUVらしさを強調。N-BOX Joyは、泥や傷付きをきにしないボディカラーと黒のコンビネーションバンパーでリラックス感を演出。

対して、N-BOX Joyは、もっとナチュラルで都市部でもカジュアルに使えるリラックスした雰囲気を重視している。デザインのテーマを「気軽に使えるツール」として位置付けており、シンプルで親しみやすいフォルムを採用しているのが大きな特徴だ。ヘッドライトのデザインはN-BOXから継承されているが、アルミ蒸着とホワイトの組み合わせで、機能的でありながら柔らかい印象を与える。フロントグリルも大きな角丸モチーフを採用し、アウトドアグッズのようなデザインを取り入れることで、使いやすさと親しみやすさを感じさせる狙いだ。また、N-BOX Joyは自然なカラーを中心に展開しており、都会的でリラックスしたライフスタイルに寄り添うデザインを目指している。

新型スペーシアギアは、多角形ブロックをモチーフにしたデザインのサイドアンダーガーニッシュが追加されてタフで引き締まった印象のサイドビュー。N-BOX Joyのドアロワーガーニッシュは、ギア感が出すぎてゴツくならないよう絶妙なサイズに調整されている。
新型スペーシアギアは、丸目のLEDヘッドランプやメッキブロックのフロントグリルなどタフな道具感を演出。N-BOX Joyのヘッドライトは、N-BOXと形状は同じだが、アルミ蒸着をかけることでまったく違うテイストを創り出した。

インテリアを比較

インテリアは、スペーシアギアもシートの折り畳みが簡単で、広い室内空間を確保しています。ボクシーなデザインにより、室内の高さが大きく、開放感のある居住空間が魅力です。また、実用性を重視した座席の可倒機構も大きなポイントだ。

運転席の計器レイアウトはスペーシアギアもN-BOX Joyもメーター類をステアリング内側に見るオーソドックスな方式。どちらもダッシュボード中央の大画面モニターが装備される。

N-BOX Joyはシートや荷室に施されたチェック柄がポイントだ。後部座席を倒すことで「フラットテラス」と呼ばれる広いスペースが生まれ、リラックスできる空間が広がる。まるでピクニック気分を楽しめるデザインが特徴だ。

新型スペーシアギアとN-BOX Joyはどちらも、シート表皮に撥水加工を施したファブリックを採用、砂や汚れを気にすることなく使えるクルマとなっている。
スペーシア ギアは防汚タイプラゲッジフロアが装備されていてタフに使うことができる。一方のN-BOX Joyは、後席の背もたれ裏側や荷室のフロアをチェック柄とすることで、ピクニックでレジャーシートを広げたようなリラックス空間を作り出した。

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