オーストラリアやイギリスで軍用車両などを展開する「Supacat」は、地域防衛軍向けにトヨタ・ハイラックスをベースにした「6×6TAC-6」を開発した。
軍用車両は通常、納税者によって資金が賄われているため、手頃な価格のオプションを提供するのは当然のことである。Supacatもライフサイクル全体を通じてコストを抑えることに成功し、完璧な軍用トラックが完成させた。
MUV (Medium Utility Vehicle)であるTAC-6は、3つの車軸とハイグリップタイヤの組み合わせにより、トヨタの信頼性の高いラダーフレームシャーシの恩恵を受けながら、より厳しい地形にも対応可能となった。このMUVはシュノーケルとオフロードバンパーを備えており、SupacatはこのTAC-6について「オフロードおよび沿岸作戦」に適していると明言している。
そのほかの追加アクセサリーとしては、頑丈なブルバー、ハロゲンヘッドライトを補完する追加のLED、金属製のサイドステップ、GPSアンテナ、適切なミリタリーラップがある。また、カスタムリアベッドには、モジュラーシェルフとラックにきちんと配置された武器と軍事機器のための十分なスペースも備えている。
このモデルの開発にあたり、Supacatは市販の部品を可能な限り多く利用し、地域の防衛軍にとってメンテナンスが楽になっているという。
積載量は3トン、総重量は6.5トンと、MUVは決して軽量ではない。技術仕様はまだ公開されていないが、最高出力204ps、最大トルク500Nmを発生するハイラックスの2.8Lターボディーゼルエンジンのアップグレード版を採用。組み合わされるトランスミッションはマニュアルまたはオートマチックトとなる。
Supacat未来事業責任者であるMatt Grech氏は、「MUVは、既存のリソースとインフラストラクチャから製品を現地でサポートし、能力を最大限に高めたいと考えている地域の軍隊に支持されると考えています」と語っている。