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1年も乗ると色々な汚れが頑固に固着している
特に今年の夏は酷暑という言葉が当てはまるほど、日本各地が灼熱に包まれた。特に暑いと言われる地域だけでなく、全国的に限りなく40℃に近づき、栃木県などでは41℃という観測史上3番目の暑さを記録した地域もある。もちろん気温だけでなく照りつける太陽が放つ紫外線量も格段にアップしているため、肌で感じる暑さは間違いなく近年でもっとも高いといえるだろう。
そんな夏の暑さは人間だけでなく、クルマにも大きなダメージを残している。というのも、常に紫外線を浴び続けるボディは塗装被膜を攻撃するだけでなく、虫の死骸や鉄粉といった付着物をこれまで以上に焼きつかせている。さらに度重なるゲリラ豪雨が晴天と交互に発生するため、水垢や雨染み、ウォータースポットなどを大量に発生させる。
まさにボディにとっては最悪のコンディションというわけだ。実際にこれまでならカーシャンプーで落とすことができていた虫の死骸や雨染みも、簡単には落とすことができなかったほど。そのためアルカリ性のクリーナーを多用し、個別の汚れ対処が必要になっているなど、汚れが頑固に固まっているのは、今年の特徴的な事象と言えるだろう。
皮脂汚れの付着も夏に溜まる汚れのひとつ
もちろんダメージはボディまわりだけではない。というのも、汗をかいた状態でクルマに乗り込めば手を触れた場所にはタップリと皮脂が付着する。特にステアリングやナビ画面などは汚れが蓄積していることは間違いない。
また、シートベルトは手で掴むだけでなく、衣類越しにも汗や皮脂、汚れが染み込んでいる可能性も高い。これらの汚れを放置していると、最終的には車内に染み付く嫌な臭いにも直結するだけに、このタイミングでリフレッシュするのがベスト。
さらに紫外線量が増えたことで車内の樹脂パーツも確実に劣化が進んでしまっている。こういった部分もクリーニングとともに保護剤を塗布することで、ダメージを緩和できることは間違いない。
臭いや劣化の元凶は早めに除去すべし
レジャードライブの楽しみといえば、海や山といったアウトドアフィールドに飛び出すこと。そのため普段の街乗り以上にクルマの汚れは多方面に渡ってしまっていることは間違いない。
例えばインテリア。フロアマットなどは靴裏についた砂や泥、さらに芝生などが落ちてしまうほか、移動中の飲食に伴う食べカスなども落ちている。また、今年は天候が安定しなかったこともあり、水気を伴ったことによってそれらの汚れが繊維の奥に染み込んでしまっていることも考えられる。これらの汚れも早い段階で取り除いておくことで、悪臭の発生を防ぐことができるというわけだ。
清掃と状態把握が各部の劣化を防止する要
1年間稼働していた機関系も、エンジンルームの清掃を兼ねて確認することをオススメしたい。とは言っても、基本的には日常点検と同様に油脂類の量や状態をチェックしながら、漏れの有無を確認する程度でもOK。同時にゴムホースの状態も確認して、ウエザーストリップ同様にクリーナーや保護剤を塗布しておけばベストと言える。
ちなみにエンジンオイルは内部の潤滑とともに冷却という役割も担っている。そのため酷使しているなら、距離や時間で判断するのではなく、予防整備的に交換しておくこともオススメしたい。また、油脂類を確認するたびに減ってしまってい流ような場合は、何かトラブルを抱えている危険性があるため、整備工場に相談して適切な整備を行わなければならないのは言うまでもない。何よりもクルマのコンディションを確認する意識をもつことこそ、機関系の劣化を防止する特効薬なのである。