同社は、設立1周年を記念してフランスでプレゼンテーションを行ない、興味深い発表をいくつか行なったという。その主なものは、ルノーの次期トゥインゴと密接に連携する、日産向けの新型AセグメントEVの開発だ。実現すれば、ピクソ以来、10年以上ぶりに日産が欧州のシティカーセグメントに復帰することになる。
アンペアによると、日産はアンペアに「次期AセグメントEVの開発を模索する」という任務を与え、アンペアに「コスト削減ロードマップと開発期間の短縮」を期待している。その目標とは、パフォーマンスや機能に関して顧客の期待を犠牲にしない、手頃な価格のEVだ。
新しいエントリーレベルの日産車は、ルノー 4 E-Tech クロスオーバー、ルノー 5 E-Tech スーパーミニ、アルピーヌ A290 ホットハッチの基盤となっているAmpR Smallプラットフォームを採用するという。また、2025年には日産マイクラ、2026年にはルノー トゥインゴ EVのベース車となることも期待されている。
Autocar誌によると、日産とアンペアの協議はまだ初期段階にあるという。それでも日産CEOの内田誠氏は、新型EVは「顧客が体験する利便性と高度な機能を小型で魅力的かつ手頃な価格で提供する」と語ったという。同氏は、日産マイクラ・スーパーミニ・ハッチバック(Bセグメント)の後継の完全電動車が来年発売予定であると付け加え、この新型EVと並んで販売されることも確認している。
日本市場でのEV動向は不明瞭な部分が多く、この新型EVが日本で発売されるかは不明だが、今後の市場動向によっては、期待できるかもしれない。