1982年から1994年に製造・販売された第2世代の「E30」型M3ほど、普遍的に愛されているBMWはない。元々はDTMおよびグループAツーリングの規制を満たすためのホモロゲーション・スペシャルとして設計された「E30 M3」は、今でも一部の愛好家から史上最高のM車と見なされている。このアイコンが21世紀向けにオーバーホールされ、再考されたら、どのような外観になるのだろうか?これらのレンダリングによって実現されている。
BMW伝説の「E30 M3」が現代に蘇る(画像はこちらから)
このCGを制作したのは、韓国芸術大学の学生であるIhn Lee氏だ。同氏のデジタルスタディは、E30の紛れもないラインとBMW次世代「ノイエ・クラッセ」シリーズのデザインを組み合わせており、1980年代のスタイルと2025年のデザインを融合させているにもかかわらず、最高の見栄えと言えそうだ。
フロントエンドは、クラシックな外観とモダンなタッチの美しい組み合わせで、E30と同様に、4つの丸いヘッドライトがあるが、LEDデイタイムランニングライトを備えている。小さなキドニーグリルも特徴的で、E30と同様にノーズの黒いセクションに収納されている。バンパー自体はE30よりもはるかにアグレッシブで、大型エアインテークを装備している。
側面では、四角いクォーターパネルとアーチを備えた洗練された2ドアであることがわかる。脚周りでは、新設計のホイールセットが細いAピラー、Bピラーとともに目を引く。リヤセクションでは、3シリーズセダンやX3など、BMW の最近のコンセプトカーよりもスリムなLEDテールライトを装備しており、ノイエ・クラッセシリーズの影響を受けていることがわかる。
Lee氏は、クーペだけにとどまらず、ノイエ・クラッセにインスパイアされたE30 M3 のツーリングとコンバーチブルバージョンも構想している。どちらも細部にまで同じ注意を払って作られており、リヤデッキリッドバットレスを備えたコンバーチブルは特にインパクトがある。
10月中旬、BMWグループのデザイン責任者である、エイドリアン・ファン・ホーイドンク氏は、同ブランドのノイエ・クラッセデザイン言語が、今後発売されるBEVだけでなく、すべてのICEモデルにも採用されることを発表したが、是非、E30 M3の再構築も検討してもらいたい。