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安定性に優れた重厚な乗り味 上質なインパネは快適性も◎
CX-3は魂動デザインとスカイアクティブ技術を使った最初のコンパクトSUVで、2015年に発売された。
エクステリア
発売時点では1.5ℓクリーンディーゼルターボのみを搭載したが、価格がCX–5に近いこともあって売れ行きが伸び悩み、17年に2.0ℓガソリンエンジンを割安な価格で設定した。それでも販売はいま一歩で、20年にはさらに安価な1.5ℓガソリンを加えた。今は1.5ℓのガソリンと1.8ℓのディーゼルターボを用意する。
インストルメントパネル
販売不振の原因には、価格の高さ以外に後席の狭さも挙げられた。CX-3は全長が4200㎜を上まわるSUVだが、その割に4名で乗車すると窮屈に感じる。その代わり前席は快適だ。インパネの周辺はミドルサイズSUV並みに上質で、ペダル配置も適切だから運転姿勢も自然な印象。シートのサイズにも余裕があり、腰をしっかりと支えて長距離ドライブにも適する。
居住性
売れ筋の1.5ℓ直列4気筒エンジン搭載車は、FFでも車両重量が1200㎏を超える。動力性能こそ高くはないが、エンジンの性格は実用回転域の駆動力に余裕があって扱いやすい。ATも6速だからエンジンパワーを有効活用できる。
うれしい装備
月間販売台数 686台(23年11月~24年4月平均値)
現行型発表 15年2月(商品改良 23年9月)
WLTCモード燃費 20.0 ㎞/ℓ※「XD Touring」のFF
ラゲッジルーム
プラットフォームはマツダ2と共通だが、足まわりなどの設定は異なり、タイヤを支えるボルトもマツダ2は4本だがCX-3は5本だ。コンパクトSUVの中では直進安定性が優れ、乗り心地にも重厚感が伴っている。上質なSUVを2名以内の乗車で使いたいユーザーにお薦めだ。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.159「2024-2025 コンパクトカーのすべて」の再構成です。