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この調査では2022年の調査から設置率が上昇しており、特に近畿地方での設置率が高かったという結果が出た。また、ドライブレコーダーの装着により、ドライバーの安全意識が高まるという結果も出ている。さらに同調査では、運転中の「ヒヤリハット」についての調査も行っている。
その結果を順を追ってみていこう。
<調査概要>
対象者:自宅に車を保有・運転する全国の男女1000名
方法:インターネット調査
期間:2024年11月14日~11月17日
調査:パイオニア
ドライブレコーダー設置率は9.3%増の63.8%
ドライブレコーダーの装着についての質問では、「設置している」と回答したドライバーが63.8%となり、2022年5月の前回調査(※)から9.3%上昇している。
※パイオニア調べ(2022年5月調査)
地方別でのドライブレコーダーの設置率ランキングで最も高かったのは「近畿」(71.6%)。次いで第2位が「東海」(71.0%)、第3位は「九州」(65.2%)となり、設置率が最も低かったのは「北陸・甲信越」(53.7%)という結果となった。
また、ドライブレコーダーを「設置している/設置するつもり」である理由を地方別で見てみると、設置率が一番高い近畿地方では、他地方に比べて「煽り運転対策」の回答が多くみられた。
ドライブレコーダーを装着すると安全意識が高まる?
ドライブレコーダーと運転中の安全意識についての質問では、ドライバーの75.8%が「ドライブレコーダーを設置することで安全意識が向上する」と回答しており、ドライブレコーダーを設置することが、ドライバーの安全運転の意識を高めていることが分かる結果となった。
ドライバーの95%が「ヒヤリハット」経験あり
「ヒヤリハット」についての質問では、95.9%が「ヒヤリハットを経験したことがある」と回答。ヒヤリハットが発生したシチュエーションについて最も多かったのは「歩行者や自転車の飛び出し」(64.4%)、次いで「注意力の散漫」(49.0%)、「夜間で視界が悪かった」(35.3%)という結果となった。
また「ヒヤリハット」が発生する時間帯については、「夕暮れ時」(49.2%)、「夜間」(34.1%)と、ドライバーの約半数が夕暮れ時に「ヒヤリハット」を経験しており、日が沈む前後、夕暮れ時の視界の悪さが「ヒヤリハット」の発生につながっていると予想される。
運転が不安になるシチュエーションは?
運転に対する不安の有無についての調査では、75.7%のドライバーが運転に対して不安に感じていることがわかった。不安に感じると答えた人を対象に「不安を感じるシチュエーション」について質問したところ、「運転したことがない道路を運転するとき」(71.2%)が最も多く、僅差で「夕暮れ時や夜間に運転するとき」(70.1%)が続いた。
「夕暮れ時や夜間に運転するとき」の回答は、全回答者(1000 名)で見ても53.8%を占めており、半数以上のドライバーが夕暮れ時や夜間の運転に不安を感じていることが分かった。
ドライブレコーダーで重視する性能は?
この調査における「ドライブレコーダーを選ぶポイント」についての質問では、半数以上のドライバーが「画質」、4人に1人が「夜間の高画質撮影」と回答しており、万が一の事故の際に、日中・夜間を問わず細部まで撮影できる高画質なドライブレコーダーへのニーズが高いことがうかがえる。
パイオニアでは高精細 4K 録画対応の最上位モデルをはじめ、夜間でも鮮明に撮影できる「ウルトラナイトサイト」対応モデル、小型ですっきりと取付け可能なフルHD高画質録画モデルなどをラインナップし、ドライブレコーダーのニーズに対応。
自動車メーカー各社の新車には最新の先進安全装備が搭載されており、運転時の不安やヒヤリハットに対しても有効な各種機能を備えている。しかし、実際にドライバーが所有しているクルマ、道路を走っているクルマは先進安全装備を搭載した最新モデルばかりではない。
多数の道路利用者が複雑に絡み合う交通環境において、ドライブレコーダーの装着はドライバーの不安を解消する重要な装備になるばかりでなく、万が一に起きてしまったアクシデントでの重要な証拠にもなる。装着するのであれば、確かな性能のドライブレコーダーを選びたいところだ。