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多くの車種に取り付けられる汎用性も魅力
デジタルルームミラー DRM6030……2万7500円(税込)
後付け感のないスマートなルックス
デジタルルームミラーはカメラで捉えた車両後方の映像をルームミラー型のディスプレイに映し出すアイテム。後席に人が乗っていたり、ラゲッジに大きな荷物が載っていても後方の視界を確保できるなど使い勝手がよく、新型車を中心に標準装着化も進んでいる。今もっとも注目度の高いカー用品ジャンルといえるだろう。
データシステムからリリースされた「デジタルルームミラー DRM6030」は11.26インチディスプレイを搭載した本体に、手のひらサイズ(42×35×35mm)のカメラユニットを組み合わせたモデル。本体は純正ルームミラーに重ねて専用ゴムバンド(大小2種類を付属)で固定し、カメラはリヤウインドーの内側やリヤゲートに粘着テープで貼り付けて固定する(IP67規格クリアで防水・防塵構造)。電源はシガーライターソケットにプラグを差し込むだけで取得できる。
本体は写真を見ての通りシンプルなデザインで後付け感なくスマート。天面部分にはケーブルの接続端子、底面部分には電源スイッチが設けられている。ちなみに電源スイッチを切ると通常のルームミラーとして使用でき、後席の様子を確認したいときなどに便利だ。
横幅は290mmと適度な大きさに設定されており、目障りになったり前方視界を妨げてしまう心配がない。カメラは一般的なドライブレコーダーのリヤカメラと似た形状で車両に合わせた角度に調整が可能となっている。
優れた基本機能でドライバーをサポート
エンジンを始動すると同時に素早く起動し、車両後方の映像を映し出す。ディスプレイパネルにはIPS液晶を採用しているため視野角が広く、横方向から見ても表示はクッキリ。明るさも十分で色合いも自然だ。
カメラに搭載されている約207万画素のセンサーはフルHD画質(解像度1920×1080)と高精細な映像を捉えられ、高感度に定評があるSTARVIS技術も搭載。さらに明暗差を自動補正するWDR/HDR機能も備えている。走行シチュエーションを問わず、つねに安定した高画質映像の提供が可能だ。
純正ルームミラーに比べるとカメラが捉える後方映像はワイドで、画角は対角131.6°/水平106.8°/垂直55.2°となる。車両の直後だけでなく、隣接する車線の状況まで確認できるほどだ。一方で像が小さく見えて距離感がつかみにくいと感じる場合はデジタルズーム機能によって5段階の拡大表示を行える。
コントロールは静電式タッチパネルで、メニュー設定は項目を選ぶだけと直感的にできる。映像の上で左右にスライドすると明るさ調整、上下にスライドすると表示アングルの調整が可能だ。
走行シチュエーションを問わず鮮明な映像
実際に都心をデモカーで走行してみたが、つねにクリアな映像で後方確認ができるのは快適。フルHD画質のクッキリとした映像は周囲のクルマの動きを認識しやすく、ズーム機能を活用すれば純正ルームミラーからも違和感なく乗り替えられる。また、暗所については肉眼より明るくはっきり見え、安心感は大幅に高まる。後方から走行する車両のライトによる眩しさも感じられない。
装着車によっては車内の天井や内張りがディスプレイに反射して見にくくなる場合もあるだろうが、そんなときは付属の反射防止フィルムを貼ればOK。ただしフィルムを貼った場合は通常のルームミラーとしての使用はできなくなるので注意が必要だ。
また、ユニークなのが後進時ガイドライン表示機能で、シフトレバーをリバースに入れると映像がバックカメラのように下向きのアングルになり、車両の幅や車両後方の距離目安を示すガイドラインが表示される。バックカメラを装着していない車両では大いに活躍してくれるだろう。
愛車でのドライブをより快適にし、安心・安全運転を実現するデータシステムの「デジタルルームミラー DRM6030」。自信を持ってオススメできる一台だ。