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「モビリティの拡張」を目指した、InventorsによるWoven Cityの開発
モビリティのテストコースであるウーブン・シティは「自分以外の誰かのために」という思いをもつInventors(インベンターズ/発明家)が「モビリティの拡張」を目指し、自らのプロダクトやサービスを生み出し、実証を行う場です。InventorsはトヨタやWbyTを含むトヨタグループ企業だけでなく、社外の企業やスタートアップ、起業家など同じ志をもつ企業や個人も含まれます。トヨタが長年培ってきたものづくりの知見やWbyTがもつソフトウェアのスキルなどの強みを生かしたツールやサービスなどのしくみを社外のInventorsにご活用いただき、社外のInventorsによる社会課題の解決や未来のための新価値創造をサポートしていきます。また、住民やビジターからリアルなフィードバックを受けながら、様々なInventorsとのコラボレーションを通じて、未来につながるイノベーションを生み出していきます。
トヨタ・ウーブン・シティの設計にあたり、環境への配慮のみならずクオリティ・オブ・ライフの向上などヒトを中心に据えた取り組みを行っていることが認められ、日本で初となる「LEED for Communities」で最高ランクであるプラチナ認証を取得した。今後内装工事やインフラなどの準備を本格化させ、2025年秋以降に実証を開始し、オフィシャルローンチを迎える予定とされている。
また、TMEJ東富士工場の建屋を一部残し、ウーブン・シティにおけるモノづくりの起点として活用すべく、リノベーション工事が進められている。さらに、フェーズ2の造成工事もすでに開始されており、フェーズ1での学びを生かしながら、モビリティのテストコースとして求められる要件を明確にし、フェーズ2以降の計画に反映されていく。
Inventors
企業名 | 主な事業内容 | Woven City実証テーマ |
---|---|---|
ダイキン工業 | 空調製品、フッ素化学製品等の製造・販売・アフターサービス | 「花粉レス空間」や「パーソナライズされた機能的空間」に関する実証実験 |
ダイドードリンコ | 清涼飲料等の製造販売 | 自動販売機を通じた新たな価値創造 |
日清食品 | 即席麺等の製造および販売 | 新たな「食文化」創造に向けた食環境の構築とその環境が及ぼす影響の検証 |
UCCジャパン | コーヒー製造販売等国内事業会社の統括 | 未来型カフェの運営を通じたコーヒーの潜在価値の実証 |
増進会ホールディングス | 通信教育、教室を展開する総合教育事業 | データ活用による先進的な教育スタイル及び新しい学びの場の実現 |
上記に加え、公表済みのENEOS、日本電信電話、リンナイ株とも引き続き検討が進められている。
今後はスタートアップや起業家、大学・研究機関の皆様にもWoven Cityを利用いただくことを想定しており、その一つの取り組みとして、2025年夏頃にアクセラレータープログラムの募集開始が予定されています。
Woven Cityを訪れるWeavers
Inventorsと同じく、住民やビジターはWoven Cityにおいて重要な役割を担います。Woven Cityでは住民及びビジターをWeavers(ウィーバーズ)と呼び、「モビリティの拡張」への熱意と、より豊かな社会を目指し未来をより良くしていきたいという強い思いを持ち、Woven Cityで行われるInventorsの実証へのフィードバックを通じて、Woven Cityにおける価値を共創する人を指す。
Weaversとして実証に参加しながらWoven Cityに住む住民は、2025年秋以降のオフィシャルローンチ時点ではトヨタ及びWbyTなどの関係者とその家族100名程度が想定されており、その後社外のInventorsやその家族などに少しずつ拡大していく。フェーズ1エリアでは最終的に約360名が予定されており、フェーズ2以降も含めて将来は2,000名程度となる予定。ビジターについても、関係者から受け入れ開始し、2026年度以降一般の方にもWeaversとして実証に参加いただく予定。
Woven Cityはトヨタがモビリティカンパニーへ変革するためのテストコースです。トヨタとWbyTは単なる移動手段としてのモビリティだけではなく、ヒト、モノ、情報、そしてエネルギーを動かし、モビリティがヒトや社会のためにできることを増やすことにチャレンジしていく。Woven Cityはヒト中心の街として、InventorsやWeaversといったWoven Cityに集う人々を中心に据え、モビリティの拡張によりヒトや社会の可能性を広げ、幸せの量産という共通のゴールを目指す。なお、陸・海・空のモビリティをさらに宇宙に拡大することを視野に、WbyTはこのたびインターステラテクノロジズに対する出資及びトヨタのモノづくりの知見を活かしたロケット量産化のサポートを決定した。