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まさかのモリゾウ欠席……でも華やかなトヨタGR
例年、東京オートサロンのプレスカンファレンスの先陣を切るのはTOYOTA GAZOO Racing(TGR)だ。今年も例外ではなく、まずはTGRのプレスカンファレンスでオートサロンがスタートした。例年通りではないのは、ブースの場所が北ホールとなったこと。今回はダイハツとともに、北ホールで東京オートサロン2025を盛り上げる。
例年通りではないのは、モリゾウこと豊田章男会長がまさかの体調不良で欠席だったこと。代わりに登壇したのは、高橋GRプレジデントである。
ニュル車両の展示
モリゾウガレージ
出展車両
GR YARIS(ニュル24時間参戦車両)
2025年より、ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)およびスーパー耐久シリーズ(S耐)に、TGRとROOKIE Racing(RR)が一体となった「TOYOTA GAZOO ROOKIE Racing(TGRR)」として参戦する。ニュル24時間には、昨年のオートサロンで世界初公開した新開発8速ATの「GR-DAT」を搭載した進化型GRヤリスを投入し、6年ぶりに参戦する。参戦準備にはモリゾウやプロドライバーなど多くのドライバーが走行テストを行なったという。
GRヤリス M コンセプト
S耐では開発中の2.0L直4ターボエンジンをミッドに搭載するGR ヤリス M コンセプトで参戦する。
GRヤリス エアロパッケージ(プロトタイプ)
GRヤリス エアロパッケージ(プロトタイプ)には、モータースポーツやサーキット評価の現場で出た課題と向き合い、プロドライバーとともに目標とする性能に一切の妥協を許さずに開発したエアロパーツを装着した。走行シーンに合わせて角度調整ができる可変式リヤウィングなど計6点のパーツを搭載。縦引きパーキングブレーキも搭載している。
GR86 ソフトウェアアップグレード
2024年に一部改良を受けたGR86は、モータースポーツからのフィードバックを活かし、スロットル特性の変更(MT)、ダウンシフト操作時における許容領域の拡大(AT)などによるアクセルレスポンス向上が素早いシフトダウンと可能にするなど、「GRらしい走りの味」に磨きをかけた。それを一部改良前のモデルのオーナーにも体感できるよう、「GR86 PERFORMANCE SOFTWARE for MT」「GR86 PERFORMANCE SOFTWARE for AT」を2025年春からGRガレージで販売する。
MTは、モータースポーツで求められるブリッピング操作のしやすさに着目し、エンジントルク制御を変更。アクセル操作に対してよりダイレクトなレスポンスが得られるスロットル制御を採用し、限界域での扱いやすさを向上した。
ATハ、ダウンシフト操作時にオケルエンジン回転数の許容領域を拡大。より広いトルクバンドを活用したスポーツ走行を楽しめるようにした。
サーキットモード
サーキットモードは、国内のサービス対象サーキット・施設においえ、アンチラグ制御の追加やスピードリミッター上限速度の引き上げなど、クルマのポテンシャルを引き出す機能が有効となるサービス。GPSによる位置判定および専用アプリ上での操作によりシフトタイミングやエンジン回転数を直感的に示す専用メーター表示に切り替わり、サーキットモードが利用可能となる。
対象サーキット・施設数は76箇所となった。
GRパーツ
TGRは、以下のパーツを発売する。
GRヤリス用競技用パーツ
GR機械式LSD(AT用) 価格:未定 2025年春発売予定
GRエンデュランスバンパーボルト 価格:未定 2025年夏発売予定
GR86向け競技用パーツ
GRファイナルギヤキット 価格:85,800円 2025年春発売予定
サスペンション・駆動系パーツ 冷却フィン付デフキャリア 39,160円 2025年春発売予定
GRヘリテージパーツ
GRヘリテージパーツプロジェクトは、「思い出の詰まった愛車に乗り続けたい」というオーナーの想いに応えるためにすでに廃番となった補給部品を復刻し、純正部品として再販売する取り組み。
2025年は70/80スープラ、AE86、ランクル40など7車種25品目の発売を予定している。
ランクルBASE
70数年にわたって世界中で愛されてきたランドクルーザー。「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」ランクルを長く安心して楽しく乗り続けていってほしいという想いのもと、ランドクルーザー専門店「ランクルBASE」が2025年2月1日からトヨタ自動車株式会社を事業主体として生まれ変わる。これまでの事業主体であるトヨタ車体をはじめとしたランクルを支える関係各社とおもに、オリジナルパーツやグッズの企画販売やイベント、コミュニティ運営などを展開する。