2025年末にも発売か?アルピーヌの新型5人乗りスポーツカーはトリプルモーターのパワフルマシンに

アルピーヌ A390 量産型プロトタイプ スパイショット
2024年10月に発表されたアルピーヌA390_βの市販型プロトタイプが豪雪のスカンジナビアで目撃された。どうやらパワフルでスポーティなクルマになりそうで、早ければ2025年末にも発売される可能性もある。

アルピーヌは2024年10月に新型ファストバックEVのコンセプトモデル「A390_β」(A390ベータ)を発表したが、その量産型プロトタイプをスクープした。

アルピーヌ A390 量産型プロトタイプ スパイショット

A390のプロトタイプがテストされているのを見るのはこれが初めてではないが、アルピーヌが昨年A390_βを公開して以降では初めてのことだ。

豪雪のスカンジナビアで捉えたプロトタイプは、厳重にカモフラージュされているが、パリモーターショーで発表されたコンセプトカーとそれほどかけ離れているわけではない。オリジナルのA110とその後継機からインスピレーションを得た湾曲したルーフラインやサイドウィンドウが特徴的で、またリヤパネルも近接しており、A390にスリムな外観を与えている。

アルピーヌ A390 量産型プロトタイプ スパイショット

助手席側の充電ポートフラップと、フロントウィンドウ前に隠蔽パネルが配置されていることから、量産車にはコンセプトカーのクラムシェルフードは装備されないと思われるが、全幅のライトバーと三角形のLEDライトが装備される可能性もある。三角形はLEDデイタイムランニングライトから完全なヘッドライトに変化したようだが、形状はそのまま残るだろう。

コンセプトカーでは極薄だったドアミラーは、プロトタイプでは欧州の安全規制を満たすことができる巨大なプラスチック製のものに交換されているが、側面で見られる変更点はそれだけではない。 βモデルとは異なり、量産型は従来のBピラーを備えており、後部ドアハンドルがCピラーにあるように見えることから判断すると、A390には後部スーサイドドア(観音開き)はおろか、フレームレスさえも採用されない可能性がありそうだ。

おそらく最も顕著な違いは、車体の高さだろう。コンセプトはリヤホイールアーチをクォーターパネルに深く切り込ませているが、プロトタイプでは、アーチの上部とCピラーのベースの間にはるかに多くのパネル部分ある。

この仕様から実用性が重視されているかのうようだが、実は違う。量産型では後部に2つのモーターを搭載したトリプルモーター構成により、トルクベクタリング機能が得られ、パワフルでスポーティーなクルマになるという。

量産型A390のワールドプレミアだが、「A290_β」コンセプトを発表してから量産型A290ホットハッチが発表されるまでの時間差から判断すると、A390は2025年後半に登場し、同年末から2026年初頭までにヨーロッパで発売されると予想される。

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…