メルセデスAMGが戦々恐々!? アウディ新A5シリーズ最強「RS5」はC63を圧倒するほど魅力的

アウディ RS5 セダン 次期型プロトタイプ スパイショット
アウディは昨年デビューさせたA5シリーズのハイパフォーマンス版であるRS5の準備を進めている。新型RS5は魅力的なクルマになりそうで、競合モデルを展開するメルセデスのディーラーにとってはRS5に脅威を感じているようだ。

アウディ「A4」後継モデルとして2024年デビューした新生「A5」だが、今回は同シリーズ最強となる「RS5セダン」をカメラが捉えた。

アウディ RS5 セダン 次期型プロトタイプ スパイショット

アウディは2026年型のRS5を今年中にデビューさせる計画を持っている。ファンは待ち遠しくしているが、メルセデスのディーラーはさぞかし心配しているに違いない。

報道によると、メルセデスはAMG「C63」のエンジンをV型8気筒から直列4気筒に小型化する決定を下し、モデルのファン層ばかりか売上も“縮小”したという。プラグインハイブリッドの「C63 S Eパフォーマンス」のエンジンは、最高出力680psと非常に強力で、旧型のV8 Sの510psよりも優れている。しかし、「現在の車は重く、個性がないほか、逆にあまりにも強力すぎる」と批判されているという。

一方、アウディの次期型RS5は、V8エンジンを搭載するとまではいかないまでも、V6エンジンを搭載すると予想されており、購入者が8万5000ドル(約1300万円)のスポーツセダンに期待する、滑らかで高級感のあるサウンドと感触を実現できるはずだ。そして、RSの総出力がAMGと完全に同レベルでない場合でも、より多くのシリンダーと従来の楕円形の排気管、現行RS4/RS5の最高出力450psを圧倒するパワーでユーザーを満足させる可能性がありそうだ。

アウディ RS5 セダン 次期型プロトタイプ スパイショット

C63と同様に、旧型のRS4とRS5(EVでRS4バッジが復活)の実質的な後継車となる新型RS5も、プラグインハイブリッドパワーを採用している。しかし、メルセデスAMGはパフォーマンスを重視したあまり、EVモードでの航続距離がわずか13km(8マイル)という大きな欠点となっているが、RS5は48km(30マイル)と予想される。

2025年後半に完全な仕様が明らかになるまでは比較はできないが、大きく広がったフェンダーと、その下に収まっている巨大なホイールなど、見た目の印象ではRSが簡単に勝利しそうな印象だ。

新型RS5はセダンと呼んでいるが、技術的には旧型のRS5スポーツバックと同様にリフトバックだ。アウディは2024年に発売されたA5と同様に「スポーツバック」という名前を廃止する予定となっている。

量産型では、同社が最後の内燃機関プラットフォームになると語る「PPC」(プレミアムプラットフォームコンバスション)を採用する。基本的に現行のA4シャーシの進化形であるPPCアーキテクチャは、このガソリン駆動のアウディの最後の一作の基盤となるのだ。

新型RS5セダン/アバントのワールドプレミアは今後数カ月以内に予定されており、2025年後半に市場投入されると見られている。

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…