【プジョー5008オーナーレポートvol.4】

我が家にプジョー5008がやってきた! オーナー的お気に入りポイントと気になるポイントはココだ!!【ファーストインプレッション】

第1希望のブラウンのVWシャランも第2希望のグリーンのプジョー5008も落札できず、ランドクルーザープラドのリース期間が過ぎようとした頃、わりとお手頃な価格で落札できたのが、今回、僕の愛車となるホワイトの5008!! 整備工場でひと通り見てもらい、タイヤは新品のオールシーズンにタイヤに履き替えて、いよいよ我が家にやってきた!
PHOTO&REPORT:佐賀山敏行(SAGAYAMA Toshiyuki)

SUVだけど、SUVっぽさがないのが良い!

これまでのリポートにも書いているとおり、4年前に諦めたSUV版5008のオーナーになることができた。まぁ、当時からめちゃくちゃ欲しかったわけではないのだが(苦笑)、これも縁ということだろう。
そんなわけで我が家にやってきた5008を改めてチェック。お気に入りのポイントを紹介したい。

■デザイン
やはりなんといっても車体デザイン。まぁ、ほとんどの方がクルマを買うときの選択基準の1位か2位にはデザインが入ると思うが、もちろん僕も同じである。
特にエッジの効いたグリルがお気に入り。最近では国産SUVでも似たようなデザインのモデルが増えているが、このモデルは2018年式。7年も前にこのデザインを採用していたのだから、やっぱりフランス車ってええなぁ……と。

ちなみに現行モデルはちょっとやりすぎ感が強くて、個人的にはこちらの方が好み(決して買えないから負け惜しみを言っているわけではない)。

プジョー5008(2024年モデル/PHOTO:PEUGEOT)

■車高
5008は一応、ジャンル分けではSUVになるのだが、車高はそこまで高くない。プラドの高さに慣れてしまっていたので、はじめはSUVというよりは、ちょい車高高め・車幅広めのステーションワゴン!? という印象だった。
で、実際に運転してみると、コーナリングのロールもほとんど感じず、やっぱり大きめのステーションワゴンと思わせるような乗り味。

もともとステーションワゴンが好きだし、本当はスポーティな乗り味も好物な僕にとっては、これは嬉しい誤算である。
ちなみに5008の全高と全福はそれぞれ1650mm、1840mm。SUV的ステーションワゴンということで、レガシィアウトバックのサイズを見てみると全高1670mm、全幅1875mmとのこと。
そう、レガシィアウトバックより幅が狭くて、全高も低いのだ。

■i-Cockpit
5008にスポーティな印象を与えているもうひとつの大きな要因が、プジョーではお馴染みの「i-Cockpit」。SUVらしからぬ小径ステアリングホイールやフル液晶のメーターが、スポーツカーや高級GTに乗っているような感覚をもたらせてくれるのだ。

ハイト系ミニバンをはじめとする日本車の7シーターは家族などの同乗者の快適性を重視するのに対し、フランス車をはじめとする欧州車は、たとえファミリーカーでもドライバーの楽しさを重視する……ということを、どこかの記事で読んだことがある。
5008はまさにそんなクルマだと実感できる。

■フル液晶メーター
メーターはフル液晶で高級感溢れる仕様。表示パターンは数種類あって、状況や好みによって変えられるのもポイントだ……と言いつつ、僕は写真のパターンしか使わないけど(笑)
ただ、トリップメーターが1つしかないのは、ちょっと不満だったりする。

■パノラミックサンルーフ
なくてもいいんだけど、あるとやっぱり嬉しいのが「パノラミックサンルーフ」。ドライバー席からはその開放感の恩恵を授かることはほとんどないのだが、後部座席に乗る子どもたちは嬉しそう。

■3席独立のセカンドシート
我が家には子どもが3人いる。荷物の積載や乗り降りの利便性、サードシートの快適性や安全性(追突など)を考慮して、基本的には子どもたちは3人ともセカンドシートに座らせている。

5008のセカンドシートは3人分が独立していて、それぞれがゆったり座れるので大好評。特に末っ子はどうしても真ん中に座らせられるのだが、写真のように真ん中だけ少し後ろにスライドさせることで、左右のシートにもたれることができる。
というわけで、プラドから5008に乗り換えて一番喜んでいるのは、末っ子だったりするのだ(笑)。

ここがちょっと気になる!

以上が納車直後に感じたお気に入りのポイント。そして陽があれば陰があるように、いきなり気になってしまったポイントもある。

■パノラミックサンルーフ
お気に入りポイントでもある「パノラミックサンルーフ」だが、やっぱり暑い(苦笑)。冬でも天気のいい日は暑かったりするのだ。ただ、それは想定内だから気にしていない。問題はルーフのカバー。なんだか布みたいなフニャッとした素材で、安っぽい(汗)。

■フロアマット
写真では分かりづらいが、素材が粗悪で、すでに中央部分が擦れすぎて穴が開きそう。で、こすれたカスがフロアマットをめくった下に落ちてしまう。納車時に綺麗にしてもらっていたが、すぐにカスだらけになってしまうので、これは早々に買い替えなければならなそう。

■ホイール汚れ
はい、フランス車というか、欧州車の宿命ですね。ブレーキの効きは良いのだけど、ブレーキダストが酷すぎる(汗)。
せっかく洗車しても、1週間でフロントホイールは真っ黒。フロントドアに鉄粉が付着しまくってしまうのには閉口してしまった……。車体色がホワイトなので、けっこう目立つのだ。
低ダストタイプのブレーキパッドがあるそうなので、パッド交換の際は試してみるつもりだ。

■見切りが悪い
4年前に乗っていた5008は前方も後方も見やすくて、とても運転しやすかった。しかし、今回の5008はなんだか全体的に死角が多い気がした。

特に後方視界が悪くて、バックでは左後方が見えない……。
写真ではセカンドシートに誰も乗っていないが、家族で出かけるときはこのシートには中学3年生の長女が座っていて、そうするともう全然見えないのだ(苦笑)。

運転するのが楽しすぎる!

最後は不満点を並べてしまったが、とっても気に入っているというのが正直な感想。
では、特に何が気に入っているかというと……5008はSUVのはずなのに、7人乗りのファミリーユースを想定しているはずなのに、運転がめちゃくちゃ楽しいのだ!すでに書いているとおりだが、まるでスポーティーなステーションワゴンに乗っているような感覚で、街中でもキビキビと走れてしまう。安定感も高いので、長距離も疲れなさそうだ。

前モデルの5008も運転が楽しいクルマだったが、今回もそうしたドライバー優先のスピリットは維持しているようで嬉しくなってしまった。
というわけで、次回はドライブに出掛けてみての感想をお届けしたいと思う。
(僕はクルマ系のライターではないので、インプレではなく、あくまで「感想」ですので・笑)

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著者プロフィール

佐賀山敏行 近影

佐賀山敏行

学生時代からの乗り物好きが高じて、 雑誌『カスタムバーニング』やムック『ハーレー・バガースタイル』な…