デンマークのチューナー「カルマー・オートモーティブ」が、ポルシェ「911ダカール」のようにワイルドに仕上げたカスタムカーを発表した。
近年、「911ダカール」やランボルギーニ「ウラカンステラート」などのクルマが、車高の高いスポーツカーやスーパーカーへの新たな関心を呼び起こした。この分野に積極的に参入したいカルマー・オートモーティブは、独自の頑丈な911ダカールをリリースした。997モデルをベースにしたこのクルマは「RS-7」と呼ばれ、多数の改造が施されている。

カルマーが最新の911を採用しなかったのは、1つの単純な理由からだ。997世代以降に製造されたポルシェ911は、アルミニウムとスチールで作られた複雑なフレームを接着して結合している。カルマーによると、ハンマーと溶接機で修理、カスタムしたいサファリカーにはこれは適していないため、フルスチールシャーシを備えた最後の911である「997」を選択したのだという。
“カルマー製911ダカール”は、フロントとリヤにフレアフェンダーが追加されたほか、ダックテールスポイラーと、4つの大きなラリーライトを収納するフロントの新しいライトポッドもある。足周りでは、ミシュランのオフロードタイヤに新しいホイールも装着され、最も困難な地形にも対応できるだろう。
最大のアップグレードはサスペンションだ。アダプティブダンピングと油圧式車高調整機能を備えた、フルアクティブのTracTiveサスペンションを装備。 RS-7の最低地上高は170mm、最高地上高は210mmとなっている。また、新しいLSDも追加され、運転に変革をもたらすことが期待されている。

加えて、重要な機械部品を保護するためにアルミ製のアンダーボディプロテクションを装備。大型のエアインテークも取り付けられ、低速で難しい地形を走行する際に過熱しないよう配慮されている。
最後にキャビン内だが、新しいレカロCS Sportsterが取り付けられ、重量を軽減するためにオリジナルのオーディシステムは廃止された。センターコンソールに新しいディスプレイも追加され、サスペンションを調整できるようになったという。












