「第35回 トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル」が4月20日(日)に愛・地球博記念公園で開催! 日欧米の120台が公道をパレード

トヨタ博物館はこのほど、自動車文化の醸成と継承を目的に、地域に根ざしたイベントとして「第35回 トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル」を4月20日(日)に、愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)で開催すると発表した。

企画展示は「日本のクルマ文化の発展」をテーマに、メーカーやブランドの垣根を越えて6社13台の車両を展示

このイベントは、日米欧の個人オーナー所蔵のクラシックカー約120台による公道パレード、企画展示や走行披露、そして乗車記念撮影など、多彩なプログラムが用意されている。

会場となる愛・地球博記念公園

公道パレードは、トヨタ博物館を出発点とし、長久手市内を多くの方々から沿道で応援をいただきながら、ゴール地点の愛・地球博記念公園まで約14㎞を走行。先導車はトヨタ2000GTロードスターだ。

パレードマップ

企画展示のテーマは「日本のクルマ文化の発展」。同館所蔵車両だけでなく、昨秋のアジア初開催の世界自動車博物館会議日本大会をオールジャパン体制で企画・運営し、連携を強化した国内自動車メーカーにも協力いただき、メーカーやブランドの垣根を越えて6社13台の車両(下記参照)を展示。一部は走行も披露する。

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同博物館では「クラシックカーの歴史を後世に残すだけではなく、クルマ文化が現代におけるスポーツや芸術のように人々に認知され楽しんでいただけるよう、クルマを愛するすべての皆さまとともにクルマ文化を育み、楽しめる1日にします」とのコメントを発している。

なお、今年は愛知万博20周年記念事業「愛・地球博20祭」の盛り上げに協力し、4月開催となった。

●「第35回 トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル」開催概要
・開催日:2025年4月 20日(日)入場無料、雨天決行
※雨天等により内容を一部変更、中止する場合があります。
・開催時間:9:00~16:00
・会場:愛・地球博記念公園(モリコロパーク)
※パレード出発式は8:30にトヨタ博物館にて実施
・参加車両:一般参加車両約120台、イベント用車両約13台ほか
【スケジュール-公道パレード・車両展示】
8:30~10:45:クラシックカーパレード
9:00~16:00:車両展示
※プログラムなど詳細はトヨタ博物館公式サイト内でご確認を。

企画展示ゾーン「日本のクルマ文化の発展」展示車両

トヨタ博物館および国内自動車メーカー6社所蔵の車両13台を展示。走行披露・展示車紹介は11:30~12:30、記念撮影会は9:30~11:00、13:00~14:30に実施される予定。

トヨタAB型フェートン(1938年)<走行披露・乗車撮影可>
1936年に当時の豊田自動織機製作所自動車部から発表されたトヨタの第1号乗用車であるトヨダAA型と同時に開発されたオープンモデル。353台製作されたうちの1台で、現存するトヨタ自動車の車両の中で走行できる最も古い車両。
パブリカ・コンバーチブルUP10S(1965年)<走行披露、乗車撮影可>
政府の国民車構想に合わせて開発され、1961年に発売された大衆車で、車名を公募し話題を集めた。空冷2気筒のエンジンを搭載するなどシンプルな作りだったが、豪華さを求める時代に合わせてコンバーチブルモデルを設定することで売れ行きを伸ばし、日本のモータリゼーションのきっかけになった。
トヨタ2000GTロードスター(1967年)<走行披露、撮影のみ可>公道パレード走行車両
高速道路が開通した1960年代はスポーツカーのニーズが高まり、海外輸出も見据え、ヤマハ発動機の協力を得て高性能グランツーリスモとして開発された。超高速耐久トライアルや、人気スパイ映画への登場などで話題となり、海外から見る日本車のイメージを大きく変えるきっかけとなった。
レクサスLFAスパイダー(2012年)<走行披露、乗車撮影可>
軽量高強度のカーボン繊維強化樹脂ボディや、スムーズに吹け上がるV10エンジンなどあらゆる面で最高の技術が投入されたレクサスのスーパースポーツ。世界第一級の運動性能に加え、運転がもたらす感動やエンジン音などの官能的な性能は海外からも賞賛を浴びた。
ホンダ・プレリュード(1978年)<走行披露、撮影のみ可>
クルマの個性化をリードしたスペシャリティクーペ。ロングノーズショートデッキのスタイルが特徴だ。集中ターゲットメーターや国産車初の電動式サンルーフを採用し、居住空間は先進的で快適。軽快でスポーティーなハンドリングと優れた乗り心地を実現した。
※協力:ホンダコレクションホール>
 
ニッサン・スカイライン2000GT(1970年)<走行披露、撮影のみ可>公道パレード走行車両
日産・プリンスの合併を経た1968年に3代目へ進化したスカイラインC10型は、後に「ハコスカ」の愛称でも知られる。「愛のスカイライン」のイメージ広告も一世を風靡した。展示車は愛知県のお客さんからの寄贈車を日産で再生した2000GTで、元オーナーによる独自の変更も見られる。
※協力:日産自動車
マツダ・ロードペーサーAP(1975年)<走行披露、撮影のみ可>
国際分業により1975年から発売を開始したマツダ乗用車のフラッグシップ。豪GMホールデン社から中型セダンのボディ部品などを購入し、13B型ロータリーエンジンを搭載した。1.9m近い全幅を活かし、前席を3人掛けベンチシートとした6人乗り仕様も設定しており、当時の販売価格は368~371万円。
※協力:マツダ
三菱パジェロ(1982年)<走行披露、撮影のみ可>
1980年代のスキーやサーフィン等アウトドアブームの高まりとともに登場。卓越したオフロード性能と乗用車並みの扱いやすさを兼ね備えた“本格4WD”としてRV/4WDブームの牽引役となった。パリ・ダカールラリーで活躍し、お茶の間を沸かせた。
※協力:三菱自動車
三菱ランサーエボリューション(1992年)<走行披露、撮影のみ可>
WRC(FIA世界ラリー選手権)参戦を目的に、ギャランVR-4の後継として開発。軽量・コンパクトなランサーをベースに、4G63型2.0Lターボ& VCUセンターデフ4WDを搭載。「スポーツセダンの最高位へ」というキャッチコピーで発売直後に完売し、熱狂的支持を集めた。
※協力:三菱自動車
三菱ディアマンテ(1990年)<撮影のみ可>
1989年の日本の税制改革を機に誕生した2.5Lクラスの上質なサルーン。全幅1775mmのワイドボディがもたらす伸びやかなスタイルに、V6エンジンを搭載。4WSやトラクションコントロールなど先進技術を採用し、1990-1991年日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
※協力:三菱自動車
ダイハツ・シャレード デトマソ(1984年)<撮影のみ可>
シャレードターボをベースに機能性重視の内外装備品で仕上げた日伊共同開発車で、高性能CB50型4サイクル3気筒1.0Lターボエンジンを搭載。スポーティかつ大胆なエアロパーツを装着し、空気抵抗軽減と高速安定性を追求した個性あふれるスタイルで人気を博した。
※協力:ダイハツ
ダイハツ・ハイゼット バン(1961年)<撮影のみ可>
ダイハツ初の軽四輪自動車として発売。当時の軽四輪自動車のイメージを刷新する斬新なデザインで、積載性だけでなく、居住性にもこだわり、1961年にはボンネットバンタイプも発売。前輪には独立懸架方式を採用した。「ビジネスとレジャーを結ぶニューファミリーカー」として、一家に一台のマイカー時代に親しまれた。
※協力:ダイハツ
スズキ・アルト(1979年)<撮影のみ可>
車本来の基本機能を追求した軽ボンネットバン。物品税のかからない4ナンバー商用規格としたうえ、当時として画期的な全国統一価格47万円を実現し、大ヒット商品となった。エンジンは2サイクル3気筒550cc。
※協力:スズキ

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