コレクションホールを超えた!? ホンダは歴代プレリュード5台と新型モデルを一挙に展示【モーターファンフェスタ2025】

2025年のモーターファンフェスタで、ホンダブースは来場者にとって“予想以上”の充実ぶりだった。新型プレリュードに加え、歴代6世代すべての実車が一堂に展示。さらに現行シビックの主要3モデルや、カーデザイナーと触れ合える塗り絵ワークショップなど、世代を問わず楽しめる“ホンダらしいおもてなし”が満載だった。

あなたは何代目プレリュードが好み? 歴代モデルを一挙に展示

ホンダブースのピットには歴代プレリュードを展示。

当日M F F会場に足を運んだ来場者はラッキーだったかもしれない。
というのもホンダブースには、2023年のジャパンモビリティショーで発表され、今年の秋に発売を予定している新型プレリュードが展示されたほか、初代から現時点での最終型である5代目まで全て6モデルのプレリュードがされたのだ。

ツインリンクもてぎにあるホンダの自動車とオートバイの博物館「ホンダコレクションホール」でも一車種の歴代モデルの全てを見られることはあまりないので、ある意味コレクションホールを超えた展示だったと言える。

そのほか、現行型シビックも「タイプR」、「R S」、「e:HEV」と主要3モデルが一挙に展示され、乗り込んで室内もくまなく比較チェックできる嬉しい展示となっていた。販売店では複数グレードを展示することはまずないので、シビックの購入を検討している人にとってはまたとない機会となっただろう。

現行型シビックの主要3モデルを一挙に展示。
シビックの各モデルに乗って触って比較できる貴重なチャンスだ。

さらに、ホンダの総力を挙げて開催された”おもてなし”と言えるのが、お子さま向けの塗り絵ワークショップ。
なんとこの企画は、ホンダの現役バリバリのカーデザイナーに上手な色の塗り方を教えてもらいながらチャレンジできるというもの。

ホンダのカーデザイナーが、上手な色の塗り方を教えてくれる塗り絵ワークショップを開催。

普段はなかなか接することのできないプロフェッショナルにレクチャーを受けられるスペシャルな体験が提供されていた。
加えて、出来上がった作品は「ホンダデザイン」オフィシャルwebサイトに掲載されるそうだ。
大人も子供ども、”見て・参加して・楽しめる“、そんな満足感たっぷりのホンダブースだった。

こちらは塗り絵のサンプル。

歴代プレリュードを一挙に紹介

初代プレリュード(1978年〜)は、ホンダ初のスペシャリティカーとして登場した。ワイド&ローとロングノーズ・ショートデッキを採用した2ドアボディに国産車初の電動サンルーフが設定され上級感が打ち出されている。

初代プレリュード(1978年〜)

初のフルモデルチェンジを受けたリトラクタブルヘッドライトが特徴的な2代目プレリュード(1982年〜)はラッグシップモデルとして、初代同様に国産車初の装備として4輪A B Sのほかフロントダブルウィッシュボーンサスペンションが採用され、走りの上質感も高められた。

2代目プレリュード(1982年〜)

2代目のフォルムをよりスタイリッシュに磨き上げた3代目プレリュード(1987年〜)は、ついに国産初ではなく世界初の装備として4WS(四輪操舵)が搭載されて登場。真っ赤なプレリュードの前輪と後輪が同時に動く様子が映し出されるテレビC Mが話題を呼んだ。

3代目プレリュード(1987年〜)

4代目プレリュード(1991年〜)のピックといえば2.2Lに排気量アップされたエンジンに、ホンダの看板技術であるV T E Cが搭載されたことだ。当時隆盛を誇った第二期F1(1992年撤退)の立役者であるアイルトン・セナがC Mに登場した。

4代目プレリュード(1991年〜)


もはや「初の○○」がお約束となったプレリュードの5代目(1996年〜)への進化の際には、左右のタイヤに駆動配分を行なうトルクベクタリング機構「アクティブ・トルク・トランスファーシステム」を世界初の技術として搭載。デートカーとしては似つかわしくないコテコテなメカが採用された5代目は2001年をもって生産を終了。23年におよぶ歴史を一旦閉じることとなる。

5代目プレリュード(1996年〜)

2023年に東京モーターショーから改名されたジャパンモビリティショーへのホンダブースにてコンセプトモデルとしてアンベールされた。コンセプトカーとはいえ、その姿は市販車然としており、登場時からその発売が確実視された。その後順を追って内装が公開され、さらに“お約束の初搭載技術”として、次世代ハイブリッドシステム「Honda S + Shift」を搭載し、2025年秋の発売がアナウンスされている。

新型プレリュードは2025年秋の発売予定。
新型プレリュードのインテリア。

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