アコードは206psのVTEC、レガシィは300psのターボ、アテンザは420Nmのディーゼル搭載!150万円で狙えるDセグメントスポーツワゴン5選【モーターファンおすすめ中古車】

最近、国産ステーションワゴンのラインアップは縮小傾向だ。ステーションワゴンは、4人が乗車でき、広い荷室を持っているが車高が低いため走行性能が高いなど魅力が多い。新車では少なくなったが中古車市場には魅力あるステーションワゴンが豊富にある。そこで今回は150万円で狙えるDセグメントスポーツワゴンを紹介する。

先代スバル・レガシィ ツーリングワゴン 走りが気持ちいい高性能ワゴン!

5代目スバル・レガシィは、『グランドツーリング イノベーション』をコンセプトとし、水平対向エンジンを中心とするシンメトリカルAWDなど独自の技術をベースに、初代より磨き続けてきた走行性能や安全性などを進化させながら、さらに乗る人すべてが快適に過ごせる居住空間と優れた環境性能を実現させたモデルだ。

発売当初のエンジンは水平対向4気筒 2.5ℓNAと水平対向4気筒 2.5ℓターボ(いずれもEJ25)の2種類が設定された。NAエンジンは低回転から発生するトルクによりスムーズでゆとりのある走行性能を実現しており、穏やかでゆったりドライブするのにぴったりだ。その一方でターボモデルは最大出力285psを発生し、最大トルクを2000rpmからフラットに持続させ、優れた走行性能と扱い易さを実現した。またトップグレードには通常の5ATの他に6MTの設定もある。2012年の改良では2.5ℓターボモデルは2.0ℓ直噴ターボエンジン(FA20)へとダウンサイジングを果たし、最高出力は15psアップし、300psとなった。同時に2.5ℓNAエンジンも新世代のもの(FB25)にバトンタッチ。こちらは従来型に対して、日常的に使用する中低回転域のトルクを向上させている。

スポーツワゴンとしておすすめなのはターボモデル。約300psを発生するエンジンは日本のステーションワゴンのなかでも特に走行性能が高い一台だ。平均中古価格は78万円。
たとえばターボモデルだと「レガシィ ツーリングワゴン 2.5 GT Sパッケージ 4WD 2009年式、AT、走行1万9000kmで119万円」というようなところが標準的な中古相場だ。

詳細スペック:2.5GT

全長×全幅×全高(㎜)=4775×1780×1535
ホイールベース(㎜)=2750
エンジン:2.5ℓ 水平対向4気筒DOHC16バルブターボ
駆動:フルタイム4WD
最高出力:285ps(210kW)/6000rpm
最大トルク:35.7kg・m(350Nm)/2000~5600rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:5AT
車重(kg):1510
新車価格:294万円
※2009年発売当時のスペック

ホンダ・アコード ツアラー 美しいデザインとスポーティな走りが魅力 地味だけど完成度が高い!

アコードは、1976年の初代誕生以来、一貫して「人とクルマの調和」をコンセプトにホンダならではの技術と発想でクルマの本質を追求し、世界中のユーザーに愛されているモデルだ。今回紹介する8代目は、「アドバンスド・クオリティ」をキーワードに、あらゆる性能や機能を本質から細部に至るまで徹底的にこだわり、質の高いモデルだ。ちなみにそれまでステーションワゴンは「アコードワゴン」という名称だったが、このモデルから「アコードツアラー」に変更された。ツアラーの特徴は美しいデザイン。ルーフを短くし、リヤガラスの傾斜を強めたスポーティなプロポーションは日本車というよりドイツ車のような雰囲気だ。またリヤまわりを強く絞り込んだ面構成により、積載性に優れながら軽快感を表現した。

パワートレーンは最高出力206psの高い動力性能により力強い走りと優れた環境性能を両立した2.4ℓDOHC i-VTECエンジンを採用(後期型では2.0ℓモデルも追加された)。またエンジンの力強さを引き出し、操る楽しさを広げる5速オートマチックトランスミッション+パドルシフトを標準装備。さらにはスポーティな走行時にアクセルのオン/オフによる不要な変速を抑え、ドライバーのシフト感覚により近い変速制御を行うコーナリングGシフト制御も装備している。後期型には、スポーツグレード「TYPE S」が設定され、高次元な運動性能と快適性を両立したType-S専用セッティングのサスペンションが採用された。

平均中古価格は約84万円。
たとえば「アコード ツアラー 24TL スポーツスタイル 2009年式、走行4万8000kmで74万円」というようなものもある。シンプルで美しいデザインとスポーティな走りを求める人におすすめだ。 

詳細スペック:24TL スポーツスタイル

全長×全幅×全高(㎜)=4750×1850×1470
ホイールベース(㎜)=2705
エンジン:2.4ℓ 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
駆動:FF
最高出力:206ps(151kW)/7000rpm
最大トルク:23.7kg・m(232Nm)/4300rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:5AT
車重(kg):1590
新車価格:338万円
※2008年発売当時のスペック

先代BMW3シリーズツーリング まさに「駈けぬける歓び」を体感できるFRスポーツワゴン

BMW 3シリーズは、1975年の登場以来、卓越した運動性能や高い安全性、快適な居住性能を確保しつつ、日本の道路事情に適応したボディ・サイズによる取り回しの良さ、等、BMWの魅力が凝縮しているモデルであり、プレミアム・コンパクト・スポーツと言うジャンルを確立したモデルとも言われている。今回紹介するのは第6世代目のステーションワゴン(ツーリング)。スポーツワゴンとして、スポーティかつエレガントなスタイリングに、スポーツやレジャーなど様々なライフスタイルのニーズに対応する多才な機能性をバランスよく融合させているのが特徴だ。

先代3シリーズ(F30系)のパワートレーンでおすすめはやはりたま数の多い2.0ℓ直4ガソリンターボだろう。この2.0ℓガソリン直4ターボ、前期型はN20型、後期型は現行3シリーズ含めBMWの主力エンジンになっているB48型だ。いわゆる「モジュラーエンジン」ではないN20型はいま乗っても気持ちのいいエンジン。同様に2.0ℓ直4ディーゼルターボも前期型はN47型、後期型はB47型となる。通の選択は、後期型に設定された1.5ℓ直3ガソリンターボ(B38型)は、3シリーズにはアンダーパワーだと思えるが、136ps/220Nmのスペックは必要充分。フロントミッドシップに軽い直3エンジンを縦置きする318iもおすすめだ。

平均中古価格は約196万円だ。
たとえば2.0ℓガソリン直4ターボモデルだと「3シリーズツーリング 320i 2013年式、走行1万8000kmで車両本体価格139万円」というような中古車がある。
現行型が出て数年が経ち、先代型の中古価格も下がってきたので今が狙いどきかもしれない。

詳細スペック:320i スポーツ

全長×全幅×全高(㎜)=4625×1800×1460
ホイールベース(㎜)=2810
エンジン:2.0ℓ 直列4気筒DOHCターボ
駆動:FR
最高出力:184ps(135kW)/5000rpm
最大トルク:27.5kg・m(270Nm)/1250~4500rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:8AT
車重(kg):1600
新車価格:491万円
※2012年発売当時のスペック

3代目マツダ・アテンザワゴン デザインが美しいGTワゴン

今回紹介する3代目マツダ・アテンザワゴンは、2012年12月に発売。いまでは当たり前になったマツダのデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」が初代CX-5につづき採用された、Dセグメント・ステーションワゴンだ。現在は、モデル名が変更され「MAZDA6 ワゴン」として販売されている。特にこの3代目は、デザインにおいて世界で非常に評価されており、2013年には「2013ワールドカーデザインオブザイヤー」のベスト3にランクインした。ちなみに残りの2台は、ジャガーFタイプ、アストンマーチン・ヴァンキッシュだ。 

パワートレーンは2.0ℓ、2.5ℓの2種類のガソリンエンジンと、2.2ℓのディーゼンルターボエンジンの合計3種類(MAZDA6には2.5ℓガソリンターボエンジンも設定されている)。トランスミッションは基本的に6ATだが、ディーゼルモデルのみMTの設定もある。基本的に2.0ℓ NAエンジンでも力不足を感じることはないが、おすすめは人気のディーゼルモデル。4.0ℓ V8NAエンジン並みの最大トルク(420Nm)を発揮し、高速走行でも静粛性が高い。また2016年の改良では、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを緻密に変化させることで、横方向と前後方向の加速度を統合的にコントロールする「G-Vectoring Control」を採用。操縦安定性を向上させている。

平均中古価格は約135万円。
マイナーチェンジが2015年と2018年の2度行なわれており、中古で150万円以内となると前期型と中期型が狙える。
たとえば前期型のディーゼルモデルだと「アテンザワゴン 2012年式、走行2万8000kmで車両本体価格125万円」というような中古車がある。
3代目アテンザは、美しいデザインとディーゼルのトルクフルな走りを楽しめるGTワゴンだ。

詳細スペック:XD

全長×全幅×全高(㎜)=4800×1840×1480
ホイールベース(㎜)=2750
エンジン:2.2ℓ 直列4気筒DOHC16バルブターボ (ディーゼル)
駆動:FF
最高出力:175ps(129kW)/4500rpm
最大トルク:42.8kg・m(420Nm)/2000rpm
使用燃料:軽油
トランスミッション:6AT
車重(kg):1530
新車価格:290万円
※2012年発売当時のスペック

2代目トヨタ・アベンシス 基本性能を徹底的に磨き上げた欧州向けワゴン

トヨタ・アベンシスは、1997年に欧州市場に投入され、トヨタブランドの欧州車として、走行性能や力強いデザイン、高い静粛性などを追求したモデルだ。今回紹介する3代目(日本では2代目)は、2011年に日本で発売(先代モデルはセダンも販売されていたが、3代目はステーションワゴンのみとなる)。「アップダウンの激しい道路環境やワインディングロードでの力強く、しなやかな走り」、「プレミアム感を醸し出すスタイル」、「ゆとりの居住空間・広いラゲージスペース」を開発目標に、欧州車に負けないよう基本性能が磨かれた。当時、欧州でのフラッグシップモデルだったこともあり、全体的に落ち着いた上質感を表現している。 また、取り回しやすいミディアムサイズの全長4765mmに、大人5人がゆったりと乗ることができるゆとりの居住空間も魅力だ。また荷室幅1550mm、荷室容量543ℓと、ゴルフバッグが4セット収納できる余裕のラゲージスペースを確保している。


パワートレーンは、2.0ℓの3ZR-FAE型バルブマチックエンジンを搭載。CVTと組み合わせ、低・中速域から高速域まで、レスポンスに優れた力強い走りを実現している。「走る」「曲がる」「止まる」といった基本性能を徹底的に磨き上げるため、アウトバーンやワインディングロード、石畳路など、欧州のさまざまな路面での走行テストを繰り返したという。走りに素性の良さを感じさせるのは、そのためだ。これといってスポーティというわけではないが、ほかの日本車とは一線を画した落ち着いた乗り味を感じることができる。

平均中古価格は約81万円。
たとえば前期型だと「アベンシスワゴン 2.0Li 2012年式 走行3万6000kmで車両本体価格68万円」というようなものがある。
ただし、2012年と2015年に2度のマイナーチェンジが実施されており、特に2015年のモデルチェンジでは内外装のデザインが大きく変更されたので、アベンシスを検討する際は注意が必要だ。

詳細スペック:Xi

全長×全幅×全高(㎜)=4765×1810×1480
ホイールベース(㎜)=2700
エンジン:2.0ℓ 直列4気筒DOHC
駆動:FF
最高出力:152ps(112kW)/6200rpm
最大トルク:20.0kgm(196Nm)/4000rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:CVT
車重(kg):1470
新車価格:250万円
※2011年発売当時のスペック

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