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フィアット500(ABA312型) (2007年-/日本市場では2008年-)
フィアット500はイタリアのフィアットが戦前から製造・販売していた、世界的に有名な超小型車である。戦後に作られた二代目が1977年に生産終了してから30年を経た2007年に登場したABA312型のフィアット500は、名称的には三代目にあたることになるが、コンセプトを受け継いだだけのまったく新しいモデルと位置付けられている。プラットフォームは二代目フィアット・パンダや二代目フォードKaと共用され、デザインは二代目500を意識しているものの一新され、排気量も大幅に変更されている。また、初代はFR、二代目はRRだった駆動方式も、まったく異なったFFである。ボディは通常の3ドア・ハッチバックのほか、オープンモデルのカブリオレ(500C)も用意される。
エンジンは直列4気筒SOHCの1.2ℓと「マルチエア」と呼ばれるバルブ機構を搭載した同じく1.4ℓのガソリンエンジン、同じく1.3ℓディーゼルターボエンジンが用意され、後に新開発の直列2気筒SOHC、875ccのガソリンターボ「ツインエア」が追加されている。
すでに本国では2020年から新型の『NEW500(日本名:500e)』が発売されているが、そちらは完全な電気自動車のみとなっており、内燃機関搭載車としてのフィアット500はこれが最後となる。2022年4月現在、まだ継続して販売中だ。
■2019年式 フィアット500 ザッフィロ 「スタイルに惚れたなら是非試乗を!」
ニックネーム: 及川 年式・グレード:2019年式 フィアット500 ザッフィロ 性別:男性(代) 居住地域:東京都
排気量:879ccトランスミッション:RMT(シングルクラッチ式セミAT)
平均燃費:18km/ℓ(郊外)
長所:かわいいスタイル。900cc未満の排気量にもかかわらず、トルク感があるエンジン。2気筒ならではの鼓動感。
短所:ADAS装備が無い。
評価
外観:★★★★★ どこから見てもかわいい。
室内:★★★★☆ デザインよし。後部座席の頭上スペースがもう少しあると良い。
走行性能:★★★★☆ 高速道路でも安定した走行が可能。ホイールベースが短いので悪路の乗り心地悪し。
燃費性能:★★★★☆
装備:★★★☆☆ CarPlay対応のオーディオあり。それ以外の装備は貧弱。
満足度:★★★★☆
このクルマの購入を検討している人にひと言
「スタイルに惚れたなら是非試乗を!」
■2011年式 フィアット500 1.2ℓ popビコローレ 「運転する喜びや所有する喜びを感じられる最高の相棒です」
ニックネーム:チンク 年式・グレード:2011年式 フィアット500 1.2ℓ popビコローレ 性別:男性(40代) 居住地域:埼玉県
排気量:1.2ℓトランスミッション:RMT(シングルクラッチ式セミAT)
平均燃費:12.3km/ℓ(殆ど都市部のタッチアンドゴー)
長所:どの角度から見ても破綻せず、飽きの来ない秀逸なデザイン性。自分の意思で操ることも、完全にお任せして楽することも、気まぐれに介入して愉しむことも出来る、優れた変速機構のディアロジック。路地裏でも苦にならないサイズ感と、取り回しの良さ。
短所:ドアは小さく開けておけず、押し戻されます(笑) ドリンクホルダーは浅く、ドリンクをホールドしません(マイナーチェンジ前)。座席のリクライニングはダイヤル式なので、細かい調整は得意ですが、大きく倒すのに苦労します。
評価
外観:★★★★★ 愛嬌があるのに可愛過ぎず、飽きの来ないエクステリア。少しぐらいの不具合は愛着となって笑って許せます。
室内:★★★★☆ 前席は結構広く快適です。インテリアのデザインも秀逸です。素材感は基本的にチープです。
走行性能:★★★★☆ 全然速くはないけど、法令の範囲内ではむしろ愉しめます。ボディは剛性があり安定感がありますが、足回りはぴょこぴょこします。
燃費性能:★★★★★ 回して愉しむFireエンジン。燃費を気にせず愉しんでこの燃費は優秀。
装備:★★★☆☆ 必要にして充分。
満足度:★★★★★ 大衆車でありながら、これだけ所有する喜びを感じられる車は滅多に無いのではないでしょうか。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「1.2ℓはFireエンジン。TWINAIRのような華は無いけど、低回転から高回転まで素直に吹け上がる信頼性のあるエンジン。TWINAIRならもっと趣味性が高いのでしょうね。この車はイタリア車。国産車のように何もしなくても10万キロ走っちゃうような優秀だけど無機質な車ではありません。設計思想が異なるので、メンテナンスは走行距離に応じて消耗品を交換してあげなければならず、車との対話が不可欠。またディアロジックのオイル交換は必須。ゴム&プラスチックの劣化は早い。部品代も整備費用も国産車と比べれば割高。日本車のように乗りっぱなしで車検の時だけメンテナンスをする場合には、予備的に交換したほうが良い部分が必然的に多くなるので、車検費用が高額になります。それにも増して、運転する喜びや所有する喜びを感じられる最高の相棒です。道具とするか相棒とするかで評価は大きく変わるような気がします」
アバルト595 (2013年-)
フィアットの自動車競技部門としてフォーミュラカーやラリーカー、ツーリングカーの各マシンの開発に携わったアバルトが、フィアット500(ABA312型)をベースにチューンアップしたコンプリートカーがアバルト595で、2017年のマイナーチェンジ以前は、通常型はアバルト500と呼ばれていた。
エンジンはハイパフォーマンスの1.4ℓ直列4気筒 DOHC インタークーラー付ターボが搭載されるが、インタークーラーのレイアウトの関係でフロントバンパーなどはフィアット500よりも張り出したものとなっている。また、ディフューザー一体型のリヤバンパーや各部に装着されたエアロパーツで、500とは趣の変わったものとなっている。
■2018年式 アバルト595C コンペティツィオーネ 「欲しいなら今買わないと、一生後悔するかもしれませんよ!?」
ニックネーム:JM 年式・グレード: 2018年式 アバルト595C コンペティツィオーネ 性別:男性(60代)- 居住地域:東京都
排気量:1368ccトランスミッション:RMT(シングルクラッチ式セミAT)
平均燃費:12km/ℓ(近所の買い物と郊外へのドライブ主体)
長所:とにかく運転が楽しくなる刺激的な走行フィーリング。小さくてかっこかわいくてセンスがいい内外装とボディカラー(国産車には望めない)。走行中でもボタン一つでルーフが開き、オープンエア・モータリングが楽しめること。
短所:5ナンバーサイズで全長4メートル以下なのに、意外と小回りがきかない(最小回転半径はベンツEクラス並み!)。ステアリングはチルトだけでテレスコピックは無いので、ベストなドライビングポジションがとりにくい。ホイールベースが短いのでピッチングがあり乗り心地はいまいち。
評価
外観:★★★★★ 似ている車は存在しないし、ボディカラーも素敵です。
室内:★★★★☆ 400万円近い価格を考えると質感はいまいちだけど、色使いとかデザインセンスはいい。
走行性能:★★★★☆ 絶対的な速さはそこそこだが(まあ遅くはないけど)、サイズがコンパクトなこともあって特に山道などでは走りが楽しめるでは。
燃費性能:★★★☆☆ 燃費を気にして乗る車ではないし、まあこんなものかな。
装備:★★★★☆ 最新の運転アシスト的な装備が皆無なのはむしろ潔いかも?
満足度:★★★★★ トータルでは大満足です(細かいことは気にしない!)
このクルマの購入を検討している人にひと言
「環境問題にうるさい現代にあって、こんなに運転が楽しい(内燃機関)車が新車で買えるのは、今が最後かもしれません(イタリア本国ではベース車のフィアット500は既にEV化されてしまったし)。欲しいなら今買わないと、一生後悔するかもしれませんよ!?」
■2016年式 アバルト595 コンペティツィオーネ 「小さくて可愛いのに、動力性能が高く気に入ってます」
ニックネーム:S.S 年式・グレード:2016年式 アバルト595 コンペティツィオーネ 性別:男性(40代) 居住地域:東京都
排気量:1.4ℓトランスミッション:AT
平均燃費:9km/ℓ
長所:運転していて楽しい。見た目のかわいさで評判が良い。意外と燃費が良い。
短所:運転していて疲れるので、長距離運転には向いていない。道路の凹凸をダイレクトに感じるので、運転中の快適さは少ない。同乗者には不評なことが多い。後部座席が狭く、基本的な2人乗りで使ってます。
評価
外観:★★★★☆ 見た目が可愛い。
室内:★★★★☆ 安っぽさは感じない。
走行性能:★★★★☆ 動力性能は非常に高いが、快適性は△。
燃費性能:★★★★☆ 意外と燃費が良い。
装備:★★★☆☆ ACCなど安全運転の自動化などはない。
満足度:★★★★☆ 乗り心地を犠牲にしながら、可愛さと運転の楽しさを取る感じでしょうか。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「コンペティツィオーネは、思ったよりエンジン音がうるさいので、ご近所迷惑になる可能性が高いです。夜の住宅街の運転には気をつかっています。ただし、小さくて可愛いのに、動力性能が高く気に入ってます」