アウディ最小SUV「Q2」が一部仕様変更を機に2.0ℓディーゼルの「35 TDI」を追加

5月17日、アウディジャパンはコンパクトSUVの「アウディQ2」にTDIモデルを追加するとともに、装備・仕様を一部変更し、同日発売した。新型Q2のモデルラインナップは以下のとおり。
●アウディQ2ラインアップ
【1.5ℓ直列4気筒ガソリンターボ搭載車】
・35 TFSIアドバンスド:408万円
・35 TFSI Sライン:445万円
【2.0ℓ直列4気筒ディーゼルターボ搭載車】
・35 TDIアドバンスド:418万円
・35 TDI Sライン:455万円
※価格は消費税込み

TDIモデルは150ps/340Nmを発揮する2.0ℓディーゼルターボを搭載。WLTCモード燃費は17.8km/ℓ

Q2は、アウディのSUV「Qシリーズ」のなかで最も小さく、個性的でコントラストの効いた内外装のデザインを特徴としている。全長4.2m、全幅1.8m、全高1.53mと都市部の機械式立体駐車場に対応可能なボディサイズながら、ワンサイズ上のクラスに匹敵する快適性とユーティリティ性能を兼ね備えたプレミアムコンパクトSUVモデルだ。昨年にはデビュー以来はじめて大幅な刷新を行い、商品力を高めている。

今回のTDIモデル追加により、Q2のパワートレインは、クリーンディーゼルエンジンTDIとガソリンエンジンTFSIの2種類となった。両エンジンともに高効率な7速DCT(Sトロニック)を組み合わせ、前輪を駆動する。

2.0 TDIエンジンは150ps/340Nmと、余裕たっぷりの性能を実現。コモンレール式燃料噴射システムをはじめ、排ガス中のPM(粒子状物質)を吸着するために DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)や、尿素を用いる SCR(選択触媒還元)システムを採用し、厳しい日本の排ガス規制をクリアしながら、17.8km/ℓ(WLTCモード)の低燃費を達成している。

一方、ガソリン1.5 TFSIエンジンは、高圧の直噴システムなどにより、150ps/250Nmを発揮。エンジンが低負荷の際には2気筒となる気筒休止システムのシリンダーオンデマンド(cod)を採用し15.8km/ℓ(WLTCモード)の低燃費を実現している。

このたび追加設定されたディーゼルのTDIモデルを含め、今回のアップデートにより、ボンネットの先端に往年の「Audi Sport quattro」のイメージを受け継ぐ3分割スリットが備わった。また、従来よりも薄くなった8角形のシングルフレームグリルをはじめ、よりシャープなデザインのLEDヘッドライト、開口部を拡大したフロントバンパー、5角形のモチーフを取り入れた力強い印象のリヤバンパーなどを採用。大きなルーフスポイラーに加えて、新デザインのリヤディフューザーなど、リヤビューは彫刻のように大胆に形づくられており、これまで以上にスポーティで存在感のあるデザインとなっている。

また新たに、グレードの違いによる個性を際立たせるため、アドバンスド・グレードでは、アンダーガードがシルバーに、ホイールアーチエクステンションやサイドシルなどはコントラストペイントが用いられた(マンハッタングレーメタリックのボディのみボディ同色)。Sラインでは、それらをすべてボディ同色としている(※)。Sラインはまた、マトリクスLEDヘッドライト ダイナミックターンインディケーターが新たにオプション設定された。
※アップルグリーン、アローグレー選択時は、マンハッタングレーメタリックのコントラストペイントの選択必須。

※写真は欧州仕様車。日本仕様は右ハンドル

インテリアでは、エアベントやシフトレバーのデザインを変更。水平基調のダッシュボードと宙に浮かぶようなセンタークラスター、円形の4つのエアベントがスタイリッシュでモダンな雰囲気を創出。妥協のないクオリティと細部へのこだわりにより、クラスを超えたより洗練されたコックピットデザインとなっている。

メーターパネル内には、12.3インチ液晶ディスプレイのアウディバーチャルコックピットを採用。MMIナビゲーションシステムやAudi connect、アウディスマートフォンインターフェイス等、利便性の高いインフォテインメントシステムがオプションで選択可能だ。またドライバーアシスタンスシステムとして、プレセンスフロントを全モデル標準装備。

そのほか、従来のアダプティブクルーズコントロール、アクティブレーンアシストを統合したアダプティブクルーズアシスト、サイドアシスト、プレセンスベーシック、ハイビームアシストを、コンビニエンス&アシスタンスパッケージ(ナビゲーションパッケージ選択必須)としてオプション設定している。

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部