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マイナーチェンジで人気再燃、万人受けする運転のしやすさ
今では国産最上級の多人数乗車可能な乗用車としてだけでなく、VIP、芸能人御用達のハイエンドミニバンの座を確立したアルファード。後席の乗降性の良さ、居住空間のゆとりから、もはや高級サルーンいらず。何しろ2021年1―6月期には国産乗用車販売台数で3位に君臨した人気ぶり。きっかけは17年12月のMC。自転車や夜間歩行者も検知可能なトヨタセーフティセンスを採用し、ステアリングアシスト付きレーンチェンジアシスト、速度無制限のレーダークルーズコントロール、ブラインドスポットモニター、リヤトラフィックアラートなどの先進運転支援機能の充実、アルファードの顔つきがヴェルファイアを圧倒するほどの大きさ、立体感、迫力あるものにあらためられてからである。
エクステリア
パワーユニットは2・5ℓ自然吸気、2・5ℓ自然吸気+2モーターのHVに加え、最高出力301㎰、最大トルク36・8㎏mを誇る3・5ℓV6も用意。さらにVIPユーザーの声に応え、最上級グレードの「エグゼクティブラウンジ」に待望のエアロ仕様を追加。走りに関わる部分でも乗り心地に効く新ダンパー、振動を低減する構造接着剤、静粛性を高める吸音材を贅沢に使用。内外装、装備、走りに関して大いなる進化を遂げ、特にシトはファーストクラス感覚の居心地を堪能できる2列目席の乗り心地も向上している。
乗降性
人気の中心となるHVモデルを走らせれば、出足はモーター走行が基本。文句なくスムーズで静か。エンジンが始動しても車内は静かなままで、250kHzのザワザワしたノイズを取り除き、1kHzの日本人の声を通りやすくした結果、1―3列目席間の会話が容易に。設計基準である17インチタイヤ装着車の乗り心地はフラットで快適感極まるタッチに終始。カーブでの想定外な安定感の高さ、段差の乗り越えでのショックの軽微さも特筆ポイントだ。
インストルメントパネル
動力性能は2・5ℓ自然吸気、2・5ℓHV、3・5ℓV6の順に活発になり、HVでもハイエンドミニバンに相応しい動力性能が保証される。VIPニーズの高い3・5ℓV6モデルになれば、HVと比べると同グレード比で安くはなるものの、胸のすく迫力ある加速力を発揮。もちろん、2・5ℓ自然吸気でもアルファードの名に恥じない走行性能をもち合わせる。車体はさすがに大きいが、視界の良さやボックス型ならではのボディの見切りの良さ、そして小回り性の良さによって、ファミリーユースとして女性ドライバーがスイスイと運転できるほどの扱いやすさ、乗りやすさを備えていることも幅広い人気の秘密と言っていいだろう。約360万円から手に入る価格帯の広さも人気に拍車をかける。
居住性
ところで、アルファードには4種類の2列目席が用意されているが、やはりお薦めは7人乗りのキャプテンシート。豪華さでは上位のラウンジ、パワーシートだが、最も膝まわり空間が広いのは基本のリラックスキャプテンシート。また、3列目席の居住性の良さは世界の随一と言えるものだ。ヘルプネット、オペレーターサービスのコネクテッド機能の充実も見逃せないポイントで、HVモデルならAC100V/1500Wコンセントも用意する。
うれしい装備
月間登録台数 7010台(21年6月〜11月平均値) 現行型発表 15年1月(一部改良21年4月) WLTCモード燃費 14.8km/l ※ハイブリッド車
ラゲッジルーム
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.139「最新ミニバンのすべて」の再録で、掲載データは作成時点での参考情報です。グレード、価格ほか最新情報はメーカーホームページ等でご確認ください。