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まずはMAZDA2
MAZDA2は、欧州でもマツダブランドのエントリーを担うモデルだ。少し前までは、コンパクトハッチバックもメインのパワートレーンはディーゼルエンジンだったが、ディーゼルの逆風から、いまでは搭載モデルは激減している。MAZDA2も例外ではない。
現行欧州MAZDA2のパワートレーンは、ガソリンエンジンのみだ。
と、その前に外観から。
一見してわかるとおり、日本のMAZDA2と基本的に同じモデルだ。
パワートレーンは
SKYACTIV-G1.5+6MT/AT
e-SKYACTIV-G1.5+6MT
である。e-SKYACTIV-G1.5は、エンジンに24Vマイルドハイブリッドを組み合わせたもの。
エントリーグレードは6MTで
SKYACTIV-G1.5:75ps/143Nm
ミドルグレードは6MT/6ATで
SKYACTIV-G1.5:90ps/151Nm
となっている。
ちなみに、日本仕様のMAZDA2はSKYACTIV-G1.5(1.5ℓ直4)とSKYACTIV-D1.5(1.5ℓ直4ディーゼル)を設定している。日本にはなくて欧州仕様に設定されているのが、「e-SKYACTIV-G1.5」だ。
e-SKYACTIV-G1.5は
90ps/151Nm
と
115ps/151Nm
のSKYACTIV-G1.5に24V M Hybridを組み合わせている。
燃費は、WLTPモードで21.3km/ℓだ(e-SKYACTIV-G1.5 90ps)。
欧州仕様MAZDA2
ボディサイズ
全長×全幅×全高:4065mm×1695mm×1495mm
ホイールベース:2570mm
MAZDA2 Hybrid
さて、今度は同じMAZDA2だが、「MAZDA2 Hybrid」である。
こちらは、見てすぐにわかるとおり、「トヨタ・ヤリス」のバッヂ違いモデルだ。トヨタとマツダは2015年の業務提携に向けた基本合意以降、先進技術、合弁工場、販売金融など、さまざまな分野で協業していて、トヨタハイブリッド車OEM供給はそのひとつなのだ。「MAZDA2 Hybrid」は、トヨタの100%子会社であるToyota Motor Europe社からOEM供給を受ける「ヤリス ハイブリッド」をマツダブランド車として販売するものだ。
したがって、パワートレーンは1.5ℓ直3エンジン(92ps/120Nm)+THSⅡ(59kWのモーター)となる。
欧州全域で3つのグレードから選択可能。Mazda2 Hybrid Pure、Mazda2 Hybrid Agile、Mazda2 Hybrid Selectの3グレードから選択可能。Mazda2 Hybridの116DIN hp/85kW フルハイブリッドパワートレーンは、WLTP複合サイクル燃費が
3.8ℓ/100km(つまり26.3km/ℓ)、CO₂排出量はわずか87g/kmなのだ。この87g/kmという驚異的に低いCO₂排出量は、マツダにとって欧州でのCAFE規制のためには是が非でもほしいもの。だから、MAZDA2とMAZDA2 Hybridで違うクルマを販売するのである。
欧州MAZDA2 Hybrid
ボディサイズ
全長×全幅×全高:3940mm×1745mm×1500mm
ホイールベース:2560mm
もちろん燃費はMAZDA2 Hybrid の方が断然優れているのだが、トップスピードは
MAZDA2 e-SKYACTIV-G1.5(115ps)仕様で200km/h
MAZDA2 Hybridが175km/h
となっている。