SUVテイスト溢れるスタイルだけじゃない! ダイハツ・タントに追加されたファンクロスがアウトドアに最適な理由とは?

人気の軽スーパーハイトワゴン、ダイハツ・タントに今回のマイナーチェンジで追加されたニューモデル「ファンクロス」は、SUV風のルックスを与えられただけでなく、アウトドアユースでの使い勝手を考慮したさまざまな機能を追加。便利なだけでなく、アクティブなライフスタイルにも応えてくれる1台となった。
その機能についてチェックしてみよう! 同時にブラッシュアップされた「カスタム」の存在もまた見逃せない!

タフ&アクティブ感アップのエクステリア

タントファンクロスターボ(サンドベージュメタリック)

フロントバンパーやサイドモールにクラッディングを採用することでSUVテイストを演出したエクリテリアは、アウトドアシーンにマッチするスタイルに仕上げられた。
テールランプのライティングもノーマルやカスタムと異なっており、ファンクロスの独自の世界観を演出している。

もちろん、ルーフレールも単なるスタイルだけでなく、さまざまなアクセサリーを装着することが可能になっている。機能性も高くクルマのスタイルにマッチした純正アクセサリーも用意されている。
純正アクセサリーにはルーフレールに装着できるカータープ(3万5200円)やルーフキャリア(6万456円/取付工賃込み)を用意している。ルーフキャリアは画像のブラックの他、ホワイトもあり好みやボディカラーに合わせてセレクトできる。カータープは折り畳み式で、収納時はラゲージアンダーボックスに収まるサイズ。

オプション装着イメージ(ファンクロスターボ/ブラックマイカメタリック×サンドベージュメタリックツートーン)

アウトドアでも実用性を高めたインテリア

インテリアはエアコンの吹き出し口やドアハンドル付近、シートにオレンジの差し色を追加。シートはさらに独特のカモ柄を採用することでアクティブな雰囲気を演出している。
シートは前後とも汚れた荷物や濡れた道具を置いても手入れがしやすい撥水シートとしており、ウォーターレジャー、スキーなどのウインタースポーツでの着替えや片付けの際にはありがたい仕様だ。
さらに、運転席アームレストには収納スペースも追加されるなど、細やかな使い勝手の向上も嬉しいポイントと言える。

タントシリーズならではのミラクルオープンドア

人気の軽スーパーハイトワゴンの中でもタントシリーズだけのミラクルオープンドアは、広い開口部により車内と車外をシームレスにつなぐことができ、アウトドアとの高い親和性を生み出している。
出入りや荷物の出し入れがカンタンといった特性だけでなく、上で紹介したカータープを用いることでミラクルオープンドアの開口部を縁側のようにして寛ぐというファンクロスならでは使い方も想像できる。

ラゲッジルームにも工夫あり!

写真はタントカスタム

今回のマイナーチェンジでシートの仕様を変更し、リヤシートのシートバックにスライドレバーを設置。ラゲッジルーム側からのシートスライドが可能になり、ラゲッジルームの使い勝手が向上している。
もちろん左右別々にスライド可能で、スライド量は240mmを確保しており荷物のサイズに合わせて調節できる。
タント、タントカスタムではカーペット地だが、ファンクロスではシートバックは防水加工仕様としており使用後の掃除もラクラク。

上下2段調節式デッキボード(フラット状態)
デッキボード(脚展張状態)

さらに、上下2段調節式デッキボードは脚を出すことでリヤシートとフルフラットな荷室を生み出すことができ、箱物をフラットに積むことができる。アウトドアギアやキャンプ用品を詰め込んだボックスをそのまま詰むことができるのは大きな魅力である。助手席フルフラット機能を駆使すれば、車中泊もできる広大な空間を作り出すことも可能なのだ。
デッキボードの脚は2本一体とすることで簡単に広げられる構造になっているほか、耐荷重は20kgと余裕があり取り外してローテブルとしても使うことができる。キャンプはもちろん、地面に直接置きたくないものを置いておくのにちょうど良い。

ラゲージアンダーボックス
タイヤパンク応急修理セット

合わせて、タイヤパンク応急修理セットを元々デッドスペースであった助手席床下に移動することで、ラゲージアンダーボックスを収納スペースとして活用できるようになっており収納力を高める工夫を施している。
上下2段調節式デッキボードはファンクロスだけでなく、カスタムにも同様に採用されている。

子供も喜ぶデジタル環境

後席USBソケットとラゲッジルームランプ
USBソケットはタイプA

後席右側のサイドボックス上にUSBソケット(タイプA)を設置。出力は2.1Aとスマートフォンの充電やLEDランタンなどのUSB機器の給電が可能な容量を確保しており、車中泊やキャンプなどでの電源確保に役に立つ。
最近はUSBタイプCのソケットを採用しているモデルも増えてきたが、まだまだタイプAのケーブルを採用している機器も多いのでこの選択は助かる。
また、ラゲッジルーム右側面と開口部付近の天井にルームランプを設置しており、暗い中での荷物の積み下ろしの際に便利だ。

9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ(メーカーオプション)
USBソケットとHDMI端子
USBソケット(タイプA)とHDMI端子

メーカーオプションで用意されている9インチスマホ連携ディスプレイオーディオは、ワイヤレスによる「Apple CarPlay」、USB接続による「androidauto」でスマートフォンに接続可能。スマホによるナビゲーションも大画面で表示できるほか、オーディオや動画再生、ハンズフリー通話も可能だ。
Bluetoothによる無線接続のほか、助手席ダッシュボードにUSBとHDMIのソケットを用意。動画鑑賞や携帯ゲーム機の表示などいろいろな楽しみ方ができる。USBメモリを使えば、画像を取り込んでオリジナルのオープニング画面を表示させる機能もある。
操作はタッチパネルのほか、音声認識機能も備えている。
もちろん、スマートパノラマパーキングアシストやパノラマモニター、バックモニターも大画面で表示されるので、駐車時の安心感がより高まる。

カスタムは迫力フェイスと上質感溢れるルックスが魅力

タント カスタムRS(クールバイオレットクリスタルシャイン)

■エクステリア
立体感とワイド感を強調したフロントマスクはカスタムのルックスをより迫力のあるものにしている。バンパー左右下端をリップスポイラーのような造型として、専用デザインのアルミホイール(カスタムRS:15インチ/カスタムX:14インチ)と合わせてスポーティな印象も与えている。

カスタムのヘッドライトはオートレベリング機能も備えたフルLEDで、乗車人数や積載状況で変わる照射軸の上下方向を自動調節してくれる。ライトユニット上下3段で、上からポジション、ハイビーム、ロービームの順になっている。
フロントグリルから連続した水平基調のデザインはスピード感のあるスポーティなデザインだ。
また、フロントグリルやバンパー、ドアハンドルなどにメッキ加飾を用い上質感も演出する。

■インテリア
室内はブラックを基調にエアコン吹き出し口などに深みのあるブルーを配色。レザーの面積を増やしたシート表皮やドア周りにメッキ加飾を施すなどシャープでスタイリッシュな空間を演出している。
ラゲッジルームはファンクロスと同じく2段調節式デッキボードとラゲージアンダーボックスを採用しており、荷室のフラット化や収納スペースは同等。もちろん、リヤシートバックのスライドレバーも設置されている。
ただし、USBソケットとラゲッジルームランプはファンクロス専用になるので、カスタムには装備されていない。いずれも便利な装備なので、オプションでも選べると嬉しいのだが。

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