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日産の米国部門は、11月1日～4日にラスベガスで開催される 2022 SEMAショーにて、6台の新しいコンセプトカーおよび新型レーシングカー「Z GT4」を一般公開することを発表した。日産のショーラインナップには、電気自動車をはじめ、ストリートトラック、パフォーマンスカー、オフロードカーなど多岐にわたる車両が公開される。中には、多彩なカスタムを施したオリジナルモデルも登場する。
クラシックカーとEVの融合
日産は、これまでのクルマ好きにも利用しやすい電動モビリティを追求するため、サウスカロライナ州グリーンビルに拠点を構えるトミー・パイク・カスタム（TPC）と共同で、2台のEVコンセプトカーを出展する。この展示は単純にクラシックカーをEV化カスタムするだけでなく、これからの電気自動車シフトにおいて、自動車愛好家がいかに繁栄できるかを示唆する意味合いも示している。
1台目は、日産サニー・リーフ・プロジェクトと呼ばれるコンセプトだ。車両は、TPCのオーナーであるトミー・パイク氏が所有する1987年式日産・サニー。このサニーには、カスタムによって日産リーフの電気駆動モーターと40kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載されている。リーフのモーターは147PSの馬力と、319Nmのトルクを発揮し、サニーオリジナルの4気筒エンジンの2倍の馬力と3倍のトルクを誇る。その他、日産純正の装備を多数搭載し、新たにEVとして生まれ変わっている。
2台目は、日産アリア・サーフワゴン・コンセプト。同じくTPCが手掛けたコンセプトカーで、日産アリアのボディにウッドパネルとクロームトリムをあしらい、カスタムビニールラップ仕様にしている。この独特なルックスは過去数十年のビーチクルーザーを思わせるスタイルを実現し、クルーズ好きなら思わず目を惹かれてしまうだろう。エクステリアには、ポリッシュ仕上げのステンレス製センターキャップ、ホワイトウォールタイヤ、サーフボードを2枚収納できるカスタムルーフラックを装着。足回りには、20インチホイールとカスタムローダウンサスペンションを装備している。
ユーザー好みのフロンティア・カスタム
3台目のNISMOオフロード・フロンティアV8コンセプトは、砂漠走行もこなす中型トラックとしてポテンシャルが底上げされたハイパフォーマンストラックだ。フォースバーグ・レーシングが手掛けたこのコンセプトカーは、フルサイズトラック「日産タイタン」の強力な5.6リッターV8エンジンを搭載し、NISMOオフロードカスタム製のコールドエアインテークとエキゾーストシステムを搭載している。また、タイタン純正装備を多数搭載し、サスペンションには、カスタムアッパーコントロールアームとNISMO/ビルシュタイン製コイルオーバーショック、カスタムリアリーフスプリングパックとNISMO/ビルシュタイン製外部リザーバーショックが採用され、車高と積載量がアップしている。
4台目のトラックは同じくフロンティアカスタム。自動車インフルエンサーのクリスティーナ・ロキ氏によってローダウンカスタムされたストリートトラックだ。ロキカスタムは、2022年型フロンティア・キングキャブSをベース車両に、パフォーマンス・ラボ・デトロイトのカスタムワイドボディキットとローダウンサスペンションなどの改造で、トラックを大胆な「ミニトラッキング」スタイル風なルックスに仕上げられている。
Nissan Zによる一流ドリフター/GT4カー
5台目は、フォースバーグ・レーシングによる 2023年型「Z」カスタムの最新ドリフトカーだ。内燃機関には、日産GT-Rに搭載されているVR88DETTツインターボV6エンジンを大幅チューンナップし、1,300馬力もの出力を実現。ボンネット部から排気ガスを排出するように改造され、フォーミュラ・ドリフトへの参戦も見据えてシャシーやボディーを大幅改良している。
6台目最後は、サーキット走行を見据えた専用レーシングカー「NISSAN Z GT4」が一般公開される。このレーシングカーおよび2023年レースシーズンの計画に関する情報は、SEMA開催中の日産ブースにて11月1日午後4時から行われる特別イベントで公開される。