ガレージジャッキだって持ち運べる!? アルミ軽量品による新習慣

前後輪それぞれで、車軸ごと一気にガバッと持ち上げられるフロアジャッキ。所有はクルマ好きのステータスでもある。それがこんなレーシーなら、なおのこと歓迎だ。
ガレージがなくたって、ガレージジャッキを持ったっていい。作業場所が不特定でも、その都度持ち運べればこっちのもの。そんな難題も、アルミ製なら十分可能だ。

総重量はおおよそ12kg。アルミ軽量で機動力も高い

AP『1.5TONアルミガレージジャッキ(価格:2万6180円)』。対応重量は1500kgで、ゴムパッドを含まない最低位は約90mm、最高位は約365mmだ。

夏冬別にタイヤホイールセットを持ち、その交換をセルフで行なう北国であれば、ジャッキアップも習慣化していると言えるかもしれない。ただそうでなければ、かつてと比べれば縁遠くなってもいるだろう。

とかく、緊急用として元々クルマに備えられる純正ジャッキを使うとなると、そこには手間も体力もいる。ジャッキハンドルをくるくる回す地道な作業はもちろん、左右で同じ動作を繰り返す工程はやはり重労働だ。

その点、フロアジャッキの所有はカーライフにおけるブレークスルーでもある。車軸もろとも、一度にガバッと持ち上げられるその工程はスマートかつダイナミック。勇敢なその様は、憧れの対象にもなる。

けれど実際問題として、フロアジャッキは重く、作業場所への移動も基本は引きずって運ばざるを得ない。保管時の置き場も場所を食う。備え付けのガレージを持つひとならいざしらず、交換タイヤの置き場ひとつに困っている住宅事情ではなかなかそれをヨシとしない。

専用キャリーバッグに入れてどこにでも!

専用に設けられるキャリバーッグも用意されている。バッグ底の内側には補強板が入るほか、傷防止を防ぐゴムも付く。

であれば、携行用のフロアジャッキはどうだろう。キャリーバッグに収めて持ち運べる軽量品なら、それらのネックもクリアできるかもしれない。レーシーデザインのこの商品は、アルミ製による軽量仕上げで、総重量は12kgに抑えられる。ジャッキハンドルは二分割式で本体ともに専用キャリーバッグに収まる寸法で、バッグそのものも、底部内側には補強板が入り、キズ防止のゴムも添えられるために保管ケースとしても役立つ。

ジャッキアップの必要性自体がそんなに多くないというひとも、1トンを超える重量物を持ち上げられる工具の存在は、何かあったときのために有用でもあり、一家にひとつ備えて置くのも悪くない。人力ではビクともしない何かを自ら動かしたいとなった時でも、油圧の力で持ち上げられるか否かで状況は大きく変わる。エマージェンシーツールの存在としても、携行用品なら導入のハードルもきっと下がるはずだ。

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